2014年06月08日 (日) | Edit |
(注意)ネタばれ、史実ばれに配慮していません。








新展開ってことで、作中では、第7話から何年経った設定なんでしょ?
史実を参考にすれば、約3年経過していることになります。

◆エリザベス・ウッドヴィルはロリ顔、巨乳、腹黒キャラであった。
・・・すみません、言葉の綾です。

ロリ顔。
ロケットの肖像画では「慈愛の母」の姿だったので、年下の男を包み込むような大人びた女性を想像していましたが(第5話の感想)、そして、エド兄さんは「美しい」と、感に堪えたように賞賛の言葉をもらしていましたが、「男の側の『守ってやりたい』気持ちを刺激」する、かよわく可愛らしい顔だちに思えました。
特にあのたれ目がちな大きな目。
あの目で「あなただけが頼りです」と囁かれたら抵抗できる男は少ないでしょう。

巨乳。
エリザベス・ウッドヴィルの乳房を強調するコマはなかったのですが、唇にわざわざ艶を入れて性的魅力を強調してあるので、乳房も大きめに設定しておられるのかと思い、注意して見たら、エド兄さんに請願するコマと、弟にロケットを見せる場面、「ゆさっ」との擬音が入っていても不自然ではないくらいの豊満さに見えました。
大きな乳房もまた、性的魅力です。

ロリ顔と巨乳と艶めく唇。
無知で幼稚で可愛らしいのに、性的には成熟している女。
男のロマンですね。

ただし、本作のエリザベス・ウッドヴィルは、ロリ顔であっても、「無知」でもなければ、「幼稚」でもありません。
さきほど「腹黒」と表現しましたが、「賢い」女と言いたい。

だからこそ、興味深いです。
ロリ顔と巨乳で「男に都合のいい女」キャラでいながら、「頭が良い」。
男性向け媒体なら「これだから女は怖い」扱いになるかもしれませんが、本作は少女まんがです。女性読者に向けられた作品です。

可愛らしい顔立ちと豊かな乳房の女に対する、「無知、幼稚」「性的成熟=男を楽しませてくれる」との一方的なのレッテル貼りへの否定の意味も込めたキャラ設定ではないかなとも思えました。

◆エド兄さんは、今のとこ外見に魅了されているようなので、おそらく、エド兄さんにとってのエリザベス・ウッドヴィルは、「守ってやらねばならないか弱い女」だと思います。
さて、エド兄さんは、彼女の「賢さ」「したたかさ」に気づくのでしょうか?

「エリザベス・ウッドヴィルの弱々しい外見に騙されるな」という意味じゃなくて、自分の幻想の中の「かよわい女」ではなく、彼女の内面を理解できるのか、知る気持ちがあるのかと。

◆マーガレット王妃、シセリィお母様と違ったタイプながら、エリザベス・ウッドヴィルも、可愛くない女性でございました。
さきほど、エリザベス・ウッドヴィルを「可愛らしい顔立ち」と述べたことと矛盾していますが、今は、男受けしないという意味で「可愛くない女」を用いました。
いや、エリザベス・ウッドヴィルは男受けする要素を持つキャラですが、本質は「賢い」女であり、男受けとは真逆に位置するのではないかと。
だからといって、「怖い女」、「強い女」は適切でないと感じたので使いたくなくて、結局「可愛くない女性」に落ち着きました。

とにかく、今回、エリザベス・ウッドヴィルがロリ顔であった印象が強烈です。
男受けの要素である「幼稚さ、無知さ」を、「男の意のままになる女」と解釈すれば、三人とも、「確固として己を持つ女」、「何人にも侵させない、自我の強い女」と表現した方がいいかも。

この三人と比べると、ネヴィル姉妹は愛らしいですw
前者三人は、妻であり母でもあります。立場の違いが気質の差を作り出しているのでしょうか。
そして、ネヴィル姉妹も、今後、結婚出産を経て、愛らしいだけの少女から、己を持つ女へと変貌していくのでしょうか。
(しかし、シェイクスピア・ベースのうえ、リチャードがああいう事情であれば、アン・ネヴィルの出産は・・・?)

◆エリザベス・ウッドヴィルの行動の動機に亡夫への愛があるのであれば、そして、再婚後もその気持ちが変わらないのであれば、最終的なヨーク王家の滅亡も本懐であるのかしら。
(以下反転)

シェイクスピア・ベースであるとのことなので、リチャードが二王子を殺害するとして語ると、復讐の一環として、エリザベス・ウッドヴィルが、その殺害を黙認するのも有りかと。二王子は我が子であっても、憎いヨーク王家の子どもたちでもあるので、死んでもらってもかまわない。
そして、リッチモンド伯ヘンリー・チューダーに与して、リチャードを亡き者とすれば、めでたくヨーク王家は滅亡です。

ただ、娘のエリザベス・オブ・ヨークがヘンリー七世の妃になってるので、厳密にはヨーク王家の血は滅びてないし、今話で、「ヨーク王家をわたしたちのものとする」と決意を語ってるので、滅亡までは考えてないのでしょう。

はい、この想像は、単なる与太話です。


(反転終わり)

◆エリザベス・ウッドヴィルのキャラ造形に興味をひかれて、彼女について長々と文字数を費やしましたが、従来のキャラも成長し、新たな姿を見せてくれてます。

第7話でバーサーカーと化したリチャードですが、日常生活では血をみたい衝動を抑えているようです。
そして、「細い腕」「なめらかな肌」「小さい手」「いい匂い」と、「実は女の子」フラグが。いえ、両性具有だから「男として完成されない体」の描写かもしれません。

そして、ジャンヌ・ダルクの亡霊が「男でも女でもない」との言に、「男でも女でもある」も付け加えました。

うーん、「実は女の子」との考えを捨てきれないわたしが、「性別は男と女のふたつしかない」との考えに捕らわれてるんだろうなあ。

◆リチャードが両性具有の体ゆえに、恋愛を避けているとしたら、エド兄さんの言は悪意がなくても、リチャードに鞭打ってるようなものです。

エド兄さん本人が女と戯れるだけならいいのですが、弟たちにも女と関わることを奨励しているのですから。

◆リチャードは血を欲す。
第7話を読んでて、誰でもかれでも殺したいのかと思いましたが、今話を読む限りでは自制しており、害意の対象は「ヨークの平和を脅かす」者であり、兄王エドワードに忠実であるようです。
つまり、今の時点では王位簒奪の気持ちはない?

ということは、ヨーク王家に復讐心を抱き、「ヨーク王家をわたしたちのものとする」野心を秘めたエリザベス・ウッドヴィルは「ヨークの平和を脅かす影」であり、リチャードにとっては、排除すべき敵になるんですね。
しかも、その敵は、おそらくエド兄さんの心身をがっしりからめ捕ってしまうはずだから、リチャードにとっては、エド兄さんも「ヨークの平和を脅かす」存在になってしまうのでは。

◆さりげなく、ジョージ兄さんが酒を好んでいるセリフが出たのが好き。
「俺なら女よりも、断然葡萄酒に溺れたいね」
ジョージ兄さん、あなたが口にすると「葡萄酒に溺れたい」って、全然比喩にならないから!自分から死亡フラグを立てないで!!

◆アン・ネヴィルは自分の言葉がリチャードを傷つけた事に気づいてた。その事でずっと悩んでいて、謝って、いいこだなあ。

アン・ネヴィルの「仲良く(なりたい)」との言葉に、リチャードは頬を染めていましたが、彼も他人から「好意を寄せられる=受け入れてもらえる」ことが嬉しいんでしょう。
(あるいは、「男」として、「女」から好意を寄せられていることが嬉しいのか!?)

マーガレット王妃がキッチン・ドランカーに(違)。
ちょっと雰囲気変わってませんか、マーガレット王妃?
強気の「オラオラ、ドS」さんだったのに、やけに気弱くなっちゃって。
頼りにならない事を知りぬいている夫相手に愚痴をこぼしているし。

亡命生活の苦労で弱気になったのでしょうけれど、王妃の気性からして不自然なほどの変貌ぶりに見えます。
そういえば顔芸もなかった。
やはり顔芸の披露は、この方が絶好調の証です(違)。

夫の逃亡を知ったら怒髪天を突いて、本調子を取り戻してくれるかな。

◆マーガレット王妃があんなに弱気になってるって、エドワード王太子に何かあったんでしょうか。登場がなかったし。
史実では、マーガレット王妃とともにスコットランドに亡命していた程度のことしか知らないのですが、創作として何か仕掛けてるのかなと。

第7話、鼻先に人参(妻)をぶら下げられて、張り切って戦う決意を表明したのに、惨敗でしたからねえ・・・。誇り高いエドワード王太子にとっては辛い経験だったでしょう。

◆出番がなかった人、その2。シセリィお母さま。
ジョージ兄さんいわく「おまえとケイツビーが敵にやられたと母上から聞いた」。
ケイツビーくんまでまとめて、死んだことにしたと言う事は、今回、ケイツビーくんがリチャードの元を離れ、ヘイスティングス卿の部下になっていたのはお母さまの差し金でしょうか。
リチャードの傍に、彼に親身になる者の存在を許さないという。
本文では「リチャードの紹介」となってましたが。

しかしながら、リチャードが自室にパパさんの大きい肖像画を飾るのは認めてるのね(肖像画のことを知らないのか、もしかして)。

◆ラストのページ、馬に乗ってリチャードを求めて、広々とした平野を駆けるヘンリー六世の姿が、ものすごくシュールでした。

あのだだっぴろい野を一人行くヘンリー六世。

スコットランドから、居所もわからないリチャードの元へ、護衛もなしに。
(だから、イングランドに足を踏み入れたとたん捕ま(ry )

異次元空間を行く宇宙人を見た気分です。

「男はひとり道をゆく」(動画削除につきリンク解除)
↑これをBGMにするとさらにシュールさが増します。

次号あたりで捕まってるだろうなー。そしてロンドン塔へ・・・。
捕まる前に、一度はリチャードと会えるのか!?

しかるにリウィアは初代皇帝アウグストゥスにふさわしい、偉大なる貴婦人であった。

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