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緊急レポColleen McCullough「Antony and Cleopatra」
Colleen McCullough 作「Antony and Cleopatra(アントニーとクレオパトラ)」が、先日届いたのでレポします。わたしが購入したのは、ハードカバー版
で、本文は約550ページです。
なお、ペーパーバック版はこちら
です。
リウィア(全てLivia Drusillaと表記)の出てくる箇所だけ探して目を通しました。
小説の感想ではなく、リウィア・レポであることと、読み間違いが多々ありうることをご了解ください。
結論を書くと、リウィアの描かれた方は、予想よりはマシな気がします。
予想はコチラの記事に記載 → 「Colleen McCullough最新作」
(「かなりマシ」と言ってもよさそうですが、英語理解には自信がないので「マシ」にしておきます。)
“Livia Drusilla, Octavian's power-hungry wife”
オクタウィアヌスの台頭の為に、的確な助言を欠かさないブレーンでしたが、「権力に餓えた妻」という感じはしなかったなぁ…。
まあ、ペルージア戦あたりで初登場した時、「はちきれんばかり野心はあったが、それをどうしたらいいかわからない」女性として描写されていましたが。
“the very clever Livia Drusilla, who most readers will remember from the 70’s BBC series, I, Claudius. ”
上の一文を知らなければ、わたしは、「この私、クラウディウス」は意識しなかったと思う。
それぐらい、グレイブス版とは異なっている、と、思います。(しつこいけど、わたしは英語の理解力に自信がないので断定できません)
(「とても賢い」は、あってます。下手すりゃ、オクタウィアヌスがリウィアの言いなりにみえないこともない。上のレビュアーはそれを言いたかったのか?)
グレイブス版では、リウィアはオクタウィアヌスのことを、自分が権力を振るう為の道具としてしか見ていなくて、まったく「愛」はありませんが、McCullough版「A&C」では、オクタウィアヌスに恋して結婚して、その後も夫婦仲はいいです。夫婦のスキンシップも、ちゃんとあるし。
例を挙げると、(多分)イリュリクムで負傷したオクタウィアヌスが戻ってきた時、心を痛め、泣いてキスして出迎えて、さらに夫の体調を案じて、しばらく別の所で眠りますと告げたけど、夫からは”No! All that has sustained me is the thought of lying next to you in our own bed”「わたしを支える全ては、隣で寝むあなたの考えからでたものだ」(この解釈でいいのか??)と却下されて、そのまま一緒にやすんでます。
クラ・ネロさんとの夫婦仲は不幸です。
二人目が出来たことを告げたら、余裕がないのに!と怒られて、傷心のまま遺跡に座り込んでいたら、偶然オクタウィアヌスが通りかかって、求婚されます。
クラ・ネロさんはオクタウィアヌスに敵意を抱いているので、すったもんだがありましたがなんとか離婚できて、結婚。
オクタウィアヌスとの再婚後は、先に書いたように、愛妻兼ブレーンみたいな存在になっています。
初めてリウィアに会ったアリッパが、政治談議の場になっても、席を外さない彼女を見てびっくりしてます。
前35年にリウィアとオクタウィアに付与された名誉(ウェスタ聖女特権)、イタリア全土忠誠の誓い、ティベリウスとウィプサニアの婚約、アグリッパの再婚、ドルススとアントニアの婚約等は、すべて彼女の提案によるものとされています。
ちょっと面白いのが、この小説では、リウィアがマルケルスとユリアの結婚を提案していること。
オクタウィアヌスの方がむしろ、「近いいとこなのに」と渋っています。
けれど、リウィアが「あなたの娘は王冠なき女王です。彼女の夫がだれであろうとも、たとえ身内でなくても、あなたの地位を継ぎます。カエサル(オクタウィアヌス)の娘と結婚した者は、あなたの後継者なのです」と言われ、リウィアの言の正しさを認めて、マルケルスとユリアの結婚を承知します。
ただ、物語の終わりの方で、Gaius Fonteiusとの再婚を希望して弟に願いでたオクタウィアが、弟相手ならば、却下にもひるまず食い下がっていたのに、弟の口から「じゃあ、リウィアに図ってみましょう。彼女の措置を尊重します。」と、リウィアの名が出たとたん、それだけはやめて!とおびえていたので、オクタウィアヌス家で、相当力を握ったようです。
全体の1/10くらいしか目を通していませんが、リウィアもオクタウィアヌスもそれほど悪くはない気がします。(あくまでも、「気がする」だけです…)
なにより、リウィアの出番がこれだけ多いパトラものって、初めてじゃないですか!?
たいていのパトラものでは、シェークスピアに倣ったのか、説明か、セリフで「オクタウィアヌスの妻」と言及される程度なのに。
例外的なのはカレン・エセックスの「クレオパトラ」ですが、これだってColleen McCullough「A&C」中のリウィアの出番と存在感には遠く及びません。
(あ、カレン・エセックスが「クレオパトラ」で描いたリウィアは好きです。)
先日、 パトラものの邦訳なんてもういらん!と記事にしましたが、勝手なことは承知の上で願います。
Colleen McCullough「Antony and Cleopatra」は、ぜひ邦訳して下さい!!
↓「歴史ブログ村」に参加しています。記事がお気に召したらクリックを!励みになります。
なお、ペーパーバック版はこちら
リウィア(全てLivia Drusillaと表記)の出てくる箇所だけ探して目を通しました。
小説の感想ではなく、リウィア・レポであることと、読み間違いが多々ありうることをご了解ください。
結論を書くと、リウィアの描かれた方は、予想よりはマシな気がします。
予想はコチラの記事に記載 → 「Colleen McCullough最新作」
(「かなりマシ」と言ってもよさそうですが、英語理解には自信がないので「マシ」にしておきます。)
“Livia Drusilla, Octavian's power-hungry wife”
オクタウィアヌスの台頭の為に、的確な助言を欠かさないブレーンでしたが、「権力に餓えた妻」という感じはしなかったなぁ…。
まあ、ペルージア戦あたりで初登場した時、「はちきれんばかり野心はあったが、それをどうしたらいいかわからない」女性として描写されていましたが。
“the very clever Livia Drusilla, who most readers will remember from the 70’s BBC series, I, Claudius. ”
上の一文を知らなければ、わたしは、「この私、クラウディウス」は意識しなかったと思う。
それぐらい、グレイブス版とは異なっている、と、思います。(しつこいけど、わたしは英語の理解力に自信がないので断定できません)
(「とても賢い」は、あってます。下手すりゃ、オクタウィアヌスがリウィアの言いなりにみえないこともない。上のレビュアーはそれを言いたかったのか?)
グレイブス版では、リウィアはオクタウィアヌスのことを、自分が権力を振るう為の道具としてしか見ていなくて、まったく「愛」はありませんが、McCullough版「A&C」では、オクタウィアヌスに恋して結婚して、その後も夫婦仲はいいです。夫婦のスキンシップも、ちゃんとあるし。
例を挙げると、(多分)イリュリクムで負傷したオクタウィアヌスが戻ってきた時、心を痛め、泣いてキスして出迎えて、さらに夫の体調を案じて、しばらく別の所で眠りますと告げたけど、夫からは”No! All that has sustained me is the thought of lying next to you in our own bed”「わたしを支える全ては、隣で寝むあなたの考えからでたものだ」(この解釈でいいのか??)と却下されて、そのまま一緒にやすんでます。
クラ・ネロさんとの夫婦仲は不幸です。
二人目が出来たことを告げたら、余裕がないのに!と怒られて、傷心のまま遺跡に座り込んでいたら、偶然オクタウィアヌスが通りかかって、求婚されます。
クラ・ネロさんはオクタウィアヌスに敵意を抱いているので、すったもんだがありましたがなんとか離婚できて、結婚。
オクタウィアヌスとの再婚後は、先に書いたように、愛妻兼ブレーンみたいな存在になっています。
初めてリウィアに会ったアリッパが、政治談議の場になっても、席を外さない彼女を見てびっくりしてます。
前35年にリウィアとオクタウィアに付与された名誉(ウェスタ聖女特権)、イタリア全土忠誠の誓い、ティベリウスとウィプサニアの婚約、アグリッパの再婚、ドルススとアントニアの婚約等は、すべて彼女の提案によるものとされています。
ちょっと面白いのが、この小説では、リウィアがマルケルスとユリアの結婚を提案していること。
オクタウィアヌスの方がむしろ、「近いいとこなのに」と渋っています。
けれど、リウィアが「あなたの娘は王冠なき女王です。彼女の夫がだれであろうとも、たとえ身内でなくても、あなたの地位を継ぎます。カエサル(オクタウィアヌス)の娘と結婚した者は、あなたの後継者なのです」と言われ、リウィアの言の正しさを認めて、マルケルスとユリアの結婚を承知します。
ただ、物語の終わりの方で、Gaius Fonteiusとの再婚を希望して弟に願いでたオクタウィアが、弟相手ならば、却下にもひるまず食い下がっていたのに、弟の口から「じゃあ、リウィアに図ってみましょう。彼女の措置を尊重します。」と、リウィアの名が出たとたん、それだけはやめて!とおびえていたので、オクタウィアヌス家で、相当力を握ったようです。
全体の1/10くらいしか目を通していませんが、リウィアもオクタウィアヌスもそれほど悪くはない気がします。(あくまでも、「気がする」だけです…)
なにより、リウィアの出番がこれだけ多いパトラものって、初めてじゃないですか!?
たいていのパトラものでは、シェークスピアに倣ったのか、説明か、セリフで「オクタウィアヌスの妻」と言及される程度なのに。
例外的なのはカレン・エセックスの「クレオパトラ」ですが、これだってColleen McCullough「A&C」中のリウィアの出番と存在感には遠く及びません。
(あ、カレン・エセックスが「クレオパトラ」で描いたリウィアは好きです。)
先日、 パトラものの邦訳なんてもういらん!と記事にしましたが、勝手なことは承知の上で願います。
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前作での副題が「カエサルとクレオパトラの物語」となっていたのは看板に偽りありなのでたぶん編集側の意向だったのだろうなぁと思いましたが、今回もそうかもしれませんね。