2015年09月29日 (火) | Edit |
感想を書きたかった作品なので、ひとまず書き上げて、こうして公開することができてうれしいです。


「千の命」
作者:植松三十里


書きたい気持ちと裏腹に、なかなか取りかかれなかった理由は、主人公、賀川玄悦が実在の人物だからです。
わたしが感動した箇所が、小説版の創作だったらちと気まずいと言うか、悲しいと言うか、気持ちのうえにひっかかりが生じる為、書きづらいなあと。
しかし、感想は書きたい。
なので、最初に宣言しておきます。

本エントリは、小説「千の命」の感想です、と。

2015年07月04日 (土) | Edit |

永井路子「にっぽん亭主五十人史」

コンセプトは「歴史上有名な女性はしばしば『妻としてどうであったか』が問われるが、男たちにはそういった視点は向けられない。歴史上の男たちを『夫としてどうであったか』を考察してみた」。

2015年06月17日 (水) | Edit |
前半は再録です。以前いただいたコメントは削除しています。ご了承ください。ありがとうございました。

◆ドルスス・クラウディウス・ネロ
リウィアが最初の結婚で儲けた次男で、ティベリウス帝の弟です。
アウグストゥスの姪にあたる、才色兼備の小アントニアと結婚しました。

ドルススとアントニアを結びつける愛情の思い出が物語として残っている。妻に対する愛ゆえにドルススは他の誰とも肉体の交わりをもたなかったと言われている。
(ピエール・グリマル「ローマの愛」第9章)
(原註によれば出典はウァレリウス・マクシムス4-3-3)



アントニアが夫の死後、再婚せずに独身を通した気持ちの一端に触れる気がします。
そこまで愛してくれた夫を、妻は忘れることができるでしょうか?

2015年04月09日 (木) | Edit |

河島みどり
「ペテルブルクの薔薇 ロマノフの血を継ぐ女帝エリザヴェータ」


「ご結婚なさらないのですか?」
32歳の未婚の女性に、こんなことを尋ねるのは、大きなお世話のコンコンチキなのですが、歴史上の人物でもあり、ちょっとした歴史ばなしとして「エリザヴェータさまの未婚事情」を話題にします。

2015年02月16日 (月) | Edit |
なんとなく、なんとなくなんですが、小早川隆景さんて、「貞節な夫=良き夫」のイメージで、女性人気がありそうなので、辺境過疎ブログとはいえ、「悪夫」と言っちゃうと、ファンのお気に障るであろうかと気にかかるのですが、茶請け話としてひとつ。

2014年12月20日 (土) | Edit |
今回は、「その2」とは逆に、「美化する創作」としての北条政子です。

藤内光澄。
堀藤次親家の郎従。
木曽義高追討の命を受け、見事義高を討ち取る。
しかし、義高の死によって、婚約者・大姫が傷心のあまり人事不省に等しい状態に陥った為、責任をとらされ、梟首された。

2014年10月22日 (水) | Edit |
よさげな女と興味を持ったけれど、想像していたのとは違ったり、人物像がつかめなかったりしてファンになるに至らない方たち。

◆チャールズ2世王妃キャサリン・オブ・ポルトガル

世継ぎを産むことはなかったのですが、エドワード4世と並ぶ、イングランドの好色王チャールズ2世が尊重していた王妃サマと聞いて、興味を持ちました。

が。
2014年10月08日 (水) | Edit |

歴史小説は(中略)作品全体にその作家の価値観が投影されるため、共感できればいいが、少しでも違和感があると読むに耐えない。ことに自分が好きで詳しく調べた分野が、妙な脚色でとんでもないことになっていたら、書店でその小説をみかけるだけでストレス指数が上がる。
青池保子「『エロイカより愛をこめて』の創りかた」第13章)



タイトルに用いた「面の皮が厚い」は良いニュアンスがない言い回しなのですが、作家さんたちを貶めたくて用いているのではありません。
ただ、「ストレス指数が上がる」歴史ものに何度か出くわした経験から得た結論です。
「作家は面の皮が厚くなければ創作なんてできないんだなぁ・・・」。

2014年09月08日 (月) | Edit |
武田信玄の正室、三条夫人が小説とドラマから受けた風評被害は、リウィアさまへのそれと似ているので、三条夫人贔屓の人たちが彼女のためにがんばっている様子には、好意こそ抱いても、反感などありません。

ある小説で「悪妻」として創作された。

TVドラマ化された。

後発の歴史本、小説が史料の裏付けなく「悪妻像」を踏襲した。

これだけいろいろな本が「悪妻」と書いているんだから、実際にも三条夫人は「悪妻」だったんだろうとの認識が一般に広まった。

2014年07月06日 (日) | Edit |
あるいは、「歴史創作は作者が自由に作っていい」

ネットしてて、好きな歴史上の人物を悪しざまに書かれて憤慨している人々の意見を拝見する機会がありました。
まんま転載はできませんので言いたい点を挙げれば、
「フィクションだからといってここまで悪しざまに創作していいのだろうか(いやよくない!)」
「ちゃんと史実に沿って書いて欲しい」
「もっと、実在の人物に敬意をもって書いて欲しい」
といったところです。