2015年01月21日 (水) | Edit |
(注意)ネタばれ、史実ばれに配慮していませんが、一部に史実ばれ防止反転有り。
今回、性的に露骨な言葉も用いています。










9話、10話は雑誌で読んでます。
11話、12話はコミックスでお初です。

◆リチャードにとっての性愛とは。
エド兄さんがエリザベス・ウッドヴィルと愛を交わしている場面を垣間見てしまって、肉親のそういう場面を見た気まずさ以外に衝撃をうけていたリチャードです(第9話)

ひとつは、騎士狩り(盗賊)に襲われそうになった記憶のフラッシュバック。
女であれ、男であれ、そして、いずれの性にも分類されない存在であれ、強姦の対象にされることは、記憶から容易にぬぐえないものです。
だから、フラッシュバックが起きることはまったく当然ですが、リチャードの場合、「襲われた記憶の蘇り」だけでなく、「『女』として襲われたこと」への納得のいかなさがあるのではと思うのです。
「『女』として」って、変な言い方ですが、リチャードは作中の世界観において「両性偶有」で、他の人間たちと異なる「性別が定まらぬ身体」に嫌悪を抱いており、かつ、性別認識として「男」であるように見受けられます。
だから、「『女』として襲われたこと」は、自分が「男」を選んで生きていることそのものを否定された恐怖の蘇りでもあったのでは。

リチャードが受けたもうひとつの衝撃と思われるのは、「男でも女でもない身」として、性愛を交わすことがないだろう己の身体への自嘲。
おそらく、どんな身体であっても性愛は交わせると思います。
しかし、肉体を重ねることは互いに相手を受容することでもあります。
そして、互いを受容する為にも深く知り合おうという段階で、リチャードの「男でも女でもない身」を知った相手は・・・?
「差別はいけない」と言っても、この世には動かしがたい事実として差別はあります。
リチャードが、世の少数派である「男でも女でもない」我が身を省みて、自分は他者から心身ともに受け入れてもらえない、兄とエリザベス・ウッドヴィルのように「愛しあえる」ことはないと諦めの境地に陥るのもこれまた当然のことでしょう。

今、「諦める」と書きましたが、むしろ、「他者に愛されたい。受け入れてもらいたい」との気持ちを、「どうせ受け入れてもらえないのだから」と封印している、が、適切な表現かもしれません。

本作の感想から外れますが、念のため申し添えますと、この世には動かしがたい事実として差別があるから、どうしようもない事としてほっとけとは思ってませんから。
動かしがたい事実として差別があるからこそ、解消を意識して少しでもよりよい方向にこの世の流れを進めていかなければと思ってます。わたしは。

◆ヘンリーさん、雷が苦手ならアザラシの毛皮をお守りにすればいいよw。
↑アウグストゥス・クラスタでないと通じないネタ。

第10話、ヘンリーさんがマーガレット王妃に襲われている場面が印象に残った理由は?

頭の中にある言いたいことがうまく表現できないんだけど、襲われているヘンリー六世の表情、「もし何らかの性被害の経験のある読者が見たらフラバを起こすんじゃないか?」との考えが頭によぎったくらい、痛ましかったです。
(中略)
今までも、強姦場面のあるまんがを読んだことはあります。それに、残グリ系まんがだって読んでますから、これ以上に酷い描写を目にしたこともあります。けれど、今話のヘンリー六世の悲痛な表情は・・・。
なんで今回に限り、先のような考えが浮かんだのかはわかりません。
(感想「第10話と2巻」)



なんでかなと考えた結果、「女から男に為された性行為の強要であることと、それによって、男であるヘンリーさんがちゃんと『被害者』として描かれていた」からであろうと思い至りました。

性行為の強要は対象が男性であれ女性であれ、れっきとした性加害です。
しかし、現実はともかく、フィクションの中では、女性から男性への性行為の強要は、性加害ではなく、しばしば「ラッキースケベ」「やり得」として描かれてきました。

わたしの知らんところで、女から男への性加害を真摯に描いた作品があるかもしれません。あると思いたいですが、ここでは、わたしの印象に残る範囲での作品について語ってます。

最近で印象に残ったのは、「イノサン」(坂本眞一著)中、マリーとシャルルの初体験です。ともに、異性からの性行為の強要でしたが、描かれ方がまったく対照的でした。
マリーは、死刑執行人となる推薦状と引き換えに、グリファン元帥から性交を強要され、身体に傷を負い、自尊心を踏みにじられました。
一方シャルルも、ジャン・マリー(後のデュ・バリー夫人)から、自身が望まない「性行為を強要された」点は同じだけれど、それによって全然傷ついていません。

シャルルの初体験は、少々親しい仲の女ジャン・マリーが夜中に押しかけてきて、全裸を御開帳し、「一発やろうぜ!」(大意)と、セックスの押し売りによるものです。
これ、男女逆なら、女性に恐怖を呼び起こす行為でしかないのに、シャルルは男だから、交わりの最初こそ「神父様が私に課せられた試練なのでしょうか」と弱々しい乙女のようにためらっていましたが、一発やって、童貞でなくなったら途端に全能感の塊になり、さらにはヤ×チン化しました。

もう一度書きます。
ジャン・マリーがしたことはシャルルへの性行為の強要であり、性加害です。
しかし、ジャン・マリーも、シャルルも、おそらく殆どの読者も性加害とは認識していません。
むしろ、美女が押しかけて筆おろししてくれるなんて、幸運だ!程度の認識でしょう。

創作媒体における、女性→男性の性行為の強要は、こうして「ラッキースケベ」「やり得」として消費されています。

だから、第10話回想内のヘンリーさんが印象に残ったのだと思います。
女から性行為を強要された男が、「ラッキースケベ」や「やり得」を満喫する姿ではなく、苦痛と悲哀を抱く被害者として描かれていましたから。

◆同回想シーンのセリフが少々改変されていました。

雑誌掲載時「神よ・・・・・・」
コミックス版「お許し下さい、神よ・・・・・・」



「お許し下さい」が加わりました。
わたしの印象で感想を書くと、「神よ」だけであれば、マーガレット王妃に襲われているヘンリーさんが、神に救いを求めていると解せますが、「お許し下さい、神よ」となりますと、強要されたものであっても、性愛を交わしていることを、神に許しを乞うているように思えます。

さらに深読みするならば、王妃に性行為を強要され、心では拒絶しているのに、「下半身が反応したこと」への許しを乞うているのかと。

あるいは、性行為の強要を「神罰」と受け止めて、それゆえの「お許し下さい、神よ」なのか?

◆10話前半、濡れた服を脱いだヘンリーさんを見たリチャードが「性格は女々しくても、身体は男だな」と観察していました。

身体は男、身体は男・・・。

ここのくだり、後半の回想場面への伏線でもあるのでは。
「身体は男」だから、性的な刺激によって、反応してしまったのだと。

(宇宙で一番タちそうにない男、某銀河帝国皇帝だってタったんだから、ヘンリーさんがタってもしかたないよ!)(露骨な言い方でごめん。ラインハルトとヒルダのベッドインは、ご都合主義以下の「作者による無理やり繁殖行為」に見えて、気色悪くて、気色悪くて)(なお、漢字の「勃」を使いたかったけど、正式な訓読みとして「た(つ)」はないので、カタカナで)

◆「エドワード、あなたは薔薇のはなびらを食べるのですか」(第11話表紙)
↑「ベルばら」ネタなら通じる、・・・はず。

作者さんのドSっぷりって(失礼!)、リチャードをジョン・グレイ殺人犯に、そしてアンソニー・ウッドヴィル傷害犯にと仕立てあげたことではなく、エドワード王太子の不憫キャラ化ががハンパないことだと思います。

エドワード王太子が「可愛いな」と頬を染めて見つめるリチャードの頭の中はヘンリーさん。
このくだり、王太子の可愛さは別として、「ひでえ」と思いましたもの。
全く全然さっぱり、リチャードの胸中にエドワード王太子の存在がない、この残酷さ。
不憫だ。不憫な子だ、エドワード王太子。

父の愛に恵まれなかった子。
男装ヒロイン(←王太子視点)に片恋。
あーもう、可愛いのに、可愛いのに。
未来図を知ってるから、この子にはなるべく情をかけたくないのに、どうしてくれるんだ。

◆この子、「ヒロインもの」なら、本命ヒーローに対するサブヒーローとして人気が出たかもしれません。

いや、今もきっと読者人気はあると思うのですが、リチャードの身体が「ヒロイン」と言い切れない以上、リチャードの「秘密」を知った時、エドワード王太子が抱く恋情も手のひら返しにならないとは断言できませんので。

エドワード王太子はきれいさっぱり忘れてるみたいですが、彼がリチャードの乳房に興味を抱いたそもそものきっかけが、「リチャードの悪魔疑惑を暴く為」であったことを、わたしは忘れてませんぞ。

◆エドワード王太子目線ではリチャードが「可愛い」と映っていることが判明しました。
恋をすれば痘痕も笑窪、禿げが三年目につかずとも言うので、彼の目にリチャードがどう映っていようと、他人がどうこう出来ないのですが、世間的な「女らしさ」基準に照らし合わせると、リチャードはむしろ陰気でとっつきにくく、「可愛い」からは真逆に位置するタイプでは。
それが「可愛い」と見えてしまうところが、恋の魔力なんでしょうが。

と言うか、「可愛いな」と頬を染めて、煩悩の塊の君が可愛いよ!
あ、そっか、「可愛い」って、外見だけでなく、挙措動作ひっくるめて「可愛い」と評することもありますね。
今、わたしが、「美形」のエドワード王太子を「可愛い」と感じたように。

しかし、雰囲気を含めたらリチャードはますます「可愛い」から離れていくと思うけど?
やっぱり、恋の魔力が為せる技か、「リチャード=可愛い」は・・・。

◆人魚姫ポジションまで獲得しとる、エドワード王太子・・・。
不憫可愛いキャラ道まっしぐら。

リチャードに話しかけたいけど、自分はリチャードの父親の敵にあたるから普通に話せるわけがない、と、良識を働かせることができるくせに、無理やりさらって帰るというとんでもない計画を思いつき、亡命中なのに返り咲きと結婚をあきらめていない、エドワード王太子。

この未熟な恋情をうかがうに、やっぱりまだヴァージンのまま(推定)なのかしら。
タウトンの戦い(第7話)から推定約3年経過してるのに、その間なにやってたんだ。
チャールズ二世なんて、亡命中に筆おろししたというエピがありますぞw。

いえいえ、少女まんがのヒーローなんですから、「チ×コなし」と揶揄されようと、貞操堅固な男キャラである方がわたしは好きです。
好きなんだけど、こんだけ情欲が鬱屈してしまったら、今後、「政略結婚の妻」相手に無茶ぶりするんじゃないかなと、それが心配です。

婚姻には性行為が伴います。
今「無茶ぶり」って書いたのは、アブノーマルな性プレイという意味じゃなくて、性行為は場合によっては、相手の肉体のみならず精神も傷つけることを指しています。

不憫可愛い恋心ですが、エドワード王太子はリチャードの人となりを知って恋しているのではありません。
ふくらみをきざした乳房に触れただけで、相手をなにひとつ理解していないし、しようともしていない、非常に自分勝手な恋心です。
そして、自分の恋心の身勝手さに気づいてもいない「子ども」です。

こんな子どもだから、自分が抱えた鬱屈や憤怒を、性行為によって、「妻」の心身を傷つけることで晴らそうとするんじゃないかと案じました。

◆気になっていたヘンリー六世の「父」の側面が、エドワード王太子目線で語られました。

画面に表れた限りでは、ヘンリー六世の息子に対する感情が読み取れません。
エドワード王太子に目線を向けたことありましたっけ?声をかけたことありましたっけ?
画面外で、息子ときちんと関わってる場面があるのかもしれないですが、画面に表れた限りでは、エドワード王太子の存在に気が付いていないかのよう。
(感想「1巻(その1)」)



もしかして画面外では息子と関わってるとこもあるのかなと思ってたのですが、全然関わってませんでしたか、ヘンリーさん・・・。

第10話で垣間見えた出来事からすれば、ヘンリーさんが息子に無関心になるのも納得ではあります。
言うなれば、強姦されて妊娠した女性が、やむを得ず出産に至っても、産んだ子どもに愛情を持てないのと同じ状態です。
そして、無関心、と言うよりも、息子の存在を心から追い出しているのは、そうしないと精神の平衡が保てないからでは。
それぐらい人を傷つける暴力です、強姦は。

ただ、エドワード王太子には罪はないので、不憫がかかります。

◆せまりくるエドワード王太子は地雷になるだろうなと思ってたら、さっそく地雷になりました。

色合いは異なっても、エドワード王太子にとって好意の対象である二人が既に知り合いであり、しかもエドワード王太子そっちのけで想い合っている。

エドワード王太子にとって「気にかかる女の子」の好意を、すでにヘンリー六世が得ていて、エドワード王太子にとっての「父」からの愛情を、リチャードが得ている。
(感想「第10話と2巻」)



前者(エドワード王太子にとって「気にかかる女の子」の好意をすでにヘンリー六世が得ていること)が、逆鱗に触れましたか。

しかし、父に「関心」を寄せている君は、ヘンリー六世を「父」と慕う想いがあるのだよ、ほんのわずかであっても、と、言いたいけど、したり顔でこう言われることがすごく不快だろうと想像がつくので言えない。

そして、リチャード&ヘンリー、二人の結びつきからの疎外されっぷりがハンパない、エドワード王太子。作者さんはドSだw

◆嫉妬心にかられて、パパンを連れ帰れとの母(マーガレット王妃)の命令を無視し、平民をそそのかして殺させようとしたエドワード王太子は、やっぱりアホの子、もとい、単細胞ではなかろうか。

◆「男の価値は女性で決まる」と言い、逢瀬の痕跡を見つけたら、相手は即女と決めつけるエド兄さん。

知らないこととはいえ、「両性偶有」のリチャード相手だから無神経に見えますが、こういう無神経っぷりって、リアル社会でも蔓延してるなあと。

「年頃になったら異性に魅かれる」
「大人になったら異性と結婚する」

この世の性別は女性と男性のみで、そして、男女が惹かれあう異性愛が正しいと無意識のうちに浸透しています。

何が言いたいかわからないな。
とにかく、エド兄さんのような、無知の無神経さに気をつけよう、我が身が他者を踏みつけていないか省みようということで。

◆リチャードに共犯を押しつけるエド兄さん。
悪意がないのは察せられますが、非常に腹立たしいふるまいでした。
わたしの目にはすごく卑怯に映りました。

「お前も、もはや共犯者なんだ」
「私の味方はお前だけだな、リチャード、これからも」



ほんとにすごく腹が立つ。
腹立たしくて、もっともっと言いたいことがあるんだけど、うまく言葉にできなくて、それで余計に腹が立ってしかたない。

なんか、他者からの評判はいい毒親とかモラハラ上司がやってそうな手段なんだよなあ。
本人に巧妙の意識はないけれど、自分は巧妙に立ちまわって泥水を避けて、我が子や、部下に泥水を被せている連中のやり口に。

と、考えていた矢先に、TLに、「モラハラは相手に罪悪感を植え付けて、自分の意のままに操ろうとする」とのTWが流れました。

エド兄さんのやり口はまさにそれ。
罪悪感というより、共犯者意識だけど、それをリチャードに植え付けて、自分の味方として動かそうとしている。リチャードにはリチャードの意志があるのに。

ウォリック伯との駆け引きも卑怯でした。
最初に、タウトンの戦い時の誓い「私たちの魂は強固な鎖で繋がっている」を持ち出して、自分の結婚に反対できないように持ち込んでいる。

全部、罪悪感なくやってのけてるとこが気持ち悪いし、腹立たしいわ。

◆リチャードと別れ、再会の日まで、「巡礼の旅に出よう」としていたヘンリーさんですが、その間の寝食はどう段取りつけるつもりだったのか(汗)。

「奇跡」の時代は遠くに去り、神が天からマナを降らせて下さることはない。

「争いも憎しみもない世界で僕は自由なのだから」とモノローグしてますが、「自由」であるためには、「自立」できるスキルも必要でな。

手持ちの宝石をばらまくしか能がなさそうなので、早晩野垂れ死にか、盗人に襲われて殺されるか(どっかの下働きといっても、腐っても鯛、廃位されても国王、庶民の仕事のスキルはなかろう)(無名の一私人として修道院入りってのが本懐だろうけど、修道院も金次第ってとこがあってな。持参金なしでは下働きに回されて役立たず化しそう)。

平民に捕縛されてヨーク陣営の虜囚になったのは、神のご加護に思えるわ。

◆エリザベス・ウッドヴィルはやっぱり巨乳だったw
彼女、たんに乳房が大きいってだけじゃなく、むちゃ柔らかそうなんですよね。

わたしの印象なんだけど、こういう柔らかそうな乳房って、青年誌風なのかも。
最近、青年誌掲載の恋愛漫画を読んだら、女性キャラの乳房がのきなみ柔らかそうで、作者さんの画風かもしれないけれど、これに比べたら、わたしが思い出す女性向けまんがの女性キャラの乳房って柔らかさが足りないなと。

エリザベス・ウッドヴィルの外見は、「男のロマン系」でキャラデザされているのではとの、わたしの思いが、今回の「巨乳」で補強されましたw

◆シセリィお母さまが顔芸王座に参戦なさったーーー!!(違)(第12話)

「悪魔の仕業よ」



ジョージ兄ちゃん、そこは突っ込むとこだから!
「おまえがな」と突っ込むとこ!

軽口はさておき、「振り向いたらそこに悪魔」の状況なのに、「母上、いらしてたんですか」で済ませたジョージ兄ちゃんは度胸があるのか、すでに酒に酔っていたのかwww

シセリィお母さまは、顔芸そのものよりも演出の妙で顔芸王座を狙うご様子。
ということで、「感想10話」時点では出来なかった命名が今ならできる。

マーガレット王妃、
シセリィお母さま、
エリザベス・ウッドヴィル、
三人そろって「顔芸トリオ」!

・・・マーガレット・ボーフォートの参戦もあるんでしょうか(笑)?

◆ところで第12話のシセリィお母さま、妖怪っぽいのですが、何の妖怪か思い出せない。
むしろ、都市伝説かしら。「今、あなたの後ろにいる」系の。

◆フランス王のルイは、「偏在する蜘蛛」とも呼ばれたルイ11世。
下まつ毛がチャーミングだね。巻き毛もチャーミングだね。
↑自称、歴史クラスタとして、新キャラについて一言と思いまして。

◆「エリザベス王妃陛下に、神のご加護を」と讃えられ、にっこりドヤ顔で王妃の座にすわるエリザベス・ウッドヴィル。

もしかして参考は、ドラマ「The White Queen」かな。

「drama The White Queen」での画像検索結果なので、単語に該当する画像がいろいろ混じってますが、「王妃座で、中空見つめて、ドヤァ顔」(五七五)のElizabeth Woodvilleをご堪能下さい。

たしか、ドラマ「The White Queen」の公式さんのトップに掲載されていた時期があった記憶が。
あのドヤァ顔見ると、いつも笑いがこみあげてきたわ。
だから、本作のエリザベス・ウッドヴィルのにっこりドヤ顔にも笑えたよ!
ありがとう、エリザベス・ウッドヴィル、笑いをもたらしてくれてw

そして、ドラマ「The White Queen」DVD、日本での発売を待ってます。

ドラマ「The White Queen」の原作本はすでに邦訳(「白薔薇の女王」)されています。
↓感想書いてます。

関連エントリ:【フィリッパ・グレゴリー「白薔薇の女王」】

ダメ、ここで笑ってはダメよ、サラ。
ああ、でも、笑わずにいられない!!
だって、エリザベス・ウッドヴィルは偽りの愛で騙してのけた夫に騙されているのだから・・・!


エリザベス・ウッドヴィルのセリフをちょいと拝借。

こんだけドヤ顔してくれる方が、後でカタルシスがあるわ。
エド兄さんの女色癖につけいって、してやったりでしょうけれど、その女色癖にいずれ足元を掬われるかと思うとwww
(「時の娘」版の善良なエリザベス・ウッドヴィル相手では決して得られない爽快感)(「時の娘」版だと気の毒で、気の毒で)

そして、「私は愛を取る!」「彼女を逃したら私は死ぬまで後悔するだろう」etc.と、ゲロ甘なセリフを繰り出しつつ、肝心要の婚姻の神聖を踏みにじっていたエド兄さんwwwww

お主もワルじゃのう(笑)。

◆アンソニー・ウッドヴィル。

欄外の人物紹介では「常識人のようだが・・・」と記されています。
「常識人のようだが、姉のエリザベス・ウッドヴィル同様壊れる予定」と続くのでしょうか!?
(感想「第9話」)



「常識人のようだが、調子にのって図に乗るタイプ」ですかね。
まだ、図に乗った無鉄砲な振る舞いには至ってないけれど、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」、「七重の膝を八重に折る」といった処世術とは無縁のようだから、早晩やらかすか!?

リチャードに負わされたと思われる傷は大丈夫なのかしら。
外見からは負傷の後遺症はうかがえないけれど、こういうタイプって、「逆恨み」もありそうです。
いや、傷を負ったのなら、怨恨を抱くことは正当なのですが、実際に負った傷以上に、自分の被害をまくし立てて、リチャードを悪人に仕立てあげるんじゃないかと。

第12話内ほぼ2ページっきりの出番だったのに、姉が王妃となった幸運に驕った軽佻浮薄なキャラを印象づけてくれました。

史実のリチャード三世贔屓なもので、創作ものでも、つい、リチャさんの苦難の元凶のひとつであるウッドヴィル一族に辛口になってしまう・・・。

◆バッキンガム公爵とヘイスティングス卿。
キャラデザから推し量ると、前者の方が重要な位置づけなのか、本作では。

バッキンガム公爵のイメージがリチャードと被るのは、「闇」リチャードの、「参謀」「黒幕」「キングメーカー」といった、影の部分を負う者のイメージなのかしら。
今後も黒服をまとうか注目しましょう。

◆たぶん「女みたいな顔」だとからかいたかっただけだと思いますが、リチャードに懸想のそぶりを見せたバッキンガム公爵くん。
お名前はヘンリーです。
リチャードに好意を寄せた二人目のヘンリーです。

二度あることは三度あるで、リッチモンド伯ヘンリー・チューダーがリチャードに懸想するという、「この発想はなかった!」展開になったらどうしよう。
しかも、ヘンリー六世とヘンリー・チューダーは伯父甥の続柄です。見た目そっくり設定になったらどうしよう。



ここからは13話の感想です。

◆ページを繰ったら、カラー見開き表紙。
「BLEACH」かと思った(笑)。

ジョージ兄ちゃん、カラー表紙に登場できて良かったね~。
君が表紙にくるとは思わなかったよ。
そして、諸悪の根源(?)のくせしてドヤ顔で仁王立ちのエド兄さんにデコピンひとつ。

◆他者の代弁なんておこがましいけれど、お父さまが望んだ「その名(リチャード)を残せ、王の名だ」との言葉は、幸福に天寿を全うすることで名を残して欲しいとの意味だったのでは(可能ならば、配偶者を迎えて子を儲けて欲しいとの願いも含めて)。
リチャードに王になれと促したのではないと思います。

何よりも、あれだけリチャードを愛していたパパさんが、悪霊みたいにまとわりつくわけないでしょう。

父親の言葉を、間違って受け止めてしまったか?
亡き父への憧憬が、父が欲した王位を守りたい思いとなり、王位にふさわしくない者への嫌悪とつながるのは理解できるけれど。

◆マジレスすると、聖別された君主の至上権は不可侵との考え方があったので、「いけません」との答えになります。(国王云々以前に「殺すなかれ」なんですが)

王を、殺してはいけませんか?



だからこそ、リチャードのこのセリフが、ジョージ兄ちゃんに「悪魔の子」との呪詛を想起させたのです。

あのヘンリー六世も、聖油を塗られた国王である身を誇りにしておりました。



本作のリチャード三世のセリフが
A horse, a horse, a horse for my kigdom!となるか、
Treason!Treason!となるか、楽しみです。

◆アン・ネヴィルについて。
彼女についての感想がまとまらないので、文章化できるとこだけ書いときます。

「こんなドレスを着てお屋敷で刺繍をするより、馬に乗って戦場を駆けたかった」
今までも、何度か、「男の子でありたかった」意味の言葉がアン・ネヴィルの口から出ました。

しかしながら、わたしは、この言葉あまり真剣に受け止めていませんでした。今も、どう受け止めていいかわからないです。
わたしがイメージする「ドレスと刺繍よりも馬と戦場を好む」(以下「男の子でありたい」と表記)女の子のそれとあまり合わないので。

わたしがイメージする「男の子でありたい」女の子キャラは、ある程度「男の子になる」ことを実践しているように思います。
外見だったり、振る舞いだったり、スキルだったり、それに、矛盾しますが、「男の子になる」意識から脱却している。

だから、愛らしいポニテおさげとドレス姿で刺繍に甘んじているアン・ネヴィルには、「男の子でありたい」との言がすごく不似合で。
「男の子でありたい」との気持ちは、裏を返せば、男の子への憧れがあり、だから、男の子の可愛いお嫁さんになることで満たされてしまう場合もあります。
以前の感想でも、わたしは、アン・ネヴィルの「男の子でありたい」に類する言をあまり信じてません。どこまで本気なの?と。

こまっしゃくれた妹の登場で、アン・ネヴィルの個性もこれから描かれていくのでしょう。
今話では、「ダンスよりも戦いの腕を磨きたい!」との性分が披露されました。
しかし、わたし、この言は、好意を寄せてる男の子(リチャード)に話を合わせたのかも、と、思ってます。今後明らかになればいいな。

アン・ネヴィルは今まで出番が少なくて、世間の許容する範囲内での闊達な娘さんに見えるので、「ダンスよりも戦いの腕を磨きたい」は、好意を寄せている男の子に話を合わせたのではとの考えが拭えません。
リチャードに「変な女」と言われて時の喜びの表情が、彼から好意を返してもらったことによるものか、あるいは自分の「女らしくない」部分を認めてくれたことによるものか、今のところ判断できません。
(どちらも感想「第5話・第6話他」)



作者さんはアン・ネヴィルをヒロインと語ってらっしゃったので、今後「男の子でありたい」気持ちがもっと深く描かれることを期待します。

現時点での想像を許してもらえば、娘二人きりしか手持ちのない父ウォリック伯が、不用意に「息子がいれば」、「おまえ(アン・ネヴィル)が男の子だったら」と口にしており、優しいアンは、父の期待に応えたいと思ったのかも。
あるいは逆に、今、巧妙にイザベルを使嗾してジョージにあてがおうとしていることから、ウォリック伯は娘たちに「女としての使い道」を教育していて、それへの反発でしょうか。

◆わたしが、アン・ネヴィルの「男の子でありたい」との言にこだわっているのは、今後、彼女にふりかかる「政略結婚」が、女として過酷な試練になるかもしれないからです。

婚姻には性行為が伴います。
そして、性行為は本来ならば、両者に幸せをもたらすものなのですが、場合によっては相手を傷つけ、不幸をもたらします。ヘンリーさんとマーガレット王妃の関わりのように。

あるいは、「男が女を支配する」、「男が女を征服する」、そういった行為として為された場合も。
男の側は女体を蹂躙した優越感を満喫できるでしょうけれど、女の側は?

今の流れからすれば、アン・ネヴィルの「政略結婚の夫」は、彼女を好意的に迎えてくれそうにありません。

「夫」の名目の男から、蹂躙され、支配され、征服される苦痛を心身に刻印された結果、なおのこと、「男の子でありたかった」、すなわち、女であることの否定につながるのではないかと案じております。

◆自分の中の偏見や思い込みが試されてるわ。
この世の性別は女性と男性のみで、そして、男女が惹かれあう異性愛が正しいとの思い込みが。

リチャードはヘンリーに恋してるんだ。



ジャンヌ・ダルクの亡霊の洞察が正しいとしても、「男」に恋しているから、リチャードは「女」だとは決めつけられない。
かといって、同性愛として解釈して、リチャードは「男」とも決めつけられない。

ただ、リチャード本人は、「男」であろうとして、「男は男に恋しない」との世間の考えに囚われている感じはあります。

ところで、ジャンヌ・ダルクが、「リチャードはヘンリーに恋してるんだ」に続けて、「だから本当は、こうして」と言いながら、胸に刃をつきたてたパフォーマンスは何の比喩?
穿ち過ぎかと思うのですが、もしや、まさか、性行為の比喩ですか?男に貫かれる女の状態を指した。

◆リチャードは、なぜアン・ネヴィル相手だと「心が穏やかになる」のか?

「両性偶有」と言われているリチャードの為に、なるべく、「この世の性別は女性と男性のみである」、「異性愛のみが正しい」との思い込みから解放された捉え方をしたいのだけど、「男」としてアン・ネヴィルに魅かれるところがあるのかな。

あるいは、「男」を志向するリチャードだから、「男の子でありたい」と願うアン・ネヴィルに共感するところがあるとか?

◆トマス・グレイとリチャード・グレイの兄弟。
どんなに可愛らしくても、こいつらも、後々リチャード三世に害をもたらすのだと思うと憎たらしい。

史実のリチャード三世贔屓なもので、創作ものでも、つい、リチャさんの苦難の元凶のひとつであるウッドヴィル一族に辛口になってしまう・・・。

◆でも本作のエリザベス・ウッドヴィルは好きよ。
今まで読んだエリザベス・ウッドヴィルの中では一番好みw
ただし、スカーレット・オハラと同じく、遠くから生きざまを眺めたい、お近づきになりたくないタイプの好みです。
(他には、森川久美さんの「天の戴冠」版エリザベス・ウッドヴィルも、本作とは異なるタイプながら、そして出番は少ないけれど好きw)

ふっ、エド兄さん、「私と寝た後、私を愛さずにいられるか(いや、愛さずにはいられない)」と、自信満々言うてましたが、貴方のpenisもpassionも、エリザベス・ウッドヴィルの薄皮一枚にすら感銘を与えていないじゃんwざまあwww

※ Passion(情熱と欲情のダブルミーニングのつもり)

ワタクシ、「オレさまのセックスで女は虜だぜ~」との、一発至上主義の男は全然好きではありませんので、ざまあwwwですわ。

そういう男の自惚れを打ち砕く、本作のエリザベス・ウッドヴィルのように、抱かれようが、孕もうが、決して男に支配されない、支配させない女キャラって大好きです。

◆マーガレット王妃にせよ、エリザベス・ウッドヴィルにせよ、愛してもいない男と交わり、愛してもいない男の子どもを宿し、産んだわけですな。
「男からのセックスの支配をはねのけている女たち」とも言えましょう。

※ マーガレット王妃については密通がほのめかされていますが、確定していないので、現時点13話までの情報で、エドワード王太子の父はヘンリーさんであると仮定して語ってます。
わたしは、エドワード王太子の為にも彼の父はヘンリーさんでいて欲しいし、賢明なマーガレット王妃が姦通の子を宿すことはないと思いますが。
第一、彼女が唯一恋情を抱いた男と思われるサフォーク公の死去年月日からは、エドワード王太子の生誕年月日は合致しません。
むしろ、両者のタイミングをみれば、サフォーク公の死が、マーガレット王妃のあの行為を促したのでは。

◆エリザベス・ウッドヴィルが今身ごもっている子って誰なんでしょう。
エリザベス・オブ・ヨーク?
エドワード・オブ・サンクチュアリ?

順序からすればエリザベス・オブ・ヨークなんですが、原案がシェイクスピアなので、必殺技「時空間の歪み」が発動するかもしれないと思いまして。

物語の決着を思うと、エリザベス・オブ・ヨークの存在は必須なので遅かれ早かれ誕生するでしょうけれど。

もしも、もしもですよ、今身ごもっている子がエリザベス・オブ・ヨークであるとすれば、「息子」を望んでいた母の元に生まれてきた、期待外れの「娘」になるわけです。
だとすれば、息子を待ち望み、生まれた息子を偏愛する母の元で、母に恨みを抱く娘として育つのでは。だったらいいなw

【かなり史実ばれなので反転開始】
物語の決着はリチャード三世の戦死であり、ヨーク王朝の滅亡です。
だから、エリザベス・ウッドヴィルの呪いは遂げられたことになります。
しかし、ウッドヴィル一族が全ての実権を握る野心は叶いませんでした。
新国王ヘンリー七世の元、一族は一応温存されましたが、エリザベス・ウッドヴィル本人は、娘婿であるヘンリー七世から迫害され、修道院への隠退を強いられ、困窮のうちに亡くなったと言われています。
ヘンリー七世のこの仕打ちのかげに、母からないがしろにされたエリザベス・オブ・ヨークの思惑があったらいいなと思いまして。
【反転終わり】

◆女より酒!の意味では、貞操堅固な男だと思ってたのに、ジョージ兄ちゃんのバカぁ。
いくらなんでも、食卓でことに及ぼうとせんでいいでしょうが。
酒に酔っていたから、であればサイテー。

◆まるで処×厨みたいなセリフを口にして、さらに株を下げた感のあるジョージ兄ちゃんですが、キリスト教の純潔尊重が背景にあるから、ジョージ兄ちゃん本人だけのせいじゃないわな。

エリザベス・ウッドヴィル。推定28歳、繁殖盛り、しかも二人の男児を産み落とし、受胎能力証明済み。
古代ローマであれば、ひくてあまたの未亡人なのになあ。
「処女じゃない女が王妃なんて」とケツの穴の小さいことを言わない、古代ローマにおいでよ。

おいでよ、古代ローマ沼へ♪

◆ここまで誰一人してリチャードの両眼が色違いであることを話題に出さないって、もしや、周囲には、両眼とも同じ色に見えてるのかと思えてきました。

◆繰り返しになりますが、本作を読むことで、自分の中の偏見や思い込みが試されてます。
この世の性別は女性と男性のみで、そして、男女が惹かれあう異性愛が正しいとの思い込みが。

本作における「両性具有」設定って何の為だろうと思うのです。

当初は、現代の商業漫画雑誌では、シェイクスピア「リチャード三世」での設定どおりの「身体のハンディキャップ」を描くことができないから、代替としてファンタジー要素の強い「両性具有」になさったのかと思いました。

すみません、今、「ファンタジー要素の強い」と書きましたが、「両性具有」の人々は現代も存在します。その性のありようを表現する言葉は変わっても。

だからこそ、なぜ「両性具有」設定なのか?と思うのです。
(言うたら失礼ですけれど、商業誌であれば、「事なかれ主義」に流れて、実在する人々を題材にすることを避けるかと思うのですよ。)

「多数と異なるゆえに孤独に陥り、他者と隔離された想いで生きる主人公」であれば、もうファンタジーそのもの、なんだったら、作中で何度も繰り返されている「悪魔」設定でもよかったはずです。

木原敏江さんの「夢の碑」シリーズの主人公たち、彼ら、彼女らは「鬼」であり、それゆえに、ちょうどリチャードが抱えている孤独、「本当の自分の正体を知れば、みな離れていくに違いない」、「自分を愛してくれる人などいない」との思いに苛まれて生きていっています。

「悪魔」であれ、「鬼」であれ、クレームが発生する可能性の低い、この世にありえない空想上の生物でなく、なぜ「両性具有」になさったのかと。

「性」なのかなあと。
「性」をテーマにすえてらっしゃるのかなあと。

わたしは、自分の中の偏見や思い込みを炙りだされている気がしています。



目が離せない展開ですが、雑誌での購読は検討中。
4巻は買いますので、遅くとも4巻の感想でお会いしましょう。

しかるにリウィアは初代皇帝アウグストゥスにふさわしい、偉大なる貴婦人であった。

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コメント
この記事へのコメント
No title
突然のコメントを失礼します。「薔薇王の葬列」の感想をとても興味深く、楽しく読ませていただきました。コメントしたいことが沢山あるのですが、最新話についてだけ。

ジャンヌのパフォーマンスは、私には比喩そのものに見えました。それに動揺し、「俺は女じゃない」と独白するリチャード。そこに現われたアンの存在に「心が穏やかになる」のは、見た目は可愛らしい女の子である彼女が、自分に好意を持ってくれているからではないかと思います。

男であれ、女であれ、どちらともつかない存在であれ、魅力的な相手から好意を持たれることは、自分の性に強い自信を与えてくれるはずです。リチャードは、男の子に憧れる女の子のアンといることで、自然に男でいられる、そこに穏やかさを感じているのではないでしょうか。

一方で、ヘンリーを想う感情がジャンヌの指摘する通り「女」としての恋情だとしたら、彼を想うことで自分は女になってしまう。「あいつのように俺の心を乱したり」とは、そのことへの不安なのだろうか、などと考えていたのですが。

サラさんの文章を拝見して、自分も異性愛と言う観念に縛られているなあ、と横っ面を張り飛ばされた気分です。言い訳にもなりませんが、これまであまり性の問題を取り上げた作品に触れてこなかったもので。ただリチャード三世が好きで手に取ってはまってしまったのです。

初コメントで長文失礼しました。「薔薇王の葬列」本編共々、こちらの更新も楽しみにしております。
2015/01/25(Sun) 21:24 | URL  | Lewis #/TFjuV2I[ 編集]
こんばんは。
>Lewisさま

コメントありがとうございます。
他の方の感想も知りたい、読みたいとの気持ちがありましたので、嬉しいです。

> ジャンヌのパフォーマンスは、私には比喩そのものに見えました。それに動揺し、「俺は女じゃない」と独白するリチャード。そこに現われたアンの存在に「心が穏やかになる」のは、見た目は可愛らしい女の子である彼女が、自分に好意を持ってくれているからではないかと思います。

すみません、「比喩そのもの」との意味がとらえにくのですが、Lewisさんのご見解を指しておられるのでしょうか?Lewisさんのご見解であれば、どんなものでしょうか。さしつかえなければ、そしてお気が向かれたら教えていただけれ有難いです。

> 男であれ、女であれ、どちらともつかない存在であれ、魅力的な相手から好意を持たれることは、自分の性に強い自信を与えてくれるはずです。リチャードは、男の子に憧れる女の子のアンといることで、自然に男でいられる、そこに穏やかさを感じているのではないでしょうか。

ふむふむ。
男であることを選択しているリチャードにとって、「女」から寄せられる好意だけでなく、「男の子に憧れる女の子であるアン」といることで、彼女にとっての憧れである「男」でいられる穏やかな心地良さ、面白いです。

> 一方で、ヘンリーを想う感情がジャンヌの指摘する通り「女」としての恋情だとしたら、彼を想うことで自分は女になってしまう。「あいつのように俺の心を乱したり」とは、そのことへの不安なのだろうか、などと考えていたのですが。

それはわたしも思います。
「彼を想うことで自分は女になってしまう」との不安を感じているのかと。
単に孤独を癒してくれる友達じゃなくて、もっと別の「異性に魅かれる恋情」を意識してしまってるのかとも。

> サラさんの文章を拝見して、自分も異性愛と言う観念に縛られているなあ、と横っ面を張り飛ばされた気分です。言い訳にもなりませんが、これまであまり性の問題を取り上げた作品に触れてこなかったもので。ただリチャード三世が好きで手に取ってはまってしまったのです。

わたしもリチャード三世好きです。「時の娘」から入ったので善王説に傾いていますが、やりたい放題のシェイク版も好きです。
読者に過ぎないわたしから言う事ではないですが、「薔薇王の葬列」が好きなので、リチャード三世好きから本作を読んで下さった方がいらして嬉しいです。

本作の中での「両性具有」の位置づけがどうなるのか、あえて「性」に踏み込んでいかれるのか、まだわからないのですが、今後も目が離せなくて楽しみです。

コメントありがとうございました。
2015/01/26(Mon) 21:57 | URL  | サラ #ndrEhoxc[ 編集]
こんばんは
サラさんこんばんは。
すみません、思いっきり言葉が欠けてましたね。
ジャンヌのパフォーマンスですが、私にはサラさんが「穿ち過ぎ」と思ってらっしゃる、性行為の比喩そのものに見えたのです。

そしてそれを、女としてヘンリーに愛されたいという無意識の願望を抉っているものと最初は考えました。

>ジャンヌ・ダルクの亡霊の洞察が正しいとしても、「男」に恋しているから、リチャードは「女」だとは決めつけられない。
かといって、同性愛として解釈して、リチャードは「男」とも決めつけられない。

で、横っ面張り飛ばされたというか、目から鱗が落ちたわけです。改めて見ればジャンヌの台詞も、

「だから本当は こうして…」

と、「こうしたい」のか「こうされたい」のかはっきりさせていませんね。
今後リチャードがどうなっていくのか、本当に目が離せません。

追記です。
男であろうとするリチャードを力付けてくれるアンの好意。
自分の女の部分を揺さぶってくる、リチャードのヘンリーへの想い。
これらの間で揺れ動くリチャードにとって、自分を女とみなして関心を寄せてくる
エドワード王子は、さぞかし鬱陶しい存在になることでしょうね。
なんて不憫な子でしょう、エドワード。
2015/01/27(Tue) 20:28 | URL  | Lewis #/TFjuV2I[ 編集]
Re: こんばんは
>Lewisさま

> すみません、思いっきり言葉が欠けてましたね。
> ジャンヌのパフォーマンスですが、私にはサラさんが「穿ち過ぎ」と思ってらっしゃる、性行為の比喩そのものに見えたのです。
> そしてそれを、女としてヘンリーに愛されたいという無意識の願望を抉っているものと最初は考えました。

詳しい補足をありがとうございます。
あの程度の所作で性行為の比喩とみなすなんて、少々恥ずかしかったのですが、検討の余地があるとはいえ、賛意をいただいて嬉しいです。

> 「だから本当は こうして…」
> と、「こうしたい」のか「こうされたい」のかはっきりさせていませんね。

おお、ほんとだ、ほんとだ。
この点はわたしの方が目から鱗です。
ジャンヌはいつも思わせぶりなことを言ってリチャードだけでなく読者の心もかき乱してくれますw

> これらの間で揺れ動くリチャードにとって、自分を女とみなして関心を寄せてくる
> エドワード王子は、さぞかし鬱陶しい存在になることでしょうね。
> なんて不憫な子でしょう、エドワード。

そうなんです。
リチャードに好意を寄せる他人のうち、エドワード王太子の好意のみが、リチャードにとって、うっとうしい、邪魔、眼中にない etc. と、少々異色で、ひどい結末にりそうな気がして、あの子に不憫がかかります。
「男装ヒロインもの」なら、本命ヒーローにもなれたでしょうに・・・。

2015/01/28(Wed) 21:07 | URL  | サラ #ndrEhoxc[ 編集]
横レス失礼
こんにちわ、ブログいつも大変楽しく拝見させて頂いております。

コメント欄楽しく拝見させていただきました。
ジャンヌのあれは、私にもはっきりとその行為の隠喩に見えましたが、私はその時に現れたジャンヌの胸がペッタンコなことが気になりました。
あれじゃぁ8歳のリチャードよりもペッタンコなんじゃないだろうか。(いやそもそも8歳だと白人でも胸が膨らまないだろうから、このマンガだと+4歳くらいの感覚なのかなと思いますが)

あそこで胸が膨らんでいたら絵的にややこしいからペッタンコなのか、それともジャンヌの胸はもともとペッタンコ設定なのか気にかかります。

リチャードはわかりやすく直接的に好意を寄せられると割りと単純にコロっと行く傾向があるのに(唯一ケイツビーさんへの態度だけが微妙ですが)、素直に好きといえなくて「お前が女だからだ」と一番まずいワードを選んでしまったエドワード王子不憫です。あそこでちゃんと「好きだからだ!!」といえばリチャードぽっとなったと思うのですよ。
2015/01/30(Fri) 01:31 | URL  | 魚 #vMf3HF/2[ 編集]
Re: 横レス失礼
>魚さま

こんばんは。コメントありがとうございます。

> ジャンヌのあれは、私にもはっきりとその行為の隠喩に見えましたが、私はその時に現れたジャンヌの胸がペッタンコなことが気になりました。

おお、「性行為の比喩」をとらえている方が、これで少なくとも三人w。

ジャンヌの胸は、なぜペタンコなんでしょうね?
幽霊になると、形状を自在にできて、ジャンヌがペタンコを望んでいる。
あるいは、ジャンヌも両性具有だけど、リチャードと違って両性の性的特質が身体に表れないタイプ。
単純に、ふくらみが非常に乏しいツルペタ胸(笑)。
ジャンヌの「性」も気になります。

> リチャードはわかりやすく直接的に好意を寄せられると割りと単純にコロっと行く傾向があるのに(唯一ケイツビーさんへの態度だけが微妙ですが)、素直に好きといえなくて「お前が女だからだ」と一番まずいワードを選んでしまったエドワード王子不憫です。あそこでちゃんと「好きだからだ!!」といえばリチャードぽっとなったと思うのですよ。

言われてみれば、言われてみれば・・・!
身体へのコンプレックスが強く、愛され慣れしていない為か、ヘンリーさんからにせよ、アン・ネヴィルからにせよ、直接に表現される「好意」に非常に弱いですね。

惜しい。「女だからだ!」と言ってしまったエドワード王太子、非常に惜しい。
だけど、そこで「女だからだ!」と口にしたのは、まぎれもないエドワード王太子の本心ではありますが、その好意の源は「リチャードは女である」との一点にかかっていたのですから、あそこで「好きだから」ではなく、「おまえが女だからだ!」のセリフになったのは興味深いです。
考察するきっかけになりました。ありがとうございます。
2015/01/30(Fri) 21:12 | URL  | サラ #ndrEhoxc[ 編集]
初めまして。
いつも楽しく拝見させていただいております。

私もあれは性行為の比喩だと思いました。
リチャードは肉体的には女に近いか、もしくは性器の奇形なだけで染色体は女性なんじゃないかと思ってます。
あそこまで自分が「女」じゃないことにこだわるのも、どこかで自分に「女」の部分があることが解ってるからじゃないかと。
「男」でありたいのも父が「息子」と呼んだから。
パパは便宜上そうしただけで、本人が幸せならどちらでもいいんじゃないでしょうか?実際「愛娘」でしたし。

エドワード王太子が真実を知る日は必ずあるでしょう。その時に抱きしめる事が出来れば逆転ホームランもあると思います。
リチャードさん自分からは動けないと思うので、最初は強引(強姦というのではなく)なくらいがいいと思います。

個人的にヘンリーさんは「純粋な人」ではなく「壊れた人だと思ってます。

長文すみません。




2015/02/01(Sun) 00:21 | URL  | るか #-[ 編集]
Re: 初めまして。
>るかさま

初めまして、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

> 私もあれは性行為の比喩だと思いました。
> リチャードは肉体的には女に近いか、もしくは性器の奇形なだけで染色体は女性なんじゃないかと思ってます。

これで四人目w
自分では勘ぐり過ぎかと案じましたが、わりかしストレートな比喩なのかしら。

> あそこまで自分が「女」じゃないことにこだわるのも、どこかで自分に「女」の部分があることが解ってるからじゃないかと。
> 「男」でありたいのも父が「息子」と呼んだから。
> パパは便宜上そうしただけで、本人が幸せならどちらでもいいんじゃないでしょうか?実際「愛娘」でしたし。

本人が「体の奥は埋められない」と意味深なモノローグをしていたので、たぶん女性器を指していて、女の部分が出てきているのだろうなと思います。
パパさんが便宜上「息子」扱いしていたというのも有りだと思います。
リチャードにとっての重要人物ですし、関わりもまだまだ謎が多いので今後きっと明かされると思いますが。


> エドワード王太子が真実を知る日は必ずあるでしょう。その時に抱きしめる事が出来れば逆転ホームランもあると思います。
> リチャードさん自分からは動けないと思うので、最初は強引(強姦というのではなく)なくらいがいいと思います。

そうですね、真実を知って、それでもリチャードを受け入れて抱きしめることができれば・・・。
だけど、だけど、エドワード王太子はリチャードが「女だから」魅かれているので、受け入れるとは真逆の対応をしそうで、そうなった時のリチャードが案じられます。

> 個人的にヘンリーさんは「純粋な人」ではなく「壊れた人だと思ってます。

実際に、心の病気でしたものね。純粋さに通じることもあるでしょうけれど、「壊れた」とも言えますね。

コメント、ありがとうございました。


2015/02/02(Mon) 20:41 | URL  | サラ #ndrEhoxc[ 編集]
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