2015年06月17日 (水) | Edit |
前半は再録です。以前いただいたコメントは削除しています。ご了承ください。ありがとうございました。

◆ドルスス・クラウディウス・ネロ
リウィアが最初の結婚で儲けた次男で、ティベリウス帝の弟です。
アウグストゥスの姪にあたる、才色兼備の小アントニアと結婚しました。

ドルススとアントニアを結びつける愛情の思い出が物語として残っている。妻に対する愛ゆえにドルススは他の誰とも肉体の交わりをもたなかったと言われている。
(ピエール・グリマル「ローマの愛」第9章)
(原註によれば出典はウァレリウス・マクシムス4-3-3)



アントニアが夫の死後、再婚せずに独身を通した気持ちの一端に触れる気がします。
そこまで愛してくれた夫を、妻は忘れることができるでしょうか?

◆徳川秀忠
ご存知、徳川第二代将軍。

ある日、父の元で一泊する事になりました。その道ではツワモノの家康が気を利かせて、夜伽の美女をつかわしました。
秀忠は彼女を丁重に迎え、「これはこれは大御所さまのお使いであるか」と、礼儀正しく裃着用で応対し、何事もなく美女を送り出しましたとさ。
家康は、「それだけは梯子を掛けてもあやつには及ばぬ」と呵呵大笑w。
(出典未確認)



永井路子、杉本苑子両御大は、「政治的ゴ清潔」との解釈ですが、政治的であれなんであれ、あっぱれな「貞節」エピソードの持ち主なのでエントリーします。

・・・以上、2人まで思いついたのですが、「三大」とする為にあと一人、誰かいないかな。
以下、候補に挙げつつ、却下した方々。

◆エルウィン・ロンメル
ドイツ国防軍所属の軍人である。第二次世界大戦におけるフランス、北アフリカにおける活躍から「砂漠の狐」と称賛されました。

以前、レーヌスさまから「ロンメルは貞男」とのお話をうかがったのですが、強いインパクトの「貞節」エピソードがないので却下。

◆大帝スレイマン
ハレムを所有するスルタンがなにゆえ貞男やねん、とつっこまれそうですが、女体をよりみどりの立場でありながら、ロクサローナを愛してからは彼女一筋(未確認)であったようなので。
しかしながらロクサローナに溺れている感はあるけど、「貞節」って感じじゃないので却下。

◆側室を持たなかったと言われる武将の方々
昨今の大河ドラマの「側室制度=浮気公認」、「側室を持たない=奥さん一筋」との決めつけに賛同できませんので、ことごとく却下いたしました。

◆ジミー・カーター
元アメリカ大統領。
なにかで読んだ覚えがあるのですよ。
複数回の離婚歴を持つインタビュアーから「あなたは奥さん以外はごぞんじないとか」と話をふられ、「あなたは数回ご結婚されたそうですね」と苦笑まじりに応じたと。

あやふやな記憶のうえ、正しくても、ちょっとエピとして弱いので却下。
それに「歴史上の人物」というより、現代の人だしね。

◆ガルバ
ネロ自殺後の内乱を制して皇帝になった人。

「夫婦の契りを誠実に守り通した」(「皇帝伝」ガルバ-5)らしいのですが、小物感漂うので却下。


氏家幹人「江戸の性談」

三人目がなかなか決まらないなと悩んでいたら、氏家幹人さんの「江戸の性談」で候補を見つけました。

栄えある候補は、鳥取藩士の石川四方左衛門氏です。

藩の江戸屋敷の同僚の間で浅草観音にお参りに行こうという話になりました。
ぜひご一緒させて下さいと乗り気であった石川氏でしたが、「ついでに吉原に行って遊びませんか」と提案が上がり、みなが賛同するに至ると、にわかに表情を曇らせ押し黙ってしまいました。
「石川殿は不同意なのですか」と問われた彼の返答は…。

「皆様は国許にお内儀がいらっしゃるだろうが、私も同じです。
(中略)
妻に一言の断りもなく吉原へ出かけるのはなんとも後ろめたく夫婦の義理もたちません」



これだけなら、読みようによっては、意気地なしの恐妻家と言われかねませんが、あっぱれな続きがあります。

「妻に隠れて(遊女とはいえ)他の女と性的交渉を持つのは、不義であり、どのように理屈をつけても良心の呵責を免れません。(後略)」



御立派でございます。
貞男ぶりもさりながら、男同士では口にしにくい倫理を堂々と述べる、純粋な人柄にも心を打たれました。
あまりにも純粋すぎて、ホモソーシャルな男社会からはぶられたのではないかと心配です。

と言うわけで、この方を「三大貞男」にノミネートいたします。
三人中日本人が二人ではバランスが悪いので、徳川秀忠を下げます。

現時点での「三大貞男」は二人。
◆ドルスス・クラウディウス・ネロ
◆石川四方左衛門


求ム。世界史上の三大貞男にふさわしい「貞男」。

しかるに、リウィアは帝政ローマの創始者にふさわしい、理想的な伴侶であった。

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