2014年05月03日 (土) | Edit |
(注意)ネタばれ、史実ばれに配慮していません。








シェイクスピア・ベースと伺ってたので、予想の範囲内ですが、やはりブルゴーニュ大公国への亡命はカットである模様。
来月から新展開らしいので、ちょっとは期待を残しててもいい?

Don't think.FEEL!
考えるな、感じ取れ!
そう思いながら読んだ第7話。

リチャードは無我の境地に達した(違)。

リチャードが母から「悪魔」と罵られていたのは、身体の秘密だけでなく、超常的な能力も指しているのか?

ちょっと、どう理解すればいいかわからなかったリチャードの変容です。
光であった父に死なれて、空洞となった心を埋める為、なんらかのリアクション、それも、本作のリチャードであれば、悪に手を染める方向に向かうであろうとは予想していましたが。

気にかかったのが、「早く帰って、母上をお慰めしなくてはな・・・」と口にした時の表情です。
第3話でエド兄さんとの再会時、母の身を気遣っていた表情とは雲泥の差です。

母を慰めると言いながら、今回の表情はまるで、悪意を抱いているかのよう。
リチャードはきっと知っている。
自分が姿を見せることで、母が怒るであろうことを。
父の死をリチャードに結び付けて、「悪魔の子」とさらに罵倒するであろうことを。
「お慰めしなければ」と言いながら、まるで、母を怒らせ、苦しめることを楽しんでいるかのような印象を受けます。

あるいは、悪意と解釈するのはうがち過ぎて、父を失ったことで、母に愛されない悲しみも、母に愛されたい希望も失くしてしまった絶望の表情かも。
罵られることでしか、母を慰めることができない自分への自嘲を込めた。

◆殺人(ジョン・グレイ殺し)を犯して、慄いていたリチャードはもういない。
闇を照らす為に、血を欲するリチャードが誕生しました。

この変容を、どう理解すればいいか、どう解釈すればいいかわかりません。
だから、Don't think.FEEL!状態になりました。

リチャードが欲するのは王位だけではなくて、闇を染める血もなのか。
ならば、そこから、どう王位への欲求へとつながるのか。

◆三つの太陽が現れました。
因果関係は不明ながら、この時、リチャードの魔性も覚醒しています。
エド兄さんは三つの太陽を吉兆と見なしましたが、果たしてそう言えるのかどうか。
ウォリック伯は懐疑的な表情でした。

今回はモーティマーズ・クロスの戦いなので、ヘンリーさんの母の夫であるオウェン・チューダは処刑されてるのだな。

◆前回、冗談のつもりで「エドワード王太子はアホの子か!?」と書きましたが、もしかして本当にアホの子かも・・・。

ほとんどの人は、両性偶有の存在に無関心ですから、エドワード王太子が「ふくらみをきざした乳房=リチャードは女」との思い込みに陥ったのはしかたないでしょう。
しかし、母から政略結婚の可能性を示唆されて、あっという間にリチャードを妻にする気満々になったのは、なんていうか・・・、おバカさん?

リチャードは公式には故ヨーク公爵の「息子」であり、父の名(男の名)を付けられ、対外的には男性なので、単純に「実は女だから妻にできる」ってものでもないでしょうに。

そもそも、リチャード悪魔疑惑の件はどこいっちゃったんだよ。

ジャンヌ・ダルクの処刑の理由の一つが「男装の罪」でありました。

「女は男の着物を着てはならない。男は女の着物を着てはならない。あなたの神、主は、そのような事をする者を忌みきらわれるからである」(申命記22-5)



神の言葉を拠り所として、「男装の罪」を犯したジャンヌ・ダルクは魔女として断罪されました。

であれば、男装し、男名を名乗っているリチャードは、当時の宗教観では、「魔女」にほかならないでしょう。
なのに、お乳に触れただけで、「気にかかる女の子」、さらに「妻にできるなら張り切って戦うぜ!」。

まあ、アホの子とおバカさんは言い過ぎなので、ずいぶん単細胞な子だなあとの意見に改めます。
頭の中、一つのことしか考えられんように出来てるのかw

◆「(前略)そして王冠の為に死ぬまで鞘に納めはしない!」
結婚妄想の後に、「王冠の為に死ぬまで」と宣言するあたりが、可笑しいです。
ツッコミ待ちのボケではないだろうけれど、死んだら妻を迎えることはできませんよ、と、指摘しておこう(未来図を知っていると、笑いにはならんけどね・・・)。

かなり芝居がかったセリフなので、「ヘンリー六世」あたりからの引用でしょうか。
仮に引用セリフであっても、後に出てくるエド兄さんの言葉「生きて戻ったら一緒になろうね」が、「生きて妻に迎える」事を望んでいる点と対照になってるのが上手だと思います。

◆マーガレット王妃が、戦闘で凛々しく陣頭指揮を執りながらも、スカート姿であるのは、「男装の罪」を犯さない為なんでしょうか。

◆エドワード王太子の「ヨーク派のものは皆処刑ですか、女・子どもも・・・」との問いに答えるマーガレット王妃の背後のモブの表情に遊び心があって可笑しいw

「私がそんな血も涙もない非道に見えますか?」
→「はい、見えます」とツッコミたげな。

「娘ならばこちらに嫁がせて政略にも使えます(後略)」
→「やっぱり非道じゃないですか」と言いたげな。

政略結婚が非道とは思いませんが、マーガレット王妃を頼りにする一方で、女の身でテキパキ采配を振るう彼女を「おーこわ」と揶揄する気持ちもあるんだろうな。

ゾフィー大公妃に寄せられた「ハプスブルク家唯一の男」が、必ずしも賞賛の気持ちだけで発せられたのではないのと同様に。

◆「お乳を触っただけの女の子に恋をしちゃいけません!」
(元ネタ「初めて会ったばかりの男と結婚しちゃいけません」)
(「アナと雪の女王」より、ただし、直接見てないので、TLに流れてきたTWからの記憶引用)

何度も書いてるので、またか状態ですが、エドワード王太子がリチャードに寄せている好意のきっかけって、ただ「リチャードは女」であるとの一点だけなんですよね。

恋のきっかけに善悪はないし、世の中には、顔だけで一目ぼれのパターンがあるから、「お乳に触れて、女と認識しただけ」で恋に落ちるパターンがあってもいい・・・、のか?

ホント、「男装ヒロイン」ものへの問題提起でもあるわ。
「ただ女と判明しただけで、男装ヒロインに恋するヒーローは、ヒロインを救うのか?いや、救えやしない。」

エドワード王太子がリチャードにとっての「救い」、せめて「癒し」になるか否かはまだ断定できませんが。

◆エドワード王太子について、散々な感想を述べてますが、この子に嫌悪はありませんよ。
コメディリリーフの役どころでもある、なごみをもたらしてくれる子だと思ってます。

◆ヘンリー六世が、リチャードの乳房に触れたらどう反応するんでしょう。
従者の噂程度なので、真偽のほどは不明ですが「超敬虔なクリスチャン」であり、「女嫌い」とも言われている彼が、リチャードが「女」であると認識したら?

これまた、「だましたなあっ」の拒否反応が予想されてしまう。

◆「戯言でも、そのようなことをおっしゃるべきではありません。エドワード、貴方はこれから王になろうとしているのだから」(by ウォリック伯)

最初、エド兄さんのセリフ「生きて戻ったら」が、「戦死を想定している」とのことで「縁起でもない」との怒りを込めた言葉かと思ったのですが、「一緒になろうね」に対する警告でしょうか。

国王の結婚相手は、「恋」で決めるものではない。
それに、キングメイカー、ウォリック伯のことですから、妻持ちの故パパさんはともかく、独身のエドワードには、自分の娘を娶せる計画も練ってるでしょう。

ところで、エド兄さんが「一緒になろうね」と誓った愛する人とやらは、やはりエレノア・バトラー?

◆「職を辞してきました」(by ケイツビーくん)

ええっと、何の職務に就いてたんでしょう。
ほぼ直前に「ただリチャードさまのお傍にいることが、お父上が私に与えて下さった、この人生の役割です」とのセリフもありますし、リチャードの従者ではなかったんでしょうか。
あるいは「人生の役割」と「公式の職務」が別だったのか。

◆「天に誓って」(by ウォリック伯)
「天は我らの味方だぞ」(by エド兄さん)


キリスト教世界の物語なのに、「神」じゃなくて「天」なんですねえ。
非キリスト教圏の読者対象なので、厳密にキリスト教文化を再現する必要はないですが、ちょっと目についてもので。
原案にあたるシェイクスピアの邦訳が「天」を用いているのかしら。

同じ話の中でエド兄さんが「神よ我らに力を」と檄を飛ばしていたので、「神」を用いないって方針じゃないでしょうけれど。

二度読みして気づいたのですが、三つの太陽につなげるための「天」との言葉かもしれないです。

しかるにリウィアは初代皇帝アウグストゥスにふさわしい、偉大なる貴婦人であった。

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