2016年11月08日 (火) | Edit |
本エントリはこちら↓が元ねたです。
外部リンク: NHKオンライン「こんなセリフを言われてみたい!『江』三姉妹に学ぶ婚活テクニック」
古い記事なので、写真がいくつか表示されなくなってますが、一応生きてるのでリンクしときます。

こんなセリフを言われてみたい!

リウィアさまに学ぶ、夫に愛される妻の秘訣

アウグストゥスに愛される(直訳すると「偉大なる影響を与える」)秘訣を問われたリウィアは答えていわく
「わたし自身の貞節は堅く守り、夫の仕事には決して口をはさまず、夫の好む事なら何でも喜んで行い、なかんずく重要なのが、夫の浮気には目も耳もくれてやらないふりをすることよ」
(ディオ・カッシウス「ローマ史」58.2.5)(日本語:管理人)



2008年、2009年と流行語大賞候補にノミネートされた「婚活」。
大賞獲得はならずであったようですが、「婚活」そのものの勢いは衰えません。

「『篤姫』の夢(視聴率全話20%超)よ、もう一度」と、鳴り物入りで始まったものの、視聴率低迷に苦慮した大河ドラマ「江 姫たちの戦国」もテコ入れに「婚活」を利用しました。

でも、肝心なことを忘れていませんか?
婚活テクを行使して、めでたく結婚にこぎつけても、永遠の幸福が保証されるわけではありません。
結婚には離婚という終わりもあるのです。
そんな憂き目に遭いたくはありませんよね。

アウグストゥスは、リウィア・ドルシラを妻とすると、終生変わらず比類なく、深く愛し大切にした。
(スエトニウス「皇帝伝」Aug-62)

それからすべての人を遠ざけ、(中略)にわかにこときれた。リウィアの両腕に抱かれてこう言いながら、
「リウィアよ、我々の結婚生活を忘れずに、生きてくれ、さようなら」
(前掲書-99)



ローマ帝国初代皇帝である夫から、「終生変わらず比類なく深く愛し、大切にされ」たリウィアさま。
臨終間際の夫から、なおも愛の言葉を告げられたリウィアさま。
終生にわたって夫に愛され、大切にされた秘訣、リウィアさまから探っていきましょう!

【レッスン1】貞節を堅く守る。

これは当然のことですね。
「寂しいから・・・」なんて、ふらふらと浮気に走る奥さんでは、夫の信頼を得ることはできません。いわんや尊敬など。

付け加えると、「貞節は武器になる」。
この件の詳細については、別エントリで。

関連エントリ:【貞節は武器になる(オクタウィアお姉さまについて)】

リウィアさまの「貞操堅固」っぷりについては、リウィアさまをひどく悪く言うタキトゥスすら認めています。

【レッスン2】夫の仕事には決して口をはさまない。

夫の仕事はそのまま家計の維持に関わってくるから、つい口を挟んでしまいたくなるものですが、それが夫の為になるのでしょうか?
仕事のことは本人が一番よくわかっています。
妻とはいえ、内情をよく知らない他人がでしゃばっても、百害あって一利なしです。

【レッスン3】夫の好むことなら何でも喜んで行う。

男はそのままの自分を受け入れ、認めて欲しいのです。
そして、肯定されないことを、そのまま否定と受け取るほどにナーバスな存在です。

自分の好むことを共に喜び、さらには自分のために行ってくれる妻。
そんなリウィアさまの振る舞いは、アウグストゥスの胸中に快さのみならず、「自分を受け入れてくれている、認めてくれている」との安心感と自信を育んだことでしょう。

【レッスン4】夫の浮気には目も耳もくれてやらないふりをする。

この部分は現代女性には一番受け入れがたい点かもしれません。
でも、怒る前によーく読んで下さい。
リウィアさまは夫の浮気を、「我慢する」とも「泣き寝入りする」とも言ってません。
「目も耳もくれてやらないふりをする」と言ってるのです。
「ふり」なのです。

夫の浮気を把握しつつ、自らは一段高みから黙認する妻・・・!
夫にとって脅威でしょう。
リウィアさまは、貞節で従順なだけの「都合のいい妻」ではないのです。

【まとめ】そう、リウィアさまの言には夫に愛され尊重される秘訣が込められている!

・・・と言うわけで、リウィアさまから学ぶ「夫に愛され尊重される妻」のポイント。いかがでしたでしょうか?

貞節で、でしゃばらず、夫の喜びを共に喜び、しかも、手綱を引き締めるところはびしっと引き締める。
沈着冷静、冷徹ですらあったアウグストゥス(さらに超美形!)が、リウィアさまを「終生変わらず比類なく深く愛し大切にした」のも当然ですね!!

注目していただきたいのは、リウィアさまが「愛される」だけの妻ではなかったこと。
夫から「尊重」(※)される妻でもあったことです。

(※)国原吉之助氏による岩波文庫の日本語訳は「大切にした」ですが、英訳本で、「尊重」を意味する「esteem」を用いてる例があります。また、原語のラテン語では「probavit」と表現され、「認める、賞賛する」の意です。



かわいいだけが取り柄の愛玩物としての奥さんではなく、一人の人間として愛され尊重される対等の妻となる生き方を、リウィアさまを通して、学んでいきましょう。


「江 姫たちの戦国」
原作:田渕久美子
まんが:暁かおり


↑なんとなく、映像の方にリンクする気になれなくて、漫画版の最終巻です。

このエントリは冒頭にリンクした、「こんなセリフを言われてみたい!『江』三姉妹に学ぶ婚活テクニック」のパロディなので、真に受けないで下さいね。
なんといっても、リウィアさまは2000年前に生きた人なので、現代とは合致しない点も多々あると思います。
そして、「お前に『愛され妻』を語る資格はない」とのツッコミもなしの方向で。

しかるにリウィアは初代皇帝アウグストゥスにふさわしい、理想的な伴侶であった。

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