書き易さ重視で箇条書きです。
【あらすじ】
ウェルキンゲトリクスの命を盾に退却をせまられた反ローマ同盟。
タラニスは市民層の協力を見込んで、ウェルキン救出の為、単身で市内に乗り込む決意を実行にうつす。
しかし城壁と見張りを前に考えあぐねるタラニスの元に、ユリアクスと名乗る一兵卒が現れる。
彼の策略で市内に侵入できたタラニスであったが、祭司長らの説得には失敗した。
「力」でウェルキンを救うべく、タラニスは強行突破を試みる。
「ガリアのための戦でガリア人を殺す必要はない」と、一人として命を奪うことなく。
救い出されたウェルキンゲトリクスは、仇敵ゴバンニティオを斃し、自ら「族長」の名乗りを上げ、「反ローマ」の檄を飛ばすのであった。
そして、ゲルゴヴィアから遠く離れたナルボーのローマ軍駐屯地にユリアクスが姿をみせる。
ひげとかつらを取りはらい、真紅のマントを身にまとったその男は、ローマ軍総司令官、ユリウス・カエサルであった。
今回ウェルキンゲトリクスはめでたく「族長」となりました。
次号の登場人物紹介から、「候補」の二文字は消えるのかしらん(笑)。
お断り.
作中の人名表記「ヴェルチンジェトリクス」、「セクアナ」を、記事内ではそれぞれ「ウェルキンゲトリクス」、「セクアヌ」と書いています。
◆感想メモの段階で、「カエサル登場」そして「タラニスは戦闘民族サイヤ人(違う)」が全てだった第四話の印象です、と書きましたが、もうひとつ、重要なことがもれていました。
「処刑されるウェルキンゲトリクス」
以前、ある方が「第一話自体が未来の伏線」と指摘されていました。
わたしはうかつにも気付かなかったのですが、第一話で処刑を待つ虜囚の身のタラニスは、ウェルキンの未来の姿でした(※)。
であるならば、ストーリーが大きく動いたこの回も、未来を映す鏡と言えましょう。
今回、タラニスはゴバンニティオの手から、処刑されるウェルキンを救出しました。
6年後に再び、処刑されるウェルキン、彼を見つめるカエサルの光景が繰り広げられた時、タラニスはどこにいて、どう動くのでしょう。
(※)主な出来事は史実通りに展開されるとの前提で感想を書いています。
◆↑前述のように考えると、第一話の回想が挿入されたことにも、意味があるのかなぁと思ったり。
◆カエサルのセリフ「オマエさんらに殺せるかい?俺なら殺せねェなァ!!!」も、未来図に重ねると、複雑な思いで読んでしまいます。
◆タラニスは戦闘民族サイヤ人の血を引いているのでしょうか(^_^;)
前回の引きからして、今回はタラニスの活躍だろうと予想がついたけれど、無敵すぎます(笑)。
だってね、一撃必殺、アルクスの脳がぶちまけるほどの殴打を繰り出したウェルキンですら、多勢に無勢で捕縛されたのよ。
それなのに、11歳の身で大の大人なぎはらう、蹴散らす、倒しつくす。
第三話、ウェルキンは作戦を誤りました。
セクアヌは自分が連れて逃げて、後をタラニスにまかせるべきでしたw
◆無敵っぷりが目立ったタラニスですが、ちゃんと頭も使ってます(頭突き攻撃のことじゃなく)。
最初にこの子が考えたのは、市民の協力を得ること。
力づくの子じゃありません。
ただし、具体的に作戦立案ができないのがまだ子どもです。
ウェルキンの手が放れた代わりに、ユリアクスことカエサルに、「交渉ごとは頭を狙え」と指導されました。
こういう「少年の成長」を含んでるあたり、少年まんがの要素を十分残しています。
◆「タラニスがウェルキンを救出」という一本道に沿ってストーリーが動いたのですが、いろいろ絡み合っていて、興味深い回でした。
(1) カエサルが登場した。タラニスに一過性以上の関心を抱いた(?)。
そして、タラニスに「交渉ごとは頭を狙え」とさりげなく「指導」した。
「指導」は、前回までのウェルキンの役割でした。
(2) タラニスの強行突破のみでウェルキンを救出できたのではない。
セクアヌの命を賭した足止めがあって時間が稼げた。
「足止め」自体はカエサルの入れ知恵ですが、セクアヌの心の動きがタラニスの行動と上手にかみあっているなと思いました。
タラニスだって頑張っている → だからわたしもやらなきゃならない。
そして無敵のタラニスも、彼一人の力でウェルキンを救出できたのではない、セクアヌの助力があってこそである、と。
(3) タラニス、セクアヌが反ローマの為に命がけの行動を起こしたのに、何もしていないと己を責めるヴェルカッシ。
傍目から見れば、「行動を起こさない」という「行動」もあるのですが、当の本人にとっては、内心忸怩たるものがあるのでしょう。
◆セクアヌに見せ場あり。
第三話の感想に書いた通り、わたしには、「女性キャラのテンプレ通りなので、不可でもないけど、可でもないというどっちつかずの印象で終わった」子ですが、キャラだちしてきました。
いわゆる「死ぬのなんて怖くないわ!」と叫ぶ「戦う少女」じゃなく、某大河ドラマのある意味「無敵」のお江のごとくでもなく、普通の女の子として造形されている…、のかな(ちょっとまだよくわかりません)。
武器を構える兵士たちを叱咤する様よりも、実際の命のやり取りの場面に臨んで、「怖い」と震えている姿が良い意味で印象的でした。
だからこそ、彼女を奮い立たせたタラニスの奮闘が引き立つという意味では、「少年まんがの女性キャラ」の役どころではありますが。
◆お笑い担当(?)ゴバンニティオさん、死亡確認。
不謹慎ですが、切断された親指の先っぽも描いておられるのが、芸が細かいと思いました。
芸が細かいといえば、第二話、同盟への参加を後悔して額をガンガン柱にぶつけていたグトゥルアトスさん。
後の場面で、額に当て布をしてるのになごみました。
しかし、ゴバンニティオが亡くなって、次回からお笑いは誰が担当するのするのでしょう。グトゥル爺ですかw(ギャグまんがじゃないってば)
◆意外と身だしなみに気を遣っている(?)ウェルキンゲトリクス。
ゴバンニティオの背後で抜刀する場面で、「あれ?ウェルキンの腹筋が見えない」と思ったら、ちゃんと上着を着なおしていましたw
※リンク切れがあった場合は、ご指摘を頂けると大変ありがたいです(コメント欄、拍手コメ、いずれからでも)。
↓「歴史ブログ村」に参加しています。記事がお気に召したらクリックを!励みになります。






![ローマン・エンパイア [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/5118gbSgONL._SL75_.jpg)
