1902年01月06日 (月) | Edit |
今回のエントリのインスパイア元は、レーヌスさまのところの「史実を知るタイミング」です。

佐々木潤子「西の河東の河」

この作品は、史実を知って驚いた例です。

「千夜一夜」でおなじみのハールン・アル・ラシードの妹アッバーサと、彼が信頼する宰相ジャアファルの恋物語です。

暗殺の危機に脅かされてきたハールンが、宰相の権力の増大を警戒し、アッバーサとの仲をいろいろ妨害するのですが、最終的には二人の仲を認め、ハッピーエンドに終わっています。

長い間、ジャアファルもアッバーサも創作の人物で、当然二人の恋物語も創作だと思っていたので、なにげなくWikiを読んで驚いたのなんのって。
二人とも実在の人物でした。
しかも「名目だけの結婚」ってとこまで同じ(まんがと酷似しているけど、この記事信用していいのでしょうか?)(ていうか、「名目だけの結婚」を佐々木潤子さんがうまく活用なさった?)

なによりも驚いたのが、「バルマク家の粛清」。
ジャアファルの属するバルマク家の人間が、アッバーサも含めて、ことごとく誅殺されていたとは、なんというバッドエンド。

たぶん、史実をご存じだったのですよね?作者の佐々木潤子さんは。
それでもハッピーエンドで終わらせた面の皮の厚さ(※)に感服します。

(※)「面の皮が厚い」は嫌味なニュアンスが強いのですが、わたしは「歴史創作って、面の皮が厚くないとやっていけないよなぁ」と考えているので、あえて用いました。
佐々木さんを誹謗しているのではありません。
「歴史創作と作家の面の皮の厚さ」の件はいずれ記事にします。

→エントリしました。
関連エントリ:【作家は面の皮が厚くなければ生きていけない(その1)】

◆川原正敏「修羅の刻」(龍馬編)

追っ手に気付いた入浴中のおりょうさんが、裸のまま、龍馬の部屋にかけつけて危機を知らせる場面があります。

てっきり、少年誌だし、マガジンだし、川原さんだし、で、男性読者向けサービスカットの「創作」と思っていたのですが、後にネタ元があると知りました。

余談。おりょうさんの裸の描き方比べ。

◇川原正敏「修羅の刻」(龍馬編)
おりょうさんの裸を真正面から描く。乳房は描いているが、局部は駆け込んだ足のポージングをうまく使って隠していた、と思います。

◇かやまゆみ「幕末純愛伝説」
湯帷子を着用して龍馬に危機を知らせる。当然裸体でない。

◇村上もとか「JIN-仁-」
全裸の後ろ姿。生尻が拝めます。
なお、ドラマ版では、駆け込む素足(膝から下だったかと)を映した後、襖を開ける場面はデコルテから上のアップのみでした。つまり視聴者への乳みせ尻みせはナシ。

◇作者名タイトルともに失念。とあるレディスコミック
全裸真正面すっぽんぽん。乳房みせ、局部は黒ベタ。少々ギャグっぽいのりの漫画でした。

あとひとつ、インパクトが強い作品がないかなぁと記憶をつついているのだけど、史実を知った時の驚きが薄れているケースもあって、なかなか思い出せません。
インパクトは弱いけど、いくつか。

◇ あしべゆうほ「クリスタル☆ドラゴン」
 ボーディカさまの反乱が「史実」と知った時は驚きました。

◇ 篠原千絵「天は赤い河のほとり」
 カイル皇子は、実在したヒッタイト王ムルシリ2世。
 「完璧超人」なので、メンフィス(「王家の紋章」)のような創作キャラかと思っていました。まさか実在したお人とは(笑)。
カイルの性格等は「創作」と思っています。

◇ あとひとつ、せめてあとひとつが思いつかない~。

えーい、「史実を知っておどろけ!!」の例はどうだ。

アウグストゥスは本人が腹黒病弱超美形。
19歳にして政治の表舞台に突如として登場するも、幼馴染で同い年の武人の親友、洒脱な外交家の年長の友人とともに、政争を勝ち抜き帝政ローマを創始。
24歳の時には、5歳年少の妊娠中の人妻を略奪婚して一生愛し大切にした。
「ご都合主義」と没を喰らいそうな設定だけど、99%史実だからね~。

100%でないのは、わたしの学問に対する良心です(笑)。

しかるにリウィアは初代皇帝アウグストゥスにふさわしい、偉大なる貴婦人であった。

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