2016年04月15日 (金) | Edit |
ロマンス小説の代名詞とも言えるハーレクインについて雑感詰め合わせです。

原作小説はあまり読みません。め~~~~~ったに読みません。
読書の主体はまんが版です。
膨大なハーレクイン・コミック及び原作小説、全てを読んだわけじゃないので、わたしが読んだ範囲での雑感です。

◆漫画家の原ちえこさんは、「ハーレクイン小説は少女まんがの原点ではないか」と述べておられました(新書判「白の悠久 黒の永遠」5巻のおまけページ)。

「原点」との見解への首肯は保留しますが、両者に共通するものがあることには同意します。

しかしながら、少女まんががわりかし高い地位を得ていることに比べると、ハーレクイン・ロマンスは、ともすれば、安っぽいものと見下されがちな傾向があるように思います。

自分にもそんな思いがあったので、下記のTWを拝見した時は、その思い込みを反省しました。



※TW内「リベラリズム」について、発言者様から補足があります。
一点、自分で自分のツイートに引っかかっているのが、“リベラリズム”という言葉で、私に人文の知識がないため、「基本的人権と自由を基盤とする社会的公正主義」くらいのニュアンスで使ってしまったのですが、学問的な意味からは恐らくずれているので、どのような語が適切か考え続けているところです。



「女性が読んで心地よい」。
そうと聞いて、「女に都合のいい世界」だと嘲笑を浮かべる人もいるでしょうが、わたしは、「女が人間扱いされている世界」だと解釈しました。

「女が人間扱いされている世界」。
当たり前すぎて、今更言わなくても、現実はそうなってるとお考えの向きもあるでしょうが、本当にそうでしょうか?

外部リンク:【「レイプするなとさえ言われない」:トランス男性の目から見た男性特権25例】

出生時の性別は女性で、現在は男性として生活している方が気付いた「男性特権」について記載されています。
米国の方ですが、日本にも通じるところが多いと思いました。

逆に、男性から女性に性別移行した方による「手放した男性特権」その他についての話題も参考になります。

外部リンク:【トランス女性による、「性別移行の前に知っておきたかった10のこと」】

「女が人間扱いされている世界」。
それは、前述の男性特権から見えてくると思います。
なにも特権を逆転させて、女性特権を作れなどと言ってませんですよ。
そもそも、「男性特権」自体が、「自分の知性と意志と言葉を持った人間である」と認識されていることなんですから。

いちいち男性から外見について取り沙汰されずに外を歩いたり、バーに行ったりできること。

まるで日課のようにセクハラに遭ったりせずに済むこと。

職場で真剣に相手してもらえること。(女性は男性の2倍自己主張しないと発言に注意を払ってもらえないし、そうしたところで今度は『嫌な女』のレッテルを貼られてしまう)
外部リンク:【トランス女性による、「性別移行の前に知っておきたかった10のこと」】より引用



ほんの一例ですが、こういった世界です。
こう望むことが厚かましいことですか?

現代の日本だって、世間が提唱する「理想の女性」に望むことをまとめれば、身勝手極まりないです。
無償か低賃金でフルタイムで働け、家事に手を抜くな、進学も仕事も後回しにして子どもを二人以上産め、育児は夫に負担をかけずに母親だけでしろ、あ、もちろん実親と義親の介護は女がするんだぞ。女性の優しさ、柔らかい力は介護に最適だからだ、もちろんいつでも笑顔を忘れるな。女であることを忘れるな。いかなる時も、女として夫を魅了しろ。夫が浮気したら妻の責任だから、お前が謝罪しろ。
・・・書くのがいやになってきた。
被害者意識で書いてるんじゃなくて、「Shine」やら、「女性の活用」政策やら、あれこれ総合したらこうなります。

こんな風に踏みつけられて、怒り、抗う女が、煩わしい、いけすかない女ですか?

「女性が読んで心地よい」物語とは、突き詰めれば、「女性が自分の知性と意志と言葉を持った人間である」と認識され、そして、「自分の知性と意志と言葉を持つ女」が迫害されない世界であると思うのです。

わたしにとっては、少女まんがが「女が人間扱いされている世界」であったのですが、先述のTWを拝見し、ハーレクイン・ロマンスのなかのそれに注意するようになりました。

(※)女性への性加害
本エントリが、揚げ足取りパーソンの目に留まることもあるので。
本エントリがハーレクイン・ロマンスを題材にしているので、「女性への性加害」に言及しました。男性への性加害を蔑ろにしていいとはひとっことも言ってませんし、考えてもいません。

◆翻訳者は誰だ!?

ハーレクイン・コミックは、邦訳ハーレクイン小説が土台だと思ってました。
自分が想像している流れを簡単に書けば、

1) 本国で原作が出版される。

2) 日本で邦訳版が出版される。

3) 邦訳ハーレクインの中から、漫画家と編集さんでコミカライズする作品を選ぶ。

4) 漫画版を執筆、出版。

こんな流れかと思ってました。

さて、外国語の本を読めるのは、翻訳者さまあってこそ。
だから、翻訳の仕事に敬意を表し、自分のブログで邦訳本を紹介する際には原則、訳者さんの名前も記載しています(古いエントリでは漏れてるかも。まだその点に思い至ってなかったから)。

ハーレクイン・コミックには、原作者と作画者の名前の記載しかないので、ブログで紹介する時には、タイトルをAmazonでぐぐって訳者さんのお名前を調べてます。

たまにコミック版以外、該当タイトルの作品が見当たらない時があります。
たぶん、漫画化に際して、邦訳タイトルがさらに変更されたんだろうと推測して、とことん探すのがめんどい時は、「訳者:不明」と記載してたんですが、ちょっと奇妙な例にあたりました。


「青い悪魔のセレナーデ」
作者:イルサ・マイヤー
訳者:不明
まんが:さいとうちほ
原著:2007年 “Serenade”


「青い悪魔のセレナーデ」で検索 → コミック版のみヒット。邦訳小説は出てこない。
「セレナーデ イルサ・マイヤー」 → 邦訳小説ヒットせず。
「イルサ・マイヤー」 → 邦訳小説ヒットせず。
この時点で、「え?なんで」となりましたが、気を取り直して、表記ゆれを考慮し、次の5件でも検索しましたが、邦訳小説は全然出てきませんでした。
「イルサ・メイヤー」
「イルザ・マイヤー」
「イルザ・メイヤー」
「イルサ・メイ」
「イルザ・メイ」

イルサ・マイヤーの作品は、「Serenade」(原題)はおろか、一冊も邦訳されていない・・・(「青い悪魔のセレナーデ」刊行時点、2015年7月)?
てことは、
(1) さいとうちほさんが原著でお読みなった。
(2) コミカライズ用に、漫画家に渡すためだけの邦訳版が作られた。
(3) わたしの検索に不備がある。
どれかですか??

ちょっとなんかいろいろ疑問が湧くんだけど、ハーレクイン・コミック出版内部事情について全く触れる機会がない以上、憶測、当て推量、勘ぐりに陥ってしまうので、もやもや湧いてくる疑問は疑問のままで、この項終わり。

◆ハーレクイン・コミックは海外出版されていた!
国内だけが市場であった時期は去り、日本の漫画が海外で訳されて出版される時代になって久しいので驚くことでもないのですが。
わたしは、英語版、中国語版、フランス語版を見つけました。
それぞれの言語の勉強にもなりますなあ。

  

◆邦訳されていないだけで、非白人のヒロイン&ヒーローは増えているのかもしれない。

ハーレクインのヒロイン&ヒーローと言えば、白人だけだと思い込んでいましたが(除シークもの)、カナダ本国の公式サイト を、ちょっといじくっておりましたら、明らかに白人ではないヒロイン&ヒーローの表紙絵がぞろぞろと。

適当に選んだ5冊にリンクします。

   
 

上段、左から右、その後、下段、左から右に、タイトルと作者名。
(1) ”Enticing Winter” by Sherelle Green
(2) “Passion Ignited” by Kayla Perrin
(3) “To Claim a Wilde” by Kimberly Kaye Terry
(4) “Winning Her Love” by Harmony Evans
(5) “My Stallion Heart” by Deborah Fletcher Mello

世の小説には表紙絵と中身が一致しない現象もありますが、一応表紙絵を信用するとしまして、本国では増えているのでしょうか?非白人のヒロイン&ヒーローは。

追記1.
人種について難解な点は、「外見だけで人種を決めつけることはできない」。
外見が濃い肌であっても、血筋から判断すれば白人に属することもあり、逆もまたあります。だから、表紙絵の外見だけで「非白人」と決めるのは不適切なのですが、厳密な検証は出来ないので勘弁して下さい。

追記2.
未読なので未確認情報ですが、ネイティブアメリカンの血を引き、ロイヤルでないヒーローの作品があるとのことです。


「入れ替わった花嫁 結婚への道 Ⅰ」
作者:サリー・カーリーン
訳者:山田沙羅
まんが:岡本慶子
原著:??年“A Bride in Waiting (On the Way to a Wedding...)”


『この街に、私の本当の家族がいるのかも・・・』母親の死を機に、自分が養女だったことを知ったサラは、わずかな手がかりを頼りにテキサスを訪れた。 ところが着いた早々、見知らぬ男性ルーカスに、失踪した彼の婚約者・アナリスと間違われてしまう! ・・・・私にそっくりな婚約者ですって!?・・・・ 戸惑いながらもサラは、アナリスの代役を演じることに!次々と発覚するアナリスとの類似点に、“本当の家族”への期待が高まるサラ。 だが一方で、誠実で優しいルーカスに心惹かれていく・・・。(内容紹介を引用)



紹介文からは、ヒーローがネイティブ・アメリカンの血をひくことは全くうかがえませんが、漫画家さんによれば、「ヒーローは富豪でもロイヤルでもありません、ネイティヴアメリカンの血を引くマイノリティです」とのこと。発言元へのリンクはコチラ

なぜ紹介文はその点をアピールしないんだ。

ロイヤル(王族)でも富豪でもないと仰ってるけど、貧乏とは仰ってない。
とはいえ、「ネイティブ・アメリカンの血をひく」ヒーローは珍しいと思う。
しかし、これも異国趣味の一種かなあ。シークものの変形で。
素晴らしいと手放しで讃える気持ちにはなりませんが(そもそも読んでない)、珍しいかもしれない一例として。

わたしが「珍しい」と指摘してるのは、「ネイティブ・アメリカンの血をひく」ヒーローが登場する原作を、日本のハーレクイン・コミックが採りあげた点です。

考えがまとまってないんだけど、少女まんが、ハーレクイン・コミック等々、日本のメディアにとって「外国人」てのは、「白人」であり、「金髪碧眼」なんだなあと嘆息することが多いので。(ハーレクインのヒーローには黒髪も多いけど。たいてい「セクシー・ガイ」設定で)
話題になった英語教科書のエレン先生も、「金髪の白人女性」だしね。
絵のテイストよりも、また「金髪白人」女性かよと呆れました。

外部リンク:【話題沸騰中の英語教科書「エレン先生」 イラスト担当者に話を聞いた】

鳶色の髪であるリタさんを、ブロンドにしたことも忘れてないぞ(朝ドラ「マッサン」)。

◆ハーレクインに障がい者キャラは(主人公たち含む)は登場しているのか?

人間が、健常者であることはデフォルトか・・・。
多数派であることの無神経さと厚かましさ我にあり(字余り)。

わたしが思い出せる範囲では、ヒロインが障がい者である設定を、二作品+1で読みました。


「愛は言葉をこえて」
作者:シェリル・ウッズ
訳者:青木れいな
まんが:中村地里
原著:2001年 “A Love Beyond Words”


ヒロインは聴覚障がい者です。
成長後の失聴ってことで、セリフはペラペラしゃべってるし、本人が唇読術の名手なので、健聴者が手話を用いなくても意志の疎通にほぼ齟齬もないし、音の聞こえない世界での心細さもあんまり伝わってこないし、全然聴覚障害って雰囲気はなかったです。

聴覚障害の状態も程度も一律ではありません。人によって異なります。
だから、ヒロインがぺらぺら喋れることも、読唇術を駆使して意志の疎通に不自由がないことも、「あり得る」と思います。それ自体は否定しません。

しかし、本作の「聴覚障害」は、ハーレクインの1パターン「可哀そうなヒロインと彼女を守るヒーロー」を作るための飾りのように感じました。

二人の間を妨げるものも、ヒロインの聴覚障害よりは、ヒーローがレスキュー隊員、すなわち危険な仕事をしているからヒロインが不安にさいなまれるって点ですし。

ああそうだ、この話、なんかもやっとくると思ったら、ヒロインの聴覚障害がほぼ飾り、まるで健聴者のように描かれていることと、だから、ヒーロー側(健聴者側)は全然健聴者である自分の立位置から踏み出す気がないとこだな。
なんせ、「唇を読む為に、ぼくをじっとみつめてくれるとこがたまらない」とほざいてるくらいです。彼女にばかり負担をかけるのではなく、自分が手話を習得して、彼女と意志の疎通を図ろうとは思わないのですか?思わないんですね、だって、ヒロインは健聴者同様に日常生活を送れてますから。

現実のカプであれば、コミュニケーション手段が、口話と読唇術であろうとわたしが口を挟むことじゃありません。
ただ、本作の場合、ヒロインが「健常者に都合のいい障がい者」設定になってるとこが不快な意味で気にかかります。

聴覚障害をほんの飾りで使いました~、ってな作品です。
原題も邦訳タイトルのまま「A Love beyond words」ですが、互いの言葉を読み取ることにも伝えることにも全然不自由はなくって、まんが版で読む限りでは、「言葉をこえて」って感じは皆無でした。


「ハイランドの政略結婚」
作者:マヤ・バンクス
訳者:草鹿佐恵子
原著:2012年 “Never Seduce a Scot”


マヤ・バンクスさんと言えば、一妻多夫(三人兄弟)のハーレクイン・ロマンス「罪深き愛に酔いしれて」の作者さんですが、こういう正統派ロマンスもお書きなのか。

本作は小説で読みました。
本作もヒロインは不慮の事故による成長後の失聴で、聴覚障がい者、なんですが、「愛は言葉をこえて」のヒロインと違い、めちゃ苦労したと感じ取れる描写でした。
手元にないので原因はうろ覚えなのですが、なぜかしゃべることも不自由になっていて、ヒロインの孤立感がひしひしと伝わってきました。
本作こそまさに「A Love beyond words(愛は言葉をこえて)」でした。


「再会のモンテカルロ」
作者:スーザン・スティーブンス
まんが:暮林せな
訳者:西江璃子
原著:2010年 “Maharaja's Mistress”


片目失明眼帯ヒロイン。
まんが版では全然気づかなかったのですが、他の方の感想によれば、顔にも傷を負ったとか。
顔の傷は障害とは違うと思いますが、ヒロインが顔に傷あるとの設定は珍しいので。
珍しいと言えば、インドのマハラジャ・ヒーローってのも珍しいのでは?
プラス1扱いにしたのは、眼帯すら飾りに見えるくらい、まんがでは、ハンディキャップの様子が描かれていなかったからです。それ自体は喜ばしいことなんですが、片目失明も顔の傷も、設定から忘れさられているみたいで。

◆障がい者ヒーローは・・・、わたしには心当たりがありません。
障がいには当たりませんが、顔に傷があるヒーローは2名思い出せます。
タイトルは失念してますが、原ちえこさん作画によるヒストリカルと、もう一作品はたぶん尾方琳さん作画の現代もので。

やっぱり、デフォルトは健常者であって、障がい者を出すなら、ヒロインであればO.K.ヒーローではNGとの方針なのかしら。
なぜなら、「可哀そうなヒロインと彼女を守るヒーロー」の図式が大事だから。
後述する、男性不妊ヒーローも見当たらないしね。

◆以前、「ハーレクイン・コミック・チェック・ポイント」を考えたことがあるのですが、チェックのしかたがやっかいで没にしました。

1) モブに非白人キャラがいるのか?
ヒロイン&ヒーローが、白人キャラなのはまあしゃあないとして、現代ものであれば、脇役とかモブに非白人キャラを出していればいいなあと。

しかし、まんがで「人種」を表現するのって意外と難しい。
トーン肌にするくらいしかないので。
そして、先述の通り、「外見が濃い肌であっても、血筋から判断すれば白人に属することもある」。
結局、トーン肌のキャラがいるかいないかくらいしかチェックできないってことで没にしました。

2) モブに障がい者が登場しているか。
ヒロイン&ヒーローが健常者であるのは原作の責任ですが、脇やモブに障がい者を出してくれればなあと。

しかし、まんがで、しかもセリフもないモブで、「障がい者」を表現するのは意外と難しい。
まんがは視覚に訴える技法ですから、「眼で見てわかる障がい者」でないと表現できない。
例えば、車椅子というキーアイテム。
例えば、白杖を持ち、目を閉じるという形で表現できる視覚障がい者。

それに、「外見だけで人種を決めつけることはできない」のと同様に、「外見だけで他者の持つ障害を判断できない」。
だからこの案も没。

3) ヒーローあるいは男性キャラに家事スキルがあるのか?
重要ですが、あるかないかハッキリせんことが多いので、ポイントとして掲げるには不適切かと。

これらチェック・ポイントはハーレクイン・コミックだけでなく、まんがを読む時もアンテナはってます。
重箱の隅つつきをしたいんじゃなくて、自分自身に質す為に。

◆男性不妊ヒーローはいないのか~。

完全不妊ヒロインは1名知ってます(まんが:葉月庸子「ギリシアの神の誘惑」)。
他に、不妊に悩むヒロインも何人かいました。とはいえ、「悩む」ケースでは、どれもこれも、ラストは「奇跡です。赤ちゃんができました☆」エンドですけどね、けっ。

しかし、不妊ヒーローは見たことないな。
精液が濃そうな奴ばっかり・・・。

「シークレット・ベビー」(日本版公式による)(本国版は未確認)なんてカテゴリがあるくらいです。
ヒロインがピルを飲んでようが、ヒーローがコンドームを装着しようが、一夜の契りであろうが、ポコポコできとる。生まれとる。

「ハーレクイン 男性不妊」で検索したら、「誘惑はプロポーズのあとに」(ジョージー・メトカーフ著)がヒットしましたが、感想を拝見したら、「一発妊娠」成立の様子。
ふーん、「不妊で悩んでたけど、妊娠しました☆ミャハ♪」パターンを、ヒーローでやっただけかい。

完全不妊ヒーローを出してみやがれ!
(不倫ヒーローより需要があると思うんだけどなあ)
(ハーレクインにも不倫ヒーローが登場する作品が一作あるそうです。需要が無かったのか、それ一作きりらしいですが)

子どもいらんカプってのも出してくれ。

子どもいらんエンドもやってくれ。

わたしは子どもが欲しい願望が皆無なんですが、この世には我が子が欲しいと望む男女が多いことは知ってます。
だから、ハーレクイン・ロマンスに、当たり前のように「子どもが欲しい」ヒロイン&ヒーローが出てくることも、幸福の象徴として「ベビー誕生」エンドがあるのも仕方ないと思います。

不妊治療してまで子ども作ろうとする欲望や、代理母利用など、虫酸が走るほど大大大嫌いですが、そういう読者もいるのでしょうから、精子バンク・ベビー・ロマンス(後述)ものがあるのも仕方ないでしょう。

しかしだ。
読者の願望を満たすのがハーレクイン・ロマンスのポリシーであるなら、なぜ、「子どもいらん」読者の願望を満たす作品がないんだ。

子どもいらんカプってのも出してくれ。
子どもいらんエンドもやってくれ。
ロマンスもの読者が全て、血を分けた我が子が欲しいとは限らないんだぜ。
不妊カプじゃなくて、子どもができる体だけど、自分たちの意志と考えで、子どもを作らない、持たないと決めてるヒロイン&ヒーローを出してくれ。

◆シークものヒーローは、ネットスラングですみませんが、処×厨ヒーローかと思ってました。

なので、下記リンクの作品は、異色だと思えた一品。


「スルタンの花嫁 異国で見つけた恋Ⅰ」
作者:ジェイン・ポーター
訳者:漆原麗
まんが:田中琳
原著:“The Sultan's Bought Bride - Princess Brides 1”??年

ヒロインがヴァージンじゃない・・・!

ハーレクイン・ロマンスは、ヒロインが絶対ヴァージンでなければならない日本の乙女系小説(少女まんが風官能小説)に比べれば、その縛りは緩いのですが、シークものは原則ヴァージン・ヒロインだと思ってました。言葉は悪いけれど、シーク・ヒーローは処×厨ヒーローだと。

本作は、失礼ながらタイトルは平凡、しかも処×厨ヒーローであろうシークものなので、当初は読む気はなかったのですが、田中琳さんの絵がうるわしかったので、つい目を通したら、ヒロインである王女はプレイガール(死語)である様子。

とはいえ、プレイガールに見せかけて、実際は処×でしたってパターンだろ、そして、ベッドインしてヒーロー大感激なんだろ、と、斜に構え、それでも絵のうるわしさにひかれて読み進めたら、ヒロインは本当にヴァージンじゃなかった・・・。

絵のうるわしさとヒロインがヴァージンじゃなかった点において、花丸スタンプを押します(笑)。

◆日本版ハーレクイン公式の詳細検索に物申す(えらそうでゴメン)。

シンデレラ
ロイヤル
シークレット・ベビー
復讐
オークション
オフィス
愛なき結婚
愛人契約
見せかけの恋人
初恋
華麗に変身
愛の復活
運命の再会
一夜の恋
※ イタリア人男性との恋
※ スペイン人男性との恋
※ ギリシア人男性との恋
※ ドクターとの恋
※ 億万長者との恋

※年上男性との恋

※ シークとの恋
ファンタジー
サスペンス
リージェンシー

「ヒーローのキャラ」(※マーク)と「シチュエーション」(無印)が一緒くたになってて、不親切な作りだなあと。それにあの膨大な出版数に比して、選択肢が少ないのでは?それとも、これらのパターンでほぼ網羅できるのでしょうか??

最大のつっこみどころは、「年上男性との恋」。

おたくさん、年上ヒーローがデフォルトでしょうが、なんでこんな無駄な選択肢を入れてんだ。
「年上男性」を入れるくらいなら、「年下ヒーロー」と「童貞ヒーロー」を入れてくれ。


「シャンパンとまわり道」
作者:スーザン・ブロックマン
まんが:秋乃ななみ
訳者:林啓恵
原著:1997年 “Ladies’ Man”


数少ない「年下ヒーロー」もの。
しかも1歳や2歳のケチ臭い差ではなく、9歳年下!
さらに、ヒロインは大学教授、ヒーローは本人曰く「高卒で、しかも刑事というイカれた犯罪者相手の血なまぐさい仕事」である、世間的に見れば、「女が格上、男が格下のカップル」。
ヒーロー側が、ヒロインの職業を優先し、現在の職場を辞めて、ヒロインの住む所で再就職するとの決意をみせてくれるエンドを含めて、いい作品でした♪


「野に咲く白薔薇」
作者:トーリ・フィリップス
まんが:日高七緒
訳者:古沢絵里
原著:1998年”Three Dog Knights”


数少ない「ヴァージン(童貞)・ヒーロー」もの。
未読です。「ハーレクイン 童貞」で検索して、トップに出てきた作品です。
この作品、薔薇戦争がからむので、リカーディアン系サイトやブログで紹介されていました。
とあるブログで拝見した、「ヒーローはおくて」とのご感想は、これが理由だったのか・・・。
ヒロインはエドワード4世の庶子です。原作ではリチャード3世についても触れてあって、しかも好意的であるとか。
すでにヘンリー7世の御世なので、さほど読みたい気持ちを掻き立てられなかったのですが、「ヴァージン・ヒーロー」なら読んでみよっか(笑)。

◆ハーレクインを最初に手に取ったのは、たしか中学に上がるか上がらんかの頃でした。その時は図書館にあった小説版を。
だけど、運が悪かったのか、適当に手に取った本が全然わたしの好みに合わず、ハーレクインとは疎遠になりました。

記憶の底から、好みでなかった点をひっぱりだしてきますと、

1) 無理やり処×設定。
とある未亡人ヒロインは、亡夫が身体障がい者であった為、何度かトライしたけれど、最後まで遂行できず、処×のままヒーローと結ばれる展開でした。
作者名もタイトルも忘れましたが、前夫を身体障害設定にして、ヒロインを処×のままヒーローに捧げた仕掛けと、初夜にヒーローが感激していた様子(未亡人だから非処×と思ってたのに、処×だった!)が気色悪かったです。今でも覚えているくらいに、気色悪い感激っぷりでした。

当時は知らない単語でしたが、「処×厨」ヒーローと呼べばよろしいでしょう。

念の為書き添えますと、「障がい者差別だー」と憤ったのではなく、「夫に先立たれた既婚女性」と言う、処×でなくてもいいヒロインを無理やり処×にした点が不快でした。処×のままヒーローに捧げる為に、用いられた設定だと想像できたので尚のこと。

2) 男の姓を名乗るのは女の喜び。
これまた作者名もタイトルも(ry 、ヒーローが、「お前に俺の姓を名乗らせたいんだよ」とヒロインに求婚してました。ヒロインも喜んで受け入れてて、がっかり。

3) 精子バンク・ベビー・ロマンス。
これまた作者名も(ry 、たしか肉親に縁の薄い育ちで、「夫はいらないけど、子どもは欲しい」ヒロインが、優秀なヒーローの精子だけを求めたことがきっかけで始まるロマンス。

他に適切な言い方がないので、「精子バンク・ベビー・ロマンス」と命名していますが、「精子バンク・ベビー」にこだわっていません。
我が身が「こんな動機で産まれさせられていたら嫌だ」「こんな手段で産まれさせられていたら嫌だ」と思うパターンを指しています。

その嫌悪に従えば、子どもを作る動機が、「配偶者はいらないけど、血を分けた我が子は欲しい」との欲望であるのは気持ち悪くて、気持ち悪くて、気持ち悪くて。
「不幸な家庭で育ったから、血を分けた我が子が欲しい」ってのも気持ち悪いです。
(「不幸な家庭で育ったから温かい家庭が欲しい」はまだ理解できます。しかしその場合、家庭を作る基礎はまず配偶者では?なんで配偶者を飛び越して子どもが欲しいってなるの?)

こんな得手勝手な動機と手段で産まれさせられていたら、と想像しただけで、ぞっとします。

子どもは、親とは別人格です。そういう意味では他人です。なんで、我が子ならば無条件に自分に温かい家庭を与えてくれる、幸福にしてくれると縋り付くのか。気持ち悪い。

しかし、わたし命名「精子バンク・ベビー」パターンって、今も健在みたいで、需要というか、人気があるんですかねえ???気持ち悪い。

ついでに書くと、「不妊治療ベビー」ものとか「代理母ベビー」ものも嫌いです。

◆始まりは1964年(←恋愛小説専門の出版社となった年を選びました。)(参考、日本語Wiki「ハーレクイン(出版社)」)

長いです。もう半世紀を経過している。
これだけの歳月が流れていれば、当然その時々の世相を反映して、ヒロイン&ヒーロー像、恋愛の形も変わってきていることでしょう。

以前、ハーレクイン読者の感想ブログを拝読したことがあります。
熱心な読者さんらしく、昔と今の比較もしてらして、その方がおっしゃるには、ハーレクイン初期の作品には、現代の観点からすれば、精神的に未熟なヒロイン、あっさり仕事を辞めて「お嫁さん」を選ぶヒロイン、ロ×コン・ヒーロー(※)、DVヒーロー等が見受けられるそうです。

(※)ロ××ン・ヒーロー。
ヒーロー36歳、ヒロイン20歳の組み合わせの作品を指してらっしゃいました。一応、ヒロインが20歳なので、「ロ×コン」扱いは酷かもしれませんが、まあ、年の近い親子ほどに離れてますな。

「ハーレクインも執筆された時期の世相の影響を受けている。世相を反映している」
この点に気づいてからは、ハーレクイン・コミックを読む際、原著の出版年にも目を通すことにしました。

◆ハーレクイン・ロマンスはわたしが読んだ範囲では、成人ヒーローと未成年ヒロインとの恋愛は、「肯定しない」方針であるように見受けられます(例えば、スーザン・ブロックマン「きみに捧げるラブレター」)。

両者に愛があればいいのだ、同意があればいいのだと、条件付きでの肯定もしていないような気がします。

未成年の側から恋情を持ちかけられようと、接吻、あるいはそれ以上の行為を求められようと、未成年は判断力や思考力がまだ未熟だから、成人の側は未成年を保護する立場にいなければならないとの考えであるように思います。

平たく言えば、未成年ヒロイン側が
「貴男が好き。愛してるわ。だから、キスして、セックスして!」
と、懇願しても、成人ヒーローの側は
「いや、それは早すぎる。君が大人になっても、その気持ちが変わらなければ、改めて考えよう」と、成人の側が諭し、拒まなければならないのです。

堅苦しいとみなす人々もいるでしょうが、女子中学生監禁事件の時に湧き上がった、中傷誹謗「お互いに同意があった同棲かもしれない」を思うと、これぐらいの厳しさはあってしかるべくだと思います。

◆前々項目の「ロ××ン・ヒーロー」からの流れで疑問が浮かびました。
「ハーレクイン・ロマンスのヒロイン&ヒーローの年齢はいくつくらいが多いのだろう?」
「ヒロイン&ヒーローの年齢差はどれくらいが多いのだろう?」

まず、「ハーレクイン・ロマンスのヒロイン&ヒーローの年齢はいくつくらいが多いのだろう?」について。

わたしの手元のハーレクイン・コミックを繰りましたところ、

「シャンパンとまわり道」
ヒロイン36歳&ヒーロー27歳。
しかしながら、これは別格の「年の差有りの、年上ヒロインもの」なので、他に目を向けて、

A ヒロイン28歳&ヒーロー不明
B ヒロイン、多分29歳くらい(「もうじき30歳」とのセリフ有)&ヒーロー不明
C ヒロイン34歳&ヒーロー36歳
D ヒロイン31歳&ヒーロー35歳(始まりは19歳&23歳)
E ヒロイン&ヒーロー、共に不明
F ヒロイン&ヒーロー、共に不明
G ヒロイン&ヒーロー、共に不明

不明組も、それぞれキャリアを積んで、てきぱき働いてるんですから、10代では絶対にない(笑)。

これら8冊だけでなく、今まで読んだハーレクイン・コミック及び原作から、わたしが受けた印象は次の通りです。

a)ヒロインとヒーローの年齢を明記しない(おそらく、読者が「自分の理想年齢」を投影できるように)。

b)ヒロインは20代から30代、ヒーローは30代に集中。

以上のイメージがあります。
ヒロインがややばらけていることに比べると、ヒーローは30代に集中とはいえ、ハーレクイン・ロマンスって、ヒーローにも「若さ」を求めてるのねと思えました。

四十路越えのハーレクイン・ヒーローっているのかなあ?
ハーレクイン・ロマンスでは、30代ヒロインはけっこういるように思うので、「男が年上」カプがデフォである傾向からすると、わたしが知らんだけで四十路越えヒーローは多いかもしれません。

四十路ヒロインも見てみたいですね(笑)。
そうなると、成功した女社長さんか?一流企業のバリキャリか?

次に、男が年上がデフォとして、「ヒロイン&ヒーローの年齢差はどれくらいが多いのだろう?」について。

これも、わたしの印象ですが、ヒロインが20代前半なら10歳以上年の差ヒーローも有(但し四十路過ぎはだめ、30代まで)り、ヒロインの年齢が上がるにつれて、年齢差は縮まっていっていく傾向があるのではと思います。

現実には「トロフィー・ワイフ」との言葉もあるように、老いた富豪が若い妻を娶る現象には事欠きません。
だから、30代ヒロインに50代ヒーローの組み合わせが、あってもおかしくないのですが、さてここでハリウッドでのとある話題に触れましょう。

マギー・ギレンホールは、つい最近、55歳の俳優の相手役として37歳の女優は年を取り過ぎていると言われ、役を断られたことがあったという。
(外部リンク:【M・ギレンホール「ハリウッドでは37歳は年取り過ぎ」】より引用)



55歳のじじいこそ、37歳の女に不釣り合いだろう。

現実では30代女ですら、50代男から侮辱される。だからこそ、女性読者の気持ちを満たすハーレクイン・ロマンスであれば、「50代ヒーローと結ばれる30代ヒロイン」ではなく、じじいを蹴飛ばして、若いヒーローを配すると思うのです。
したがって、ヒロインの年齢が上がるにつれて、年齢差は縮まっていっていくのではと。

◆わたしは、「処×無罪」パターンは嫌いである。

ヴァージン・ヒロイン自体は「有り」と思います。内容によりますが、受け入れられます。
誰だって、初めての時があったんですから。

しかし、「無罪」を証し立てる為の「処×」設定はいただけない。
わたし命名「処×無罪」パターン。

以下、ハーレクインで時々見かける展開。

ヒーロー、ヒロインをふしだらと決めつける(容姿が派手な美人であるからとか、世間の噂とか、ヒーローからの一方的な決めつけ)。
 ↓
ヒーロー、借金の肩代わりとか、苦境のヒロインの為に便宜を図ってやるとか、なんだかんだ理由をつけて、ふしだらと決めつけているヒロインとベッドイン。
 ↓
そうしたら、ヒロインは処×だった!!
 ↓
すまない、君をふしだらと誤解していた。悪女だと誤解していた。
 ↓
ヒロイン、ヒーローの誤解を許して、ハッピーエンド。

雑なまとめ方ですが、おおかたこんなあらすじです。

もやもやします。不快です。
処×であるってことが、そのまま「正しい女」の証拠となってることに。

もし、何らかの事情でヒロインが処×でなかったら・・・?
例えば、誰かを愛して既に結ばれた経験があったら?
例えば、過去に強×被害に遭っていたら?
・・・ヒーローにとっては、「悪女」確定ですか?

それに、ちょっと下ネタ話になりますが、「処×」のままで、男性とともに性的官能を味わう手段はあります。いろいろと、いろいろと、いろいろと(お察しください)。だから、「非処×=悪女」でないのと同様、「処×=性的に無垢な女」とも決めつけられないのに。
(行ききがかり上、女性に性経験があることを批難するような文章になってますが、そういう決めつけにわたしは与しません。)

「処×である」ってのは肉体の状態のひとつに過ぎません。
そのことに、「精神の清らかさ」の証明を全て託してしまう判断には同意できません。
「健全な肉体に健全な精神が宿る」と決めつけるのと同じくらい理不尽です。
そもそも「ふしだら」で何が悪い?まあ、ハーレクインのヒロインとしては不適格でしょうが。

たぶん、作話上の都合なんでしょう。
地道にこつこつとヒロインの「潔白」を証し立てるよりは、ベッドイン一発で解決される方が容易でよろしいのでしょう。ロマンスものに不可欠なヒロイン&ヒーローのベッドシーンを挿入することもできますし。

しかし、作話上の都合と理解できても、不快です。嫌いです。「処×無罪」パターンは。

◆ハーレクインとキリスト教。

「若草物語」「アルプスの少女ハイジ」「少女パレアナ」「赤毛のアン」etc.
19世紀後半から20世紀初頭の西洋少女小説を読むと、バックボーンを貫く「キリスト教」、あるいは、「キリスト教至上主義」を意識せざるを得ません。

さて、20世紀後半に始まったハーレクイン・ロマンスの場合は?

わたしが読んでるコミック版では、ほぼ意識したことないです。
讃美歌を歌ったり、教会に通ったりする場面がある程度で、宗教色は極めて薄いです。
非キリスト教圏読者対象だから、原作に宗教色があっても薄めている可能性もあります。
また、宗教色をわたしが読み取れていないのかもしれません。



いろいろ書き綴りました。
読み返すと、不満に思った点についての記述が多いですね。
読んでよかった作品もいっぱいあるので、それらの感想もいつかアップしたいです。。。

しかるにリウィアは初代皇帝アウグストゥスにふさわしい、偉大なる貴婦人であった。

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コメント
この記事へのコメント
純文では老人アリでも
 純文学では老人の恋愛も描けるが通俗ものは許容範囲が狭くて40代男が限度ーーだと新聞のコラムで読んだのはもう20年くらいは前でしょうか。当時の私には40代男なんて全然若くないように思えたものですが。たぶん女はそれよりも上限が低いのでしょう。このへん「少女」マンガではさらに範囲が狭いはず。少女マンガの要素として「恋愛」「若さ」「美しさ」のうち、最も優先順位の低いのが恋愛で、必須の度合いが高いのが若さだと思います、若くない美男美女の恋愛話と、若い美形たちの恋愛なし話とでは、後者のほうが少女誌で許されるに違いない。
 海外ミステリーでは四十路ヒロインも見受けられますが、HQではどうでしょう。読者が自己投影したいのであれば需要は充分にありそうですけど。
2016/04/16(Sat) 14:30 | URL  | レーヌス #t1rTeCTA[ 編集]
Re: 純文では老人アリでも
>  純文学では老人の恋愛も描けるが通俗ものは許容範囲が狭くて40代男が限度ーーだと新聞のコラムで読んだのはもう20年くらいは前でしょうか。当時の私には40代男なんて全然若くないように思えたものですが。たぶん女はそれよりも上限が低いのでしょう。

純文学でも通俗でも、これとサンプルになる作品が思い浮かばないので、的を射てるのかわからないです。それっぽい気はしますが。
通俗と言えば、渡辺淳一氏の不倫ものが頭に浮かびましたが、あれ、主役男女の年齢っていくつぐらいなんだろう。
と、ぐっぐてみたら
「失楽園」(1995-1996)男55歳 女38歳
「愛の流刑地」(2004-2006)男45歳 女36歳

横溝正史のミステリの何作かでは、高齢恋愛が話に出てきたような(高齢といっても、年齢明記がなかったから自分の印象です。男も女も40歳、50歳がらみだったと思うんだけど)。

ヒロインの上限が低いのは、やっぱり男性中心だからでしょうかねえ。
男が欲情できる年齢以上の女が恋愛できるのは許さないとの世間の規範。

とりとめないレスでごめんなさい。

>このへん「少女」マンガではさらに範囲が狭いはず。少女マンガの要素として「恋愛」「若さ」「美しさ」のうち、最も優先順位の低いのが恋愛で、必須の度合いが高いのが若さだと思います、若くない美男美女の恋愛話と、若い美形たちの恋愛なし話とでは、後者のほうが少女誌で許されるに違いない。

是非は保留で。
そういう傾向はあると思うのですが、雑誌のカラーとか設定次第では前者も描けるのでは?(プリGO連載中の白蓮ものとか。漫画の特権で、男主人公を貫録ある大人の男であるが、年齢より老けてないキャラデザにしてますな)

>  海外ミステリーでは四十路ヒロインも見受けられますが、HQではどうでしょう。読者が自己投影したいのであれば需要は充分にありそうですけど。

ハーレクインの四十路ヒロイン、わたしはまだ出会ったことがないです。
読者の自己投影であれば、逆に若きヒロインに我が身を託したいって願望もあるかもしれないなあと思います。
2016/04/16(Sat) 21:41 | URL  | サラ #ndrEhoxc[ 編集]
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