2017年03月05日 (日) | Edit |
(注意)ネタばれ有り。


本エントリは、不満に思った点の指摘に文字数を費やしていますが、わたしは本作が好きです。
描かれる動物たちは愛らしく、主人公ジローは脳天気ですが、動物たちを大切にする意志があり好感を持てます。
作者さんがペットタクシーを利用する過程で知った「繰り広げられるたくさんの面白感動エピソード」(あとがき)の物語ですが、「面白感動」だけでなく、ペット飼育をめぐる問題点(保健所持ち込み、善意だけで務まらないボランティア活動等)にさらっと触れてある所も好きです(「さらっと」がポイント)。




亜月亮「ペットタクシー」1巻

職なし・彼女なしのジローがひょんなことから、ペットタクシーで働くことに。きっかけは近所の飼い犬を獣医に連れて行こうとタクシーを止めるが断られ、ペットタクシーを頼んだことだった。現れたのは経営者でもある寧々。ひとめで恋に落ちてしまったジローは下心いっぱいでアルバイトをすることになった。ある日、コーギー犬をドッグランに連れていく際に、着けていたアクセサリーを飲み込まれてしまい―――!?ほかに胃捻転を起こした大型犬や噛み癖のあるプードル、保護猫など動物たちがいっぱい!
(内容紹介より引用)



◆感想に入る前に、「ペットタクシーとは」。

本作を読んだ後、検索する前のわたしが説明するとしたら、
「ペット搬送に特化したタクシー」、「特に搬送が困難な中型から大型犬の搬送に便利」。

しかし、検索してみたら、そんな単純なものでないようで。

外部リンク:【ペットタクシー研究所】

「ペットタクシーとは」で検索して上位にきたサイトさんです(注意.「研究所」と題されてますが、公的組織ではないみたいです)。

そちらでの説明を拝見して、わたしは、人間が利用する「タクシー」の定義すら知らなかったとわかりました。
「ペットタクシー」は「タクシー」と称していても、人間用のタクシーとは、業種も、適用される法律も異なっているとのこと。
前者は貨物運送業、後者は旅客運送業になるそうです。

無知をさらして恥ずかしいですが、わたしのイメージの「ペットタクシー」には、友人、知人に頼まれてペットを送迎してガソリン代プラスアルファをもらう、そんな「有料送迎」のイメージもありました。
家事も育児もこなしつつ、空き時間を有効活用、ママさん起業、ペットタクシー!みたいな。
ごめんなさい。そんな甘いものではないみたいです。

不勉強なわたしが勝手に説明して間違って伝わっては申し訳ないので、「ペットタクシー」に興味のある方は、上記サイトさんをご覧下さい。

では、作品の感想へ。

◆1巻はプロローグと本編4話とあとがきが収録されています。

プロローグには、ペットタクシーの件はなし。主題は「ペットロス」。
第1話は導入部(人物紹介、ペットタクシーのおおまかな説明、ジローの仕事への取組み姿勢に喝を入れる、等)。
第2話は、かみ癖のある犬とペットタクシーの悪利用その1(保健所持ち込みなど)(寧々さんとこでは断っている)。
第3は別項で。
第4話は犬たちのダイエット(太り過ぎが良くないのは犬も同じ)。

◆プロローグでは、ペットタクシーは影も形も出てこず、面喰らいました。
奥付記載の初出情報によれば、本編4話は雑誌「JOUR すてきな主婦たち」に2016年掲載で、プロローグは「犬のいる町」のタイトルで、2013年に掲載された読み切りでした。

本編に引き継がれる舞台とメインキャラを紹介しときます。
場所は犬丸町。その名の通り犬好きが多いのか、公園には犬と、散歩させている飼い主さんがいつも大勢集まっています。

(1) ジロー(20歳)無職、陽気、脳天気、明るい(明るすぎ)。
(2) 留花(小5)口が達者なしっかり者。
(3) 近所のおばあちゃん(犬サブローの飼い主=サブロー母)
(4) 大崎寧々(年齢不明。ジローより上)(登場は1話から。ペットタクシーの1人社長)

プロローグの主題は「ペットロス」。
簡潔にあらすじを書くと、愛犬に死なれてペットロスに陥り、周囲に八つ当たり気味であった飼い主さんが、愛犬の死を受け入れ、悼み、新たな仔犬を迎えるまでのお話です。

「こうしてまた犬丸町に、めでたく新しい仲間が加わった」と、めでたし、めでたしで終わってるのですが、わたしはめでたいと笑えんよ。

あらすじでは故意に年齢を伏せた「飼い主さん」は、「70近い」(本人談)。

飼育放棄の現状に少しでも関心と知識があれば、この年齢と仔犬の組み合わせには、怒りと不安が湧きあがります。
もったいぶるのはやめて理由を書くと、「高齢者による飼育放棄は多い」

とある調査結果では、犬の飼育をあきらめ、保健所や愛護団体に持ち込んだ飼い主の半数以上が60代以上の高齢者という結果になっています。
外部リンク:【ペットとシニア世代の関係 第9回 ペットの飼育放棄をする高齢者】

なぜ高齢者による飼育放棄が多いのか。

(1) 仔犬の寿命が尽きる前に飼い主本人が死んでしまう。
現在、飼い犬の寿命はのびています。
小型犬ほど寿命が長くなる傾向がありますが、大切に育てれば10年以上は生きます。
日本人の平均寿命ものびてますとはいえ、現実には老いた飼い主死亡、取り残された犬のパターンが珍しくありません。

死んだ高齢者は死んで何も悩まなくていいでしょうが、残された犬は、いきなり飼育放棄され、しかも飼い主の元で過ごした分年を喰い、仔犬でなくなった為、里親希望者も減り、最悪、譲渡先がないということで殺処分です。


柴田亜美「ほごけん」

預かりボランティアもされている柴田亜美さんも、自著「ほごけん」内で、とある高齢者死亡の枕元に残されていたのが、1歳の仔犬であった事例を紹介し、「自身の寿命と相談して下さい」と、高齢者の安易な仔犬飼育に注意を促していらっしゃいます。

(2) 飼い主の病気やけがによる飼育放棄。
年を取るほどに、病気にかかりやすく、怪我も増えます。そして、病気やけがも治りにくくなります。
長期入院になって結局面倒を見きれなくなるパターン。

(3) 飼育困難な状況に陥った時に対応できる気力も体力も財力もない。
飼い主本人が死んでも、長期入院しても、それに対応できるだけの気力、体力、財力があれば問題はないです。
しかし現実にはそうはいきません。

例えば、残された犬を身内に託そうとしても、ペット不可物件であれば?
ペット可物件への引っ越しを援助するだけの財力が残ってますか?
なんだかんだで気力も衰えているのに、信頼できる身内あるいは他人を探し出して、犬を託すという神経を使う作業をこなせますか?
無理無理無理とは言いませんが、でも、現状、高齢者による飼育放棄が多いのは、対応能力の低下もあるのでしょう。

(4) 老人ホームへの入居に伴う飼育放棄。



さて、プロローグの内容に戻って。
作中の70近い飼い主さんを擁護すると、本人から新しい仔犬を飼いたいと言い出したのではありません。
ジローくんが、「ペットロスには新しい犬を飼うのが一番」だからと、仔犬の里親を探していた知り合いから譲り受けてきて、70近い飼い主さんに贈ったのです。

老人に仔犬を世話するとはなにごとだあああと叫びたくなったわよ。

ただし、この時点ではまだ飼い主さんの年齢は出てなくて、「娘も息子も成人済み」との情報だけでした。
だから、
「まんが表現で高齢者顔に描かれているけれど、25歳で最初の子が生まれて、その子が現在25歳(成人済み)なら、飼い主さんは50歳。仔犬の飼い主として、ギリギリのギリギリのギリギリでありかもしれないっ」
と、悲痛な計算をしたのに、次のページで、
「わしらは、もう70近いし(後略)」。

ムンク・ポーズで、やめてええええと叫びたくなったわよ。

略したセリフを、会話とともに再現すると

飼い主さん「わしらは、もう70近いし、今から若い犬の面倒なんて・・・」
ジロー「心配すんな!お父さんたちが年くって足腰立たなくなったら、俺が犬の散歩くらい面倒見るから!」



ジロー、あんたはわかってない!
散歩の件だけじゃない。
もしも、飼い主さんが先だって亡くなったら。
もしも、飼い主さんが長期入院になったら。
もしも、飼い主さんが施設に入居することになったら。
その時に、娘さんも息子さんも犬は飼えない、面倒みれないと、飼育を拒否したら。
そこまで考えんのかい!

バカだ。こいつはバカだ。
(まだ登場してないけど、)寧々さん、こいつを叱ってやって下さい。
(寧々さんなら、たんにペットの搬送だけでなく、ペット飼育に関わるさまざまな知識を有していると思われる寧々さんなら、高齢者が仔犬を飼い始めることの問題点をちゃんと理解してくれるはず・・・!)

それに「里親を探してた」とのセリフをもう一度検証すると、「知り合い」ってことは、里親探しのノウハウを心得たボランティアさんからではないんだろうなあ。
これが、ボランティアさんからであれば、少しは安心できるのに。
経験的に高齢者の飼育者としての短所を知るボランティアさんが、70近い高齢者に仔犬を譲渡するってことはまず無いと思いますが、ボランティアさんであれば、きちんと、「万が一(死亡・長期入院・施設入居等)の時の後見人」を確認するのに。

あれやこれやで、めでたしとは思えない終わりなんですが、「ジローはおバカで短慮だけと良い奴である」って点をあてにしときます。
こいつなら、70近い飼い主さんたちが万一の場合でも、娘も息子も犬の飼育を拒否しても、おれが飼う!と言い出すでしょう。きっと。

でも、こんな形じゃなくて、もっとちゃんと安心できる展開で読みたかったよ。

安心できる展開その1.
70近い飼い主さんが、預かりボランティアになる。

安心できる展開その2.
シニア犬の里親になる。
わたしは、70近いのであれば、仔犬は論外としても、シニア犬の里親になるのも賛同できませんが、それでも仔犬を飼い始めるよりはマシ。
この場合は、シニア犬より1日でも長く生きてやってください。

安心できる展開その3.
ジローが、「心配すんな!お父さんたちが万一の時は、おれんちが引き取るから!」と宣言する。
さっきも書いたけど、散歩だけの問題じゃないんだよ。
ちゃんと、その仔が天寿を全うするまで面倒見てやれるか、世話してやれるか、飼えるかが問題なのよ。
そこをちゃんと理解してくれてればねえ。。。

◆「70近い高齢者に仔犬を世話する」、このインパクトの前にかすんでしまいましたが、「ペットロスには新しいペット」ってのも、文頭に「飼い主本人が望んだ場合」をつけた方がいいよねえ。
プロローグでは結果オーラとなってよかったけど。

◆さあ、「ペットタクシー」本編が本格的に始まりました。
ジローは21歳になってますが、留花の設定は小5のままであるようです。

第1話は、内容紹介があらすじを書いてくれているので、再度引用します。

職なし・彼女なしのジローがひょんなことから、ペットタクシーで働くことに。きっかけは近所の飼い犬を獣医に連れて行こうとタクシーを止めるが断られ、ペットタクシーを頼んだことだった。現れたのは経営者でもある寧々。ひとめで恋に落ちてしまったジローは下心いっぱいでアルバイトをすることになった。ある日、コーギー犬をドッグランに連れていく際に、着けていたアクセサリーを飲み込まれてしまい―――!?(後略)
(内容紹介より引用)



「バツイチ年上ヒロインきたーーーとワクワクしたわたくし、まさかの元さや、および、幼な妻エンドの予感に涙する」の巻です。

恋愛メインの作品じゃないです。
作者さんがペットタクシーを利用する過程で知った、いろんな動物たちとの関わりと、「その中で繰り広げられるたくさんの面白感動エピソード」の物語です。
と、わかっちゃいるけど、年上ヒロインきたーーーとワクワクしたのに(泣)。

おばあちゃんが意味ありげに、「でも、あの寧々さんはたぶん」と口にした時、わたしは、「寧々さんは既婚者」と察しました。
でも、彼女をヒロインだと思っていたので、バツイチかと。離婚済みかと。

まさかの別居中であったとは。
しかも、寧々さんに原因がある形の。
寧々さん本人は「夫とやり直す気はない」と言ってるそうですが、長年の少女まんが読みのわたしの経験と勘からすれば、この二条件であれば、「元さや」エンドの可能性が高いです。
年上ヒロインきたーーーとワクワクしたのに(泣)。

寧々さんが夫と元さやだとすれば、ジローの相手となる女性は1人しかいません。
プロローグから登場している、留花(小5)。
現時点ではともかく、10年経てば、31歳と21歳で問題ないでしょう。男が10歳年上なら世間的には許容範囲でしょうし。
問題は、わたしが、男が年上の年齢差カプに全然ときめかないことなんだ。

本作は恋愛メインじゃないし、ペットまんがとして、いいなと思えましたし、幻滅してません。
むしろ早々に、恋愛パートはわたしの期待には沿わなさそうと予想できてよかったですよ。
テコ入れ不要なほどに売れてるのに、いきなりヒロイン投入でぶち壊しになった某まんがその1とか、終盤にいらん大どんでん返しで期待外れの結果に終わった某まんがその2みたいに、引っ張るだけ引っ張られた挙句に裏切られるよりマシですもの。

あるいは、主役コンビが消失する展開よりマシですもの(同じ作者さんの「深・都市伝説」全三巻、途中で主役コンビが登場しなくなりました。好きなコンビだったのに(泣))。

(「夫の元には戻らないっ」と意地を張る寧々さんを、短慮なジローが自分の恋心をぐっと抑えて、「寧々さん、ホントは夫を愛してるんだろ、意地を張るなよ」と、後押しし、失恋エンドで柄にもなくむせび泣くジローを、「しゃっきとしろよ!」と、わざと明るく励ましてくれる留花ちゃんの姿までを想像してしまいました・・・。)

わたしの予想が外れてくれるのが一番うれしいけどね!

◆第3話、猫の回がきたーーー!!!
と、喜んでばかりもいられない。
猫の回であると同時に、ペットタクシーの悪利用その2でもあります。夜逃げの飼い主による飼育放棄。送迎を依頼したけれど、依頼は嘘で、依頼主は夜逃げ済み。呼びつけたペットタクシーに、残した猫を押し付けたという顛末です。

この元・飼い主夫妻、「ペット不可物件」で「避妊手術もせず」飼育していました。
そして、「飼育放棄」。トリプル・プレーかい。

◆さて、押しつけられた猫たちですが、保健所に持ち込んで終わりではありません。
そこらへんに放り出して終わりでもありません。
余談になりますが、前者「保健所持ち込み」は合法なんですが、後者「そこらへんに放り出す」は「愛護動物の遺棄」で、れっきとした動物愛護法違反になります。
「保健所持ち込み(殺処分有り)」が合法ってことに、なんとも言葉がありませんが。

話を戻して。
保健所でも遺棄でもなく、「里親募集してくれるボランティア団体に頼ろう」と考えたジローですが、寧々さんの紹介で個人ボランティアさんを訪れ、依頼して終わりではないと知ります。

「単純にボランティア団体とかに引き渡せばOKな気がしてたけど、生き物の面倒を見るのって当然お金も労力もかかるし、ボランティアやってる人だって自分の生活もあるし・・・大変っすよね」



だから、自分で出来ることをしなければと、残された猫たちの面倒(普段の世話の他、ワクチン接種、避妊手術の手配、HPへの里親募集の掲載等)をかってでます。

母猫の避妊手術の後、「お前の最後の子供達、絶対幸せにするからな。お前も幸せになれよ」と語りかける場面、猫の避妊に関する考え方は違っていても、好きです。
(こういう時、わたしが言葉をかけるとしたら、「もう赤ちゃんを産まなくていいんだよ、よかったね」になると思う。母猫にとっても、宿らずにすむ仔たちにとっても。
「避妊(或いは去勢)手術」はたしかに人間の都合なんだけど、発情期のたびに、本能に支配されて、妊娠と出産を繰り返すのは、宿り、生まれることを余儀なくされる子たちにとっても不幸じゃない?無事育つかとどうかもわからない環境のなかでは。)

警戒心の強い母猫ブサ子が、ジローの奮闘を見守ってる場面が好き。

全然、懐かなかった母猫ブサ子が、別れ際、ジローが差し出した手にほおずりした場面が好き。

◆ジロー曰く、残念なルックスと言われた母子猫たちですが、カワイイヨ!猫はみーんな可愛いよ!猫は天使♪

母猫はブサ子、仔猫たちはブサ美、チョビヒゲ、ヅラ、エガシラです。
この命名から容姿を察して下さい・・・。

◆無かったセリフ。
本話には、あるべき、或いは、あった方がいいと思われるセリフがありませんでした。

譲渡会にて、母猫ブサ子の里親希望者は現れませんでした。
ボランティアさんは「抱っこされたり、さわられたりするのが嫌な子ってやっぱり難しいのよね」と、警戒心の強い気性についてしか指摘していませんでしたが、もうひとつ重要な要素があります。

猫を飼いたい人たちは、成猫を望まない。仔猫が欲しいと執着する(※)。
(猫に限らず、犬も同様の傾向があるそうです。)
(※)表現に棘があるのは、わたしがこの点について腹を立てているから。いろんな理由があるとは知りましたが、やっぱり腹立たしい。

しかも、その「仔猫」の年齢範囲ってのが、年齢どころか「月齢」半年くらいまでみたいな?

・・・ごめんなさい。
「多くの里親希望者が望む『仔猫の月齢(年齢)』上限」については、具体的にはわかりません。
一度、「8ヶ月過ぎても、がくっと希望者がいなくなる」とのTWを見かけた気がしたのですが、検索で出てきませんでした。
ペットショップの仔犬は6か月過ぎたら、もう売り物にはならないと判断されるそうですが。

ともあれ、相当幼い、「仔猫」月齢がもてはやされ、「成猫」は希望者が少ないのは事実です。
わたしがあちこちの猫ボランティアさんのブログから感じたところでは、おおあまに見て、1歳くらいじゃないかなと。
ブサ子は推定8歳から10歳。
成猫も成猫、堂々だる成猫です。
仮に愛想良しさんでも、この年齢では希望者が現れる可能性は低かったと思います。

だから、

「もともと、里親になりたいって人は仔猫を希望するものなの。成猫への応募は少ないのよ。1歳くらいでも応募者は減ってしまうの。ましてブサ子は、8歳から10歳になるから、難しいわね・・・」


こんなセリフを出して欲しかったです。

わたしが「成猫は里親希望者が少ない」件にこだわるのは、飼いたがる人たちが、仔猫、仔猫と執着する傾向に腹を立てているからです。
表現に棘があるのも、腹を立てているから。

だって、猫って、仔猫だろうが、成猫だろうが可愛いじゃない!愛らしいじゃない!
なんで仔猫に執着するんだよ!
なんで成猫に見向きもしないんだよ!
日本人の幼稚好みが、こんなところにも表れてるんですか?

これからの長い月日を過ごしたいとか、仔猫の方がなつくとか、幼稚好みだけじゃないと思われる理由もあるそうですが、わたしとしては「それがどーした」。

だから、「成猫は里親希望者が少ない」現実を、本編のなかで出して欲しかったなと思います。

冒頭で述べた通り、本作はペット飼育に伴う問題点は「さらっと」描いているようなので、この件も、作者さんが知らなかったとかではなく、物語流れ上、不要と判断されただけかもしれません。
里親さんへの譲渡条件の厳しさについては、セリフでさらっと表現されていますから。

ジロー 「里親さんへの譲渡条件もけっこー厳しいっすね」
ボラさん「猫を生涯養える経済力や環境がないと任せられないからね。里親を決めるのって責任重大よ」


里親を決める譲渡条件の厳しさとその理由については、下記エントリ内で紹介している、片野ゆかさんの著作「保健所犬の飼い主になる前に知っておきたいこと」に詳しいです。
譲渡条件の厳しさに腹を立てる前に目を通していただければと思います。

関連エントリ:【片野ゆか「保健所犬の飼い主になる前に知っておきたいこと」、成毛厚子「ずっと犬が飼いたかった」、小池田マヤ「いもうとは秋田犬」他】





斉藤倫「路地裏しっぽ診療所」4巻

猫の「多頭崩壊」をテーマにした一遍を収録しています。

「成猫決まるの、ほんとうれしい」
「大人の猫が決まるの、本当にうれしいわよねー」



読者に向けての説明は一切ありませんが、こんなセリフが出てきます。
わかる読者には言ってることの重みがわかるけど、わからない読者にはわからない、不親切仕様ですが、わたしはこのセリフがあったことが嬉しかったです。

しかるにリウィアは初代皇帝アウグストゥスにふさわしい、偉大なる貴婦人であった。

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