1902年01月09日 (木) | Edit |
【過去固定エントリ】につき、以前いただいたコメントは削除しています。ご了承ください。ありがとうございました。

なによりも、通常、恋愛ものの重要なファクターに使われる年齢差というものを、いっさい誰も気にしていない彼女たちの世界は気持ちいいと思う。
(市川ジュン「湾岸(ベイ)シティ・コネクション」内、作者コメントより)



昔々読んだ、とある学園ラブストーリーでは、恋人より1学年上(1歳上)ってことで、ヒロインが年齢差を気に病んで始終うじうじしていました。
こんなうじうじ女、ふっちまえ!と、何度ヒーローに語りかけたことか。
ヒロインがふられる、あるいは、心の成長を遂げ、年齢差を気に病まなくなるラストを期待して読み進めたのですが、うじうじ女のまま、ふられもせず最終回を迎えました。
ナンダコリャ。

比べると、市川さんの「湾岸(ベイ)シティ・コネクション」は段違いに気持ちいいですw

ヒロイン 杜・水葱(もり・なぎ)26歳
相方候補 御荘・直方(みしょう・なおかた)19歳
取り巻き1 海門・雄樹(かいもん・ゆうき)18歳
取り巻き2 月法師・蓮(つきほうし・れん)18歳

ヒロインも、相方候補も、取り巻きも7歳の年齢差をまったく気にしていません(笑)。

そうして思い出すのが、「サイコメトラーEIJI」(原作:安童夕馬、作画:朝基まさし)と「め組の大吾」(曽田正人著)。
両作品とも、恋愛をテーマとしてないストーリーであったのが功を奏したのか、少々年の離れた逆年齢差カプであったにも関わらず、年齢差を巡るうじうじ展開はありませんでした。

「サイコメトラーEIJI」では、明日真・映児(あすま・えいじ)&志摩・亮子(しま・りょうこ)、8歳差。
「め組の大吾」では、朝比奈大吾&落合静香、年齢差は最小限に見積もって5歳(※)

ヒロインをおばん、おばんと見下すのは、ヒーローを慕うお若いお嬢さん方で、ヒロインもヒーローも互いに年齢差のことは気に留めておらず、ヒーローの周囲の男だちは、二人の仲を応援、あるいは、あるがままに認めてるって雰囲気です。

意外なところで、気持ちのいい逆年齢差カプが登場していました(笑)。

(※)年齢差は最小限に見積もって5歳
「め組の大吾」中で明確にされていないので推測です。
落合静香さんは大吾が高校三年時の担任だったので、四大出て即採用されたのだとしても、5歳差はあるだろうと。
短大出であれば、2歳縮まりますが、幼い頃からの夢が昆虫学者である女性ですから、学びの時間の長い四大出っぽい気がします。

余談でございますが、そして逆年齢差カプではありませんが、少年誌の女性キャラで、わたしの目にちょっと留まった方々について。

「め組の大吾」に忍足ミキ消防指令補が登場した時は、少年誌なのに、そして男性の作家さんなのに、色気担当としてでなく、有能な管理職としての女性キャラを動かすこともできるんやねぇと、ちょっと感心いたしました(笑)。(「EIJI」の志摩さんは色気担当も兼ねてしましたから)
作家である以上、時代の流れ(女性の社会進出)を取り入れるのは当然のセンスであるのでしょうが。

「Major」(満田拓也著)でも、吾郎くんの長女、いずみちゃんは、明子姉ちゃんのごとく弟の内助の妻もどきにはならず、自分で野球をしていました。

「月光条例」(藤田和日郎著)でも、玉の輿セレブ妻願望の代名詞とも言えるシンデレラが王妃業の傍ら週に二日、ガレージで働くことを選んでいます。(「ガレージ」ってのも、「女の仕事」のステレオタイプから外れています)

忘れちゃいけないのが、石渡治さんの「”LOVE”」。
少年漫画なのに女の子が主人公である異色作であり、作者の「少年漫画にありがちな、お人形のような女の子や、男に都合のいい女の子にしたくなかった」との言の通り、女から見て魅力的なヒロインでした。

そうそう、福島鉄平さんの「サムライうさぎ」も、完結編に登場した本編の主人公とライバルの子どもたちは、前者の娘(女の子)が剣術道場の主を志し、後者の息子(男の子)は仕立て屋さんを目指すという、旧来のジェンダー枠から外れた未来図でした。

追記1:
書き上げた後で、思い出したので追記の形で。

とあるまんがサイトさんが、「ワンピース」のボア・ハンコックはアラサー(オーバー・サーティだったかな?)であると検証されていました。
てことはルフィは「永遠の17歳」なので、一回り以上は上なのかい(笑)?
年齢差をまったく卑下することなく、ルフィへの恋心を隠しもしないハンコックさまは気持ちのいい女性ですw。

「メロメロの実」の効力でハンコックさまも「永遠の17歳」です、との設定にせず、アラサーで通すならば、作者を「あっぱれ!」と讃えますよ、わたしは(笑)。

追記2:
鈴木央さんの「ライジング・インパクト」も、ヒーロー&ヒロインは逆年齢差カップルでした。
その差は12歳。一回りですよ(笑)。
この差、レディスではともかく(津雲むつみさんの「セカンド・マリッジ」がたしか10歳差だったと)、少女まんがでも有り得なさそうなのに、少年まんが、畏るべし!

もっぺん余談になりますが、大河ドラマ「姫たちの戦国」タイアップ及び便乗で、お江さんを主役にした少女漫画(暁かおり作画「姫たちの戦国」及び、わたなべ志穂「お江ものがたり」)が発表されたのに、そして、せっかく、「史実」が姉さま女房ヒロインを後押ししてくれるのに、両作品とも「ヒロインがヒーローより6歳年上」との設定を活かしてませんでした。うーん、残念。
なお、作品としては楽しく読めました。

関連前エントリ【藤原頼長さんは愛妻家…なのですか?】

しかるにリウィアは初代皇帝アウグストゥスにふさわしい、理想的な伴侶であった。

↓「日本ブログ村」に参加しています。記事がお気に召したらクリックを!励みになります。
にほんブログ村 歴史ブログへ にほんブログ村 漫画ブログへ
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック