2014年09月23日 (火) | Edit |
尊厳者誕生日なので、彼が関わる話題を。

アウグストゥスの唯一の実子、ユリアちゃんは、有夫の身でありますが、積極的に婚外恋愛を楽しみました(早い話が浮気の日々)。
なのに、産まれた子どもはみな夫に似ていたとか。
なぜ?と問われたユリアちゃんは答えました。

「船が満員にならなければ、他の水夫を乗せないようにしているからよ」
(意:夫によって妊娠したことがわかるまで浮気はしない)



これだけ読めば、「ユリアちゃんてば、けしからん子ね!」となりますが、いえいえ、ちょっとお待ちください。

子は親の鏡と申します。
ユリアちゃんの言い分は、父、アウグストゥスの生き方を映したものに過ぎないとも言えます。

ユリアちゃんが生まれる頃、オクタウィアヌスと名乗っていたアウグストゥスは、身重の人妻であったリウィアさまとの結婚を画策し、神官団に伺いを立てました。

「妊娠中の女と分娩前でも合法的に結婚できるのだろうか」

神官団は答えました。
「姦通でなければかまわない」
(意:胎児の父親が、リウィアの現在の夫であるティベリウス・ネロであるならば問題はない。)



つまり、夫によって妊娠していることが明確ならば、他の男を受け入れていいんだよ!
(注.実践なさる場合は自己責任で)

ということで、かの機知あふれるユリアちゃんのセリフは、父と継母への皮肉ともとれるんじゃないかと思えるのですよ。

「あらー、貞女の鑑のお継母さまだって同じことをなさいましたわよ、お父様、違いまして?」
「わたしは夫アグリッパの子どもちゃんと身ごもったんですからね。胎児の父親が夫であるならかまわないんでしょう?」


やはり、ユリアちゃんはアウグストゥスの娘です。

お断り:
ユリアちゃんのいわゆる「派手な男関係」が事実であることを前提にエントリを書きましたが、わたしは断定していません。考察中です。

しかるにリウィアは初代皇帝アウグストゥスにふさわしい、偉大なる貴婦人であった。

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コメント
この記事へのコメント
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尊厳者様!ご生誕おめでとうございます。

最近、久しぶりにマンガ ローマ帝国の歴史2 アウグストゥス、揺るぎなき帝国の礎を再読しましたが、一人娘のユリアちゃんのあっけらかんとした 明言はすごいですね。

子は親に似て、親は子に自分を重ねるとも言いますが、アプローチは違えど、やはり血のつながった親子なのでしょうね。

因みに、この間CSの番組で、ユリアちゃんが流刑時代に食していた食べ物を再現していました。
2014/09/24(Wed) 12:25 | URL  | Josh #r13xZNus[ 編集]
こんばんは。
>Joshさま

尊厳者さまにお祝いコメントをありがとうございます(笑)。

> 子は親に似て、親は子に自分を重ねるとも言いますが、アプローチは違えど、やはり血のつながった親子なのでしょうね。

そうそう、なんだかんだ言って親子ですよ。
くだんの名言も、機知に富む言い回しで、頭のよさもうかがえます。
たぶん、父と似通ってたんだろうなと思います。

> 因みに、この間CSの番組で、ユリアちゃんが流刑時代に食していた食べ物を再現していました。

流刑時期の食べ物とはずいぶんピンポイントでしぶいところを。
CSで視聴できる方がうらやましい・・・。
いまだに地上波オンリーの我が家です。
2014/09/24(Wed) 22:14 | URL  | サラ #ndrEhoxc[ 編集]
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