2016年03月03日 (木) | Edit |
(注意1)録画せず、再放送も見ず、本放送視聴一発勝負の記憶頼りで書いてます。少々の記憶違いがあっても、大目に見てください。

(注意2)本能寺以降の関東情勢も、真田家の動向もほとんど知りません。あえてぐぐらず、でも、ツィッターを含めてネットで目に入る感想は史実バレも含めて拒んでないよ♪のスタンスです。


タイトルはキャッチーにと思い、「うざい女」と入れましたが、バッシングの為のエントリではありません。
逆に、「うざい女」三人衆、きり、松、薫ママンについて考えてるうちに、応援したくなりました。「うざっ」という気持ちは変わりませんが。


三人衆と言っても、当初は薫ママンと松ねえさんの二人がうざかったんだよなあ。
薫ママンは、武家の正室なのに、人質の死や緊迫した情勢にあたふたして、肝の据わってない頼りない女性で、そのくせ一人着飾っていて、何やら場違いな浮世離れっぷり。

松ねえさんも、何やらわわしい女性で、しょっぱなから、夫の小山田茂誠といちゃらぶバッカップルぶりをみせつけてくれた上に、苦情に屁理屈で応じるという、芳しからぬ面を披露してくれました。

自領への逃避行前に松ねえさんが偵察に行きました。
「誰もいないわよ。大丈夫よ!」

いざ出発すると、わらわらと落ち武者狩りが現れました。

信繁くんに「何を偵察してきたんですか」となじられた返答が、
「隠れてたから見えなかったの!」

そこでごめんと言えないのか。
謝ってすむなら警察は要らないとはいえ、苦情に屁理屈で応じるって、よろしくないよ。駄目だよう、松ねえさん・・・。

(きりについては次項で。)

とまあ、薫ママンにも松ねえさんにもがっかりしました。
しかし、わたしががっかりしようとも、主人公の家族である彼女たちは、ちょくちょく画面に登場するので、否応なく二人について考えさせられました。

そして思い浮かんだのは、「わたしは一体何を女性キャラに期待しているのだろう」。
答えは簡単に出て、
賢い、しっかりしている、気性が強い、頭がいい、太っ腹で多少のものごとに動じない、erc.
ある意味「立派な女性」「かっこいい女性」といったキャラを期待してたんですね。わたしは。
では、そういった女性でないとダメなのか?

薫ママンと松ねえさんについて、わたしは次のように感じました。
あたふたしてる
肝が据わってない
浮世離れ
わわしい
バカップル
苦情に屁理屈で応じる、芳しからぬ女

いずれもあまり誉められた点ではありませんが、じゃあ、「誉められる女」でなければドラマに登場してはいけないのか?

そんな風につらつら考えていたら、「これだ!」と首肯できるツィートを拝見しました。

良妻賢母な振る舞いができない女性は「愚か者」ってテンプレが、自分含めてあるな、って気になってきてます、彼女見てると。徹底した自分の命が大事合理主義で立ち回るけど愚かではないし情がないわけでもない、ってキャラ付けに思えます。
リンク元はコチラ



まさに、わたしは「立派な振る舞いができない女性は『愚か者』」って決めつけの中にはまっていました。

自分の中のそういう決めつけに気づいたら、他にも気づけたところがあって。

(1) 薫ママンも松ねえさんもきりも、「男に都合のいい女」「男受けはするが、女には受けない」キャラ造形をされていない

(2) 今のとこ、目立ってうざいのは女キャラばかりなのですが、作り手側から「女は愚か者」とバカにする意識が伺えない(個人の感じ方です)。

当たり前だろうと言われそうですが、女を見下した意識が垣間見える作品てのがあるんですよ。

こういうとこは、視聴率は落ちても大河ドラマ、男性視聴者のみが心地良くなる作りにはならないのだなあと思います。

そんなこんなで、薫ママン、松ねえさん、きりたちを「うざい」と感じることは変わりませんが、応援していきたいと思います。

では、一人一人について語りましょう。

◆1人目、きり。

第7話「奪回」で、一躍「うざい女」トップに躍り出ました。

第7話で、仕える主人にあたるとりさま(真田信繁の祖母)への口答え、人質救出の為に潜入した信繁相手に、時と場を選ばぬツンデレ等ありましたが、なんといっても、一刻を争う脱出時に、信繁からの贈り物とはいえ、忘れ物の櫛を取りに帰った段取りの悪さと、脱出失敗しても謝るどころか「最初から失敗してました」と助けに来てくれた側を詰る身勝手さに尽きるでしょう。

しかしながら、先に述べた通り、きりについても、わたしは「うざい」けれど応援します。

ツィッター見てると、彼女の「成長」に期待するご意見が多いのですが、わたしは、「いい娘(いいこ)」や「出来た女」に矯正されるより、うざい女キャラのままで、「信繁の生涯のパートナー」(公式紹介)として、つっぱしっていただきたいです。

「『良妻・賢妻』と讃えられる女性」でなくても、存在していいのだと見せつける為に。

ところで、真田家関連の女性キャラ、薫ママン、松ねえさん、お梅ちゃんのなかで、きりだけひらがなで「きり」なんですが、何か意味があるんでしょうか?
どんな漢字をあてるかは、視聴者のみなさまそれぞれのイメージにお任せしますってこと?

幼馴染の一方が「梅」なので、「きり」は「桐」かなと思ってるのですが、人名にふさわしくないとしても「切」「斬」「錐」のイメージもあるのかなあ。

◆2人目、松ねえさん。

薫ママンともども、「家族の狎れあいの情」を表すキャラかしら。

先に書いた、「苦情に屁理屈で応じる」態度、会社でやったらド顰蹙もんです。
「あの女には仕事を任せられん」となり、評価も落ちます。そして、会社での評価の下落はそのまま会社の中での立ち位置の下落でもあります。言うなれば「社員失格」。おめえ、もういらんよ。

だけど、家族であれば?
「姉さんには偵察は任せられないな」となるでしょうが、それが即、松ねえさんの存在の否定にはなりません。
だって「家族」だから。

「真田丸」のテーマのひとつは「家族愛」であるとのこと。

だから、松ねえさんや薫ママンの振る舞いは、他人(視聴者)にとっては、「あんまりつきあいたくない」「関わるのをできれば避けたい」人となりですが、家族である信繁や信幸や昌幸にとっては、「少々困りものだが、まあいいじゃないか」程度なのかもしれません。

だって「家族」だから。

崇高な「愛」でなくて、「狎れ」「情」といったものであっても、これもまた「家族」を結びつけるものであります。

◆3人目、薫ママン。

薫ママンについて、どーしても書きたいことがあります。

松ねえさんの項で書いた通り、薫ママンは、内助の功など期待すべきでない、トラブルメーカーっぽい存在でも、愛されてる母親であり、奥さんでした。

例えば、第5話「窮地」。
臣従したとたん織田信長に死なれ(本能寺の変)、先行きどうしていいかわからず、それでも、一族の行く末を決めなければならない立場にある昌幸は苦悩しました。
そんな夫の元に嬉しげに足を運んだ薫ママン。
「信長が死んだんですって~♪神仏を蔑ろにしてたんだから、死んで当然ですわ。これで松も人質から解放されて戻ってきますわね☆」

見てたわたしが肝を冷やしました。
信長横死によってもたらされた混乱に、昌幸とーちゃんが苦悩する様子をさんざん見せつけられてましたから。
しかし、とーちゃん、スルー(反応したのは、人質となってる松のことだけ)。
「情勢のわからぬバカ女」と見下す様子もなく、かといって懇切丁寧に今の状況を説明するでもなく、ただスルー。まるで、「今日はいい天気ね~」と話しかけられたように。

このやりとりを見た時、漠然としていた、薫ママンと松ねえさんは、「家族の狎れ」「家族の情」の中でゆるやかに生きているとの考えが、かなり確固としたものになりました。

しかし、第6話「迷走」で、とりさまを人質に出すことを知った薫ママンが、「次は私の番じゃ…」とぶつぶつつぶやいた時、昌幸とーちゃんは反応しました。

あの表情は何だったんだろう。
怒りを抑えた?
苛立ちをこらえた?
呆れかえった?

気になります。

あるいは、100年の恋の10年分くらいが冷めたのかもしれない。
今までは気にも留めなかった薫ママンの「役立たなさ」が気にかかるようになったのかもしれない。

脚本家さんは、側室もきちんと描く予定だそうです。
主人公、信繁をめぐる女たちについて仰ったのですが、もしかすると、昌幸とーちゃんの傍らにも、新たな女、例えば阿茶局のような能吏型の側女が登場するかも(笑)。

追記.本エントリ公表後のある日のわたしのTW。

ここんとこ、薫ママン良いわー、素敵だわーと思えるようになった。
薫ママンなら、息子が「母はリビングにいてもらいます(寝る時も)」などとほざいても、気軽にスルーして、東南角部屋をぶんどりそう。
そこがいい!
いけいけ、自分に忠実な女のまんま突っ走れーーー!!

「母はリビングにいてもらいます(寝る時も)」が何のことやらわからん人はぐぐって下さい。元記事は削除されましたが、まだニュースサイトにまとめられたのが残ってると思う。

なんかねえ、当たり前のように、「母はリビングにいてもらいます(寝る時も)」と、母親が「都合のいい存在」であることを要求する息子がいると思うと、そして、しばしば、女性は他者にとって「都合のいい存在」である役割をふられることを考えると、薫ママンに限らず、きりや松ねえさんが「他者にとって都合のいい存在でない」ことが、とても貴重に見えてきました。

ここでの「他者」は「視聴者」も含みます。

◆「真田丸」のうざ女キャラ三人衆については、「武将ジャパン」さんも考察しておられます。
参考になったのでリンク貼っときます。

外部リンク:【「真田丸」第8回「調略」 何かと騒がしい真田の女性たちも分析してみました】

◆うざい女語りから外れますが、「超高速 本能寺の変!」
いい意味で「やられたあ!」気分になりました。
あっぱれ。

わたしなど、てっきり、「本能寺の変」で一話を費やすはず、二文字縛りのサブタイは何になるかな、「謀反」が鉄版かなと、わくわくしながら予想を立て、第4話「挑戦」も終わるなあ、次回はいよいよ本能寺かあと、のんびり視聴していたら、いきなり

「敵は本能寺にあり!」

炎のなか崩れ落ちる鎧兜にかぶるナレーション、

「天下統一を目前に 織田信長は死んだ」

ちょっと待てーーー!
もはや本能寺かーい!!
先週一所懸命考えたのに、「謀反」じゃないんかーーー。
やってくれるじゃないか、「真田丸」ーーー 。

ホント、いい意味で「やられたあ!」気分になりました。
なんていうか、「心地良い敗北感」です。

おかげさんで、後日、勝頼さんつながりでレンタルした「影武者」を見た時、「敦盛」を舞う信長が可笑しくて。

信長が「さすが信玄。死して三年、よくぞこの信長をたばかった」と重々しく決める場面がありまして、ほぼその直後、「敦盛」を舞い始めた時にはヘンな笑いが浮かびました。
え?何このおっさん、何急に舞い始めてんの!?きもっ、てな感じで(笑)。

信長が「敦盛」を舞うのはドラマの様式美だから笑っちゃいかんと堪えたものだから、笑うに笑えず、グヘヘと変な声になりました。

「信長は敦盛を舞わなくていい」

「真田丸」は新しい境地を開いたのです。

しかるにリウィアは初代皇帝アウグストゥスにふさわしい、偉大なる貴婦人であった。

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