1902年01月08日 (水) | Edit |
【過去固定エントリ】につき、以前いただいたコメントは削除しています。ご了承ください。ありがとうございました。

頼長さんがわたしの中でプチブレイク中。

愛妻家。そして愛妻との間の子宝には恵まれず。
この2条件だけでもわたしホイホイなのに、「姉女房」まで加わってるとは、まさに無敵☆
しかも1歳や2歳のケチ臭い差じゃないぜ、8歳差だぞ!

整理しますと、
1. 奥さんは8歳年上。
2. 奥さんとの間に実子なし。
3. 14歳で結婚し、5年後には脇腹に子を儲け、その後も子を産んだのは側妻のみ。

奥さんが年上ってだけで「うまくいきっこない」と世間は決めつけがちなのに(※1)、こんだけ悪条件を重ねてなお、愛妻家の評判を取るとは、さすが悪左府、ただものじゃない。

(※1)参考、過去エントリ【吉永小百合夫妻では安心できまい】



さぞや愛妻家エピソードを残してるんだろう。
「日本一の大学生」とまで讃えられた人だから、奥さんが「愛敬」と書を記した傍らに「愛ハ是レ温和慈恵…」と解説を書き添えたり(※2)、鸚鵡に「滄海の水、巫山の雲」(※3)と教え込んだりしたエピでもあるのかな~と思いきや、お葬式でした。

(※2)元ネタは貝原益軒と妻の初さんのエピです。
(永井路子「歴史をさわがせた夫婦たち」より)

(※3) 元稹の詩より一部引用。
「曽て滄海を経るも水と為し難く、巫山を除卻(のぞ)きては是雲ならず」
(意味)大海を見た人にとって、そこらの水は水とは言えない。
伝説に名高い巫山の雲を見た人にとって、そこらの雲は雲とは言えない。
同様に、この世に女はたくさんいるが、わたしが妻と呼ぶのは唯ひとりだ。
(藤田あつ子「蝶戀歌」、(「桃花流水」収録)より引用)



前代未聞とそしられながらも、歩行して奥さんの葬列に従い、「諸事式法に任せて更に省略なし」と言われるほど、丁重に葬ったそうです。(橋本義彦「人物叢書 藤原頼長」

そうね、お葬式って大事だもんね…。
ドルススがゲルマニア遠征中に亡くなった時、継父アウグストゥスによる暗殺の噂もあったけれど、アウグストゥスがリウィアともども、遺体を出迎えに赴き、丁重に葬儀を執り行ったことで、そんな噂もかき消されちゃったしね。

逆に、ゲルマニクスの葬儀をないがしろにして、いらん疑惑を強めたのがティベリウス。
ティベリウスは、実母リウィアの葬儀すらないがしろにして、「親不孝者」と、さらに評判を落としています。

つまり、お葬式を諸事滞りなく丁重に執り行うのは、とても大事なことである、と。

…。
……。
ちがうーーー。


わたしは頼長さんの愛妻家エピを知りたいんだ。
なにかないか、愛妻家との裏付けはないかと、ネット検索した結果…。

外出の予定があったけど、奥さんが寝付いたので取りやめたってくだりが「台記」にあるらしい、と、よそさまのブログで拝見しました。

他にはこれといったエピは見つけられず。

愛妻家っていうより、夫として至極まっとうな人だったって印象に落ち着きますが、政略とはいえ、結婚することになった8歳年上の聡明で美しい幸子さんに、強い憧憬を抱き、「この女性にふさわしい男になろう」と健気な決意を固める14歳の婿花の姿を空想するのは楽しいです(笑)。

結論は、前述の悪条件にも関わらず愛妻家との評価を得た悪佐府さまは偉大だってことで☆

関連前エントリ【吉永小百合夫妻では安心できまい】
関連後エントリ【エイジと大吾】

しかるにリウィアは初代皇帝アウグストゥスにふさわしい、偉大なる貴婦人であった。

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