2016年08月12日 (金) | Edit |
「CREW(クルー)の本分は、いざという時、大切なお客さまの『命』をお護りすること」
つまり、
CA(キャビンアテンダント)(旧名称スチュワーデス)を含むCREWとは保安要員である。

大事なことだと思ったので、冒頭に書きました。




御前モカ「CREWでございます! スチュワーデスお仕事日記」

Welcome aboard! 本物の元CA(キャビンアテンダント)が描く、あなたの知らないCAの世界にようこそ!皆様はCAにどのようなイメージをお持ちでしょうか。過酷で笑える「真実の旅」へご案内いたします!!
(Amazon内容紹介より引用)



1. CREWでございます!
2. 髪型問題でございます!
3. 体育座りでございます!(欠勤者振替の為のスタンバイのこと)(保安要員であること)
4. 高身長でございます!(CREWは腕力と自立心)
5. ヒヨコでございます!
6. 男性CREWでございます!
7. 機内食でございます!
8. DELAYでございます!
9. クルーバンクでございます!(仮眠室のこと)
10. 機内アナウンスメントでございます!
11. クルーのお食事でございます!(腹が減っては戦はできぬ)
12. おデートでございます!(クルー紳士は女性)
13. 揺れでございます!
14. 定時運行でございます!
15. ペット様でございます!
16. ベビ様でございます!
17. 新人教育でございます!(マイノリティであることの・・・)
特別編 緊急脱出でございます!

本エントリでは、「CREWとは保安要員である」点を中心に感想を書いていますので、それだけではない、本作が採りあげる題材の豊富さを知っていただきたく、目次を引用しました。かっこ内はわたしの補足です。

ところで、コミックス発行に際してのならわしなんでしょうけれど、目次頁に記載の一文にはつっこみました。
「この物語は事実を元にしたフィクションです。実在の個人・団体・事件等にはいっさい関係ありません」
・・・フィクションなら意味ないじゃん(笑)。
「事実を元」ってとこがミソなんでしょうけれど。

そして、各キャラの額に「小ボス」「大ボス」「志」「元翼」「ヒヨコ」etc.と刻印があるのは、「キン肉マン」に因んだもの・・・!?

お試し読みはこちら。
外部リンク:【チャンピオンクロス 「CREWでございます!」】

◆1985年(昭和60年)8月12日、群馬県、高天原山の尾根(通称「御巣鷹の尾根」)に航空機が墜落しました(「日本航空123便墜落事故」)。
乗員乗客524名のうち生存者(負傷者)は4名、死亡者数は520名。
未曽有の航空機事故の中、奇跡的に何通かの遺書が読める形で残りました。

残された遺書のほとんどは、子どもへの愛情、妻や親等家族への想いであふれ、お子のいらっしゃらない方も、死の恐怖から逃れたいかのように、配偶者、親、きょうだい、甥っ子、姪っ子へ、すがりつくような思いを吐露していらっしゃいます。

なかで、アシスタント・パーサー(経験を積んだスチュワーデス)さんのメモは異色でした。
不時着を想定した緊急アナウンス用のメモだったのですから。

死ぬかもしれない恐しさ、残していく家族や親しい人々への愛情は、乗客と変わらなかったことと思いますが、それでも、仕事上の責任(乗客の誘導)を優先なさった。

わたしにとっては、派手で華麗な花形職業のイメージであり、それゆえに、どこか芸能人にも似た華やかな虚像の職業であったスチュワーデスの、厳しい職業意識を拝見し、自分の思いこみを反省するきっかけになりました。

そして、今回、本作で「CREWは保安要員」と知り、あのメモは、単に「私情を排した」のではなく、コクピットクルーが、最後まで、「大切なお客さまの『命』をお護りする」為に操縦を続けたのと同様に、スチュワーデスさんも「大切なお客さまの『命』をお護りする」ことを第一にしていた証なのだと。

追記.
乗客の遺書といっしょに言及されることが多い為か、くだんの「乗客誘導メモ」も、事故の真っ最中に書かれたものとして語られることが多いです。
わたしも長い間そう理解していました。
しかし、事故時に書かれたものではなく、普段から持ち歩いている自分用の覚書、即ち、事故以前に執筆されていたものではないかとの指摘もあるそうです。

言われてみれば、緊急事態に対応するスチュワーデスさんが、今更、メモを取る手間を割くとも思えません。
誘導の文言であれば、緊急時に備えて、平時に予め書いておくべきものでしょうし。

とはいえ、わたしは、知った当初、事故時の執筆と思い、そこから「厳しい職業意識」を感じ取ったこと、仮に事故以前に書かれたものであっても、その「厳しい職業意識」に変わりはないので、自分が当初感じたままの気持ちを綴りました。

◆本作は毎話、次の問いかけで始まります。

「キャビンアテンダント、皆様はどのようなイメージをお持ちでしょうか?」



問うていただいているのですから、答えようと思いましたが、恥ずかしながら、碌でもないイメージしかないです。

華やかな美人
長身でさっそうとしている
複数の外国語に堪能
有名男性やハイクラス男性と結婚できる(この件は、「北回帰線」の項で後述)

サービス業
接客業

・・・・・・

「いざという時、大切なお客さまの『命』をお護りする保安要員」のイメージはありませんでした。

先に、「どこか芸能人にも似た華やかな虚像の職業であったスチュワーデスの、厳しい職業意識を拝見し、自分の思いこみを反省するきっかけになりました」と書きましたが、その気持ちは「保安要員」とは結びつきませんでした。

わたしの読み違い、理解の誤りであれば申し訳ないのですが、作者さんは
「キャビンアンテンダント(スチュワーデス)を含むCREWの本分は、いざという時、大切なお客さまの『命』をお護りする保安要員である」
ことを、読者に訴えたいのでは。

そして、それは、自己顕示欲の為ではなく、「いざという時、大切なお客さまの『命』をお護りする」為に。
即ち、「CREWは保安要員であるとの知識が、お客様自身の命を護ることになる」。

ちょっと想像してみてください。
目の前にいる美しいキャビンアテンダントさんを「接客業」「サービス業」「職場の花」「美人は目の保養」としか認識していない場合と、「いざという時、大切なお客さまの『命』をお護りする保安要員」であると認識している場合との差を。

1985年の日本航空123便墜落事故の時も、スチュワーデスは冷静に行動し(乗客の遺書に「スチュワーデスは冷せいだ」の一文が)、乗客もパニックに陥らず落ち着いていたとのことなので、差はでないかもしれません。

それでも、キャビンアテンダントさんを「緊急時の対処、脱出のノウハウを知り、訓練も受けている、保安要員」であると知り、認識することは、乗客が危機に陥り、指示を受ける立場となった時、指示を信頼し、速やかに受け入れ実行する為の大事な要素となるのではと思います。

◆参考までに、バブルの頃、平成元年の、ロマンチック・エロO.K.、激エロNG、硬派な話題NG、自立する女はだめだけど、ファッショナブルな自立イメージの女はO.K.な、ゆるふわスィーツまんがが描く「スチュワーデスのイメージ」を紹介しましょう。

酒井美羽「BAD GIRL」
(リンクは省略。Kindle unlimitedで読みました。)

表題作にもなってる「BAD GIRL」シリーズ三作にスチュワーデス主人公ものが含まれています。
シリーズ三作品は、
1.「スチュワーデス・智子」(平成元年シルキー4月号掲載)
2.「悪妻・杏子」
3.「スーパー愛人・千里」
収録作品は他にもありますが、省略。

悪い女・・・男達を魅了し、惑わすBADでCUTEな女性を酒井美羽が魅力たっぷりに描く表題3部作(後略)
(Amazon作品紹介より引用)



ゆるふわスィーツまんがでのイメージですが、まんがは時代を映すものであり、読者の求めるところを映すものでもあります。
バブル時代の作品とはいえ、今の時代の一般人が持つイメージにも通じるんじゃないかなと思います。

「悪妻」、「スーパー愛人」と同シリーズにカテゴライズされてるってとこで、その「イメージ」も察しがつくでしょうが。

「スチュワーデス・智子」、本人のナレから引用します。

スチュワーデスといえば
男にとっても、女にとっても
憧れの職業

明るい笑顔
こまやかなサービス
・・・しかしスチュワーデスにもピンからキリまでありまして



後の言動から見れば、国際線勤務の自分は「ピン」の方だと言いたいもよう。

スチュワーデス・・・といえば
世の殿方はちょっと目の色が変わる

そりゃそうでしょう
競争率100倍の難関を突破した才色兼備

国際線とくりゃ、2か国語はペラペラのバイリンガル・ギャル

男はよりどりみどり
ファースト・クラスの実業家
ビジネス・クラスのエリート商社マン



語るほどの内容ではないのであらすじは省略。
「仕事」の場面はオママゴト程度の描写であったとだけは述べときます。
そういうお話なんだろうと予想したうえで読みましたけどね・・・。

◆女性客室乗務員制服のミニスカートを導入したSkymark Airlines Inc.は、その後、経営破たんして、現在、民事再生中。

外部リンク:【ミニスカ導入で一悶着、スカイマークの誤算】

2014年、この話題が流れた時、ネットでは批判の声も上がっていました。
で、批判に対して、「また×××な女が煩いこと言ってる」と茶化したり馬鹿にしたりする反応が。

わたしも批判的に見たひとりです。
わたしの批判の主な理由は、「性的魅力の提供を要求されない職業で、性的魅力を強調する服装を求められること」が不当だと思ったからです。

導入時の社長さんの言によれば、
「着たくない人には強制しない」
「若くて元気なスカイマークをアピールしようと思った」
「各路線半年ずつしか使わない」
とのことで、さらに実際のユニホームを見れば、ツィギーのミニスカート姿のようでしたが、それでも、もやもやする気持ちは残りました。

そして、今、新たに「保安要員に適した服装なのか」とも。

当時も、セクシャルハラスメントを誘発するのではとの懸念とともに、保安上の問題が指摘されていたのですが、後者についての注意が不足していました。

ただ、ミニスカート姿が保安を妨げるか否かは、素人のわたしにはわかりません。
社長さんは、「保安上も問題はない」と答えてらっしゃいますが。

・・・結局、「性的魅力の提供を要求されない職業で、性的魅力を強調する服装を求められること」は理不尽だろうとのもやもやするものだけがくすぶってます。
ミニスカートが健康的に「若くて元気」だけを象徴するのであれば、心配はしないけどね。

◆「CREWとは保安要員である」点を中心に感想を書いてきましたが、もう一点、「新人教育でございます!」での、「マインド」の件が印象に残りました。

キャビンアテンダントになることは、「世界中の様々なお客様をおもてなしすること」。
だからこそ、「マイノリティであることを理由に傷つけられた経験をお持ちの方」とも接する。
その時に、どうするか、どんな態度をとるか。
その態度の土台となるマインドとは!?


この一章、流れからして、多分「マイノリティであることを理由に傷つけられた経験をお持ちの方」は「LGBT」を指すんだろうなあと思いましたが、「プライベートではどんな思想でも構わない。(後略)」の言とともに、己の中のあらゆる差別心、排他心を考えさせられる一章でした。

◆「CREWでございます!スチュワーデスお仕事日記」が良かったので、kindle unlimited(kindle読み放題)で見つけたスチュワーデスもの、里中満智子さんの「北回帰線」と柴田昌弘さんの「成層圏のローレライ」を読みました。

個別感想の前に、わたしが感じたノンフィクション(「CREWでございます!」)とフィクション(「北回帰線」「成層圏のローレライ」)の違いを述べます。
前提として「スチュワーデスはCREW(クルー)の一員」。

ノンフィクション ⇒
「CREWの本分は、いざという時、大切なお客さまの『命』をお護りすること」
「CREWは保安要員」

フィクション ⇒
保安要員の意識に欠けたスチュワーデス。ゆえに、物語が劇的に展開する。

後者を否定ならびに批難してるんじゃないです。
「物語を作る」ってのは、こういうことなのだなあと思いますから。
うっかりや大失敗のおかげで、話が転んだり、盛り上がったりしますから。
両作品ともわたしは楽しく読みました。

一方で、現実のキャビンアテンダント(スチュワーデス)さんを含めたCREWさんたちが、努力し、優れた保安員足り得ているか知る為にも、「CREWでございます!スチュワーデスお仕事日記」をオススメします。


里中満智子「北回帰線」
1980年(昭和55年)から1984年(昭和59年)頃の連載
(公式サイトとAmazon掲載のコミックス発行年から推測)

竹之内飛鳥はエア・ニュージャパン社国際線スチュワーデス。いつしか、飛鳥は一緒に働く先輩パイロット・仲緒に恋をしていた。しかし、仲緒には会長の娘である妻がいた。その矢先、ギリシャの大実業家クレウスにプロポーズされて…!? 紺碧の大空を舞台に繰り広げられる壮大なラブストーリー!!
(Amazon作品紹介より引用)



紹介にある通り、ラブストーリーです。

1話目で、子なしとはいえ妻持ちパイロット仲尾に惹かれ、2話目では、ギリシアの世界的大富豪、クレウス・ミロン・ゾルタスに見初められ求婚される(ハーレクイン・ロマンスかっ!とつっこみましたw)。
しかし、ゾルタスが飛鳥に惚れた理由がわからん。
口答えされことがそんなによかったのか、オイ。
カトリーヌ・アルレー著「わらの女」のヒルデガルド・マエナーは、意図的に「逆らう女」を演じて、偏屈富豪のハートをゲットしてましたがね。

飛鳥は、妻持ち仲尾への恋心を選んで、ゾルタスの求婚は断り、3話以降、本格的に不倫に突入します(肉体関係は5話目から)。
不倫男にありがちな、妻の悪口ぺーらぺらのゲス男(わたしの感想です)で、妻持ちの瑕疵を受け入れてまで惚れる価値ある男には思えんのですが。
そして、不倫ですから、人目や将来や男の真意を気に病んで、これ以降悩みまくります。

不倫するのは本人の勝手ですが、不倫に悩んで注意を怠り、ハイジャックをコクピットに侵入させてしまうていたらく(6話)。
ここで、わたしの主人公への好感度は底辺に落ち、その後上昇することはありませんでした。

パイロット(仲尾)の機転で、乗客とスチュワーデスの解放が可能になったのに、飛鳥は「私は残ります」。
仲尾の傍にいたいから。
「あなたとならどこでどういう死に方をしてもいいのに・・・」
とことん恋愛マインドだな、この女は。
あんたが残っても足手まといでしょうが。
ここで、わたしの主人公への好感度は底辺を突き抜け地下にもぐり、その後上昇することはありませんでした。

飛鳥はハイジャック後も航空機乗務を続けています。
「注意を怠って」ハイジャックをコクピットに侵入させてしまうスチュワーデスに再教育はなしですか、エア・ニュージャパンさん。

と、まあ、わたしには好感度マイナスの主人公でしたが、物語の方は、ハイジャックやら、仲尾と別れてギリシア富豪と結婚するも、流産で子どもが出来にくくなったり、その悲しみをバネに航空会社経営に乗り出したり、夫が外に子ども産ませたり、夫が乗る飛行機が、軍事訓練機と間違えられて撃ち落とされ、夫がその事故時の酸欠の後遺症で脳細胞が破壊されてしまったり、仲尾が離婚で独身に戻って再度こなかけてきたり、離婚前に、仲尾の妻が若い男にいれこんで刃傷沙汰を起こしたり、語りつくせないくらい、次から次へと手に汗握る怒涛の昼メロ展開。つっこみつつ読む楽しみがあります。

ところで、「世界的大富豪に求婚される」、これは、スチュワーデス・ヒロインだから取り込まれた展開かな?
言い方を変えれば、こういう「玉の輿婚」、「有名男性との結婚」、「ハイクラス男性との結婚」てのも、スチュワーデスのイメージなのでは?

とある非ロマンス小説でもスチュワーデスが玉の輿婚してました。
そもそも娘の飛び抜けた美貌に期待を膨らました両親(中流家庭)が、スチュワーデスになるよう勧めたってんですから。
スチュワーデスなら、「ハイクラスの男と結婚できる」イメージがあったんだろうなあ。
1983年刊行の作品です。
世界的大富豪が求婚者となった「北回帰線」に比べれば、こっちはつつましく、お相手は「日本有数の大会社の社長令息」でした(笑)。

創作の世界ではあらゆる現象が可能、シークの王子様とエレベーター・ガールのロマンスだって成り立つんだとのつっこみはなしでw(さいとうちほ「ある日ナイトに会ったなら」


柴田昌弘「成層圏のローレライ」
1981年(昭和56年)頃

未知の上空トラブル“成層圏のローレライ”に巻き込まれたスチュワーデスが、旅客機を守るために奮闘する表題作と他4作を収録した柴田昌弘のサスペンス傑作集。
アラスカの山中に墜落した新日空601便。そのボイスレコーダーには、女の歌う声がするというパイロット達の言葉が残されていた。そして601便に搭乗予定だったが、体の不調で麗子(れいこ)に交代してもらったスチュワーデス・芦原藍(あしはら・あい)は、麗子(れいこ)の死に自分を責めて……!?
(Amazon作品紹介より引用)



収録作品
「成層圏のローレライ」
「赤い仔猫は唄わない」
「村祭りの夜」
「枯葉の街」
前二作がスチュワーデスもの(厳密には航空機危機一髪もの)、同じ舞台設定です。

「保安要員」との視点から見ると、芦原藍も、友人の麗子もスチュワーデス失格では、と思えました。

まず芦原藍。
時折意識を失う発作を抱えていますが、「スチュワーデスの仕事を辞めたくないから」と、他人からは隠し、医者にかかることすらしていません。

説明するまでもなく、「時と場所を選ばず、失神するかもしれないスチュワーデス」では、保安要員としては不適格です。
緊急時にもし発作が起きたら?

搭乗前に発作を起こした芦原藍の代わりに、601便に乗った親友、麗子が墜落事故の犠牲者となったこともあり、精密検査を受け、飛行時の気圧変化に対応できない体だと診断され、退職を決意します。

厳密に検証すれば、採用時の健康診断で指摘されんかったのかなあ?と思うけど。
地上でも発作はあったそうだし。
あるいは、地上でも発作を起こしていたんだったら、採用時の健康診断で自分から申告すべき事柄だよねえ。

そして、親友、麗子。
芦原藍の発作を知る数少ない人物であり、彼女の体を心配して精密検査を勧めますが、そのセリフが

藍「もし会社に知られたら、きっとやめさせられちゃう」
麗子「ばかね!何を言ってるのよ。自分の体じゃない」



麗子のセリフからすると、芦原藍の体を心配してるんだよなあ。
人として、親友として正しい姿なんでしょうが、ここは、次のように叱るところでしょう。

「あなた、そんな発作を抱えて、お客様をいざと言う時、お護りできると思ってるの!!?
スチュワーデスでありたい夢を、お客様の命より優先するの!?」



と、まあ、「CREWは保安要員」と知ってしまうと、つっこみどころのあるスチュワーデスさんたちでしたが、本作のクライマックスと危機脱出には、芦原藍の「失神する発作」が上手く生かされています。

船乗りを魅惑し、死に誘う魔声「ローレライ」伝説を題材としたプロットは、「成層圏のローレライ」のタイトルともども魅力的です。
怒涛の昼メロ展開を楽しめるものの、不倫でどろどろごたごたし、無限の大空を飛んでいるのに、妙な閉塞感が息苦しかった「北回帰線」と比べて、本作は、知恵と勇気をフル回転した危機脱出の流れが、すかっとストレートに楽しめました。

◆「CREWでございます! スチュワーデスお仕事日記」に描かれた作者さんのご経験が、いつ頃のものかはわかりませんが、発行は2016年6月です。
日本航空123便墜落事故は1985年8月12日。
「北回帰線」は、1980年(昭和55年)から1984年(昭和59年)頃の連載。
「成層圏のローレライ」は1981年(昭和56年)頃の作品。
後者三件と本作の間には発行年だけで見れば30年以上のひらきがあり、これだけの年月の隔たりがあれば、職業意識の変遷もあるかと思いますが、その間の変遷、違い等がわかりませんので、同じ土俵に乗せて感想を書きました。

しかるにリウィアは初代皇帝アウグストゥスにふさわしい、偉大なる貴婦人であった。

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